どうも、こんにちは。
前回に続きまして、京都東山・智積院の紅葉の光景をお届けします。
前回の続き。
「金堂」と、不動明王が祀られている「不動堂」の前から。
この辺りは、あっちこっちに紅葉の光景が。
金堂より奥の方にも何かありそうなので、行ってみました。
真言宗の開祖、“弘法大師”空海を祀る「大師堂」です。
弘法大師の像と、稚児大師の像(空海の子供の頃の姿でしょうか?)も立っています。
真言宗系の宗派・寺院では、開祖・空海も崇拝の対象となっているようです。
ところでここには紅葉はないようです。
もう少し奥の方にも行ってみます。
お堂の前に紅葉が。
後ろのお堂は、「高野山中興の祖」とも言われ、智積院の前身「大伝法院」を建てた、“興教大師(こうぎょうだいし)”覚鑁(かくばん)を祀っている「密厳堂」です。
ということは、お堂前に立つこの方が、覚鑁(かくばん)さんでしょうか。
ここで紅葉の話からそれますが。
「密厳堂」の辺りには、ちょっと面白いものもあったので少し紹介します。
視点を変えて「密厳堂」前から紅葉を撮ってみたら……その背後に小さな祠がいくつかあることに気づきました。
そこには「天満宮」や「愛宕大権現」といった神様たちが祀られている祠が。
仏教寺院の中に、こうした神道など異教の神仏が祀られている。
これは「神仏習合」の国・日本ならではの光景ですね。
「神仏習合」といえば、やはり「密厳堂」近くに、こんな光景も。
これも「神仏習合」を表しているような、面白い光景だと思いますね。
再び、「金堂」前の辺りに戻ります。
ところで先ほどは気づかなかったのですが、「仏足石」がありました。
「仏足石」とは、お釈迦様の足形を模したという石です。
以前、妙満寺を訪れた時にも「仏足石」を観たのですが、かなり大きな足形です。
お釈迦様は、かなり大柄な方だったようです。
また紅葉の話に戻ります。
「金堂」前から、「名勝庭園」のある「金堂」を目指します。
その途中、紅葉に彩られた高僧の像が。
この像は、豊臣秀吉の根来攻めによって全身であった根来山の寺院が潰された後、苦心の末にこの地に智積院を再興した当時の住職、玄宥(げんゆう)僧正です。
鮮やかに染まった紅葉を背景にして、「これは絵になるな!」と思って撮りました。
お顔をよく見ると、意志と知性を持った苦労人の表情をしておられるようにも見えます。
さて、記事がそこそこの長さになりましたので、ここで一旦切ります。
あともう1回、智積院の紅葉の光景をとりあげます。
次回は、「利休好み」と言われた「名勝庭園」の光景をお届けします。
それでは今回はここまで。
また次回。
*『智積院』のHP
http://www.chisan.or.jp/
*『京都妖怪探訪』もよろしく!
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