見出し画像

京都の闇に魅せられて(新館)

特別編・2022年「祝祭の呪物」展 @ 京都妖怪探訪(780)

 

 

 

(記事中の写真はクリックで拡大します。プライバシー保護等の為、人の顔部分に修正を加えていることがあります)

 

 

 どうも、こんにちは。

 今回は特別編として、今年(2022年、令和4年)に行われた「祝祭の呪物」展のレポート記事を。

 

 ホラーや怪談をテーマにしたイベント・企画や商品・デザイン開発などをする「アシタノホラー」が企画したイベントで、怪談収集家・田中俊行氏と、都市ボーイズ・はせやすひろ氏という2名のオカルトコレクターが収集してきた「呪物」を展示するという企画です。

 「呪物」とは。

 人気漫画アニメ『呪術廻戦』などでご存知の方も多いようですが、呪いの力がこもっている物品であり、また呪術に使用される物品などをいいます。

 呪いのわら人形などが有名です。或いは怪談やファンタジーに登場する呪われたアイテムを連想する人も居るかもしれません。

 今回出品してくださっという2名のコレクターの内、特に田中俊行氏は、2013年の『怪談グランプリ』で優勝した怪談師としても記憶しています。

 『京都妖怪探訪』このような展示会には是非とも行かなければ、と思い立ちました。

 

 

 京阪電車及び大阪メトロ・谷町線「天満橋」駅から土佐堀通りを西へしばらく歩いた、ある小さなビルの一角。

 

 

 

 普段なら見落としてしまいそうな小さなビルの、小さな入り口の、そして小さな会場でしたが。

 しかし、その内容は何ともこゆく、ボリュームのあるものでした。

 会場内での撮影は許可されていましたので、以下その一部を紹介していきます。

 

 

 最初に目に付いた、いわゆる「呪われた人形」が2つ。

 

 

 

 案内板を見ると。

 右の猫人形は、「所有すると不幸になる」「鳴き声を発することも」とあります。一度でいいから、その鳴き声を聴いてみたい気も・・・。

 左の人形は名を「チャーミー」といい、「滋賀県の介護施設にいつからか在った人形。可愛がると死ぬと言われている。施設の利用者が何人も亡くなっているが、なぜか可愛がる人が後を絶たない」などと、いきなり恐ろしいことが書かれています。

 なお、会場で購入したパンフレットを読むと、この「チャーミー」を相棒として抱きしめ、可愛がっている田中俊行氏の写真が。田中氏、大丈夫なのでしょうか・・・?

 

 

 

 インドネシアの首狩り族が使っていたという呪術書。

 

 

 

 敵民族を呪殺する、誘惑するなどの呪法が記されているそうです。

 会場で購入したパンフレットには、ひとりでにページがめくれたなどの話も合ったとか。

 

 

 

 ある廃村にあったという人形。

 

 

 

 釘で柱に打ち付けられていたというもの。これだけでも曰くありげですが、その身体が「ある事件の記事を書いた新聞で作られている」というところや、(パンフレットに書いてあったことですが)幽霊らしきものが憑いてきたという話も。

 

 

 

 琵琶湖も竹生島で500年程前に呪詛をかけられたという呪術人形。

 

 

 

 霊感の強い人が見ただけでみぞおちが痛み出したという話があるので、「水月」と名付けられたとか。

 

 

 

 西アフリカのゲレ族が使ったという「ウォーマスク」。

 

 

 

 儀式に使用される他、他部族の抗争で自らの戦意を高めるために使用されたとか。ファンタジーRPGの世界にもこういうものがありそうです。

 

 

 

 呪いの木札。

 

 

 

 これを所持すると霊が寄りつき、霊が見えるようになるそうですが、パンフレットには「詳しくは説明したくない」と書かれてあったので、この呪物に関して何かよほど恐ろしいことでもあったのか、と思わせます。

 

 

 

 チベット仏教の儀式に使われる骨笛。

 

 

 

 罪人の大腿骨で作られているそうで、罪人の中に残った善の心により、善のココロが与えられる、というもの。

 

 

 

 ネパールの「カパーラ」。

 

 

 

 「カパーラ」とは人の頭蓋骨で創られた密教の術具の一種で、これは高僧の頭蓋骨と樹脂とを一緒に固めて創られた杯です。

 これに血を注ぐと、その素材となった高僧と同じ瞑想を得ることができるというもの。

 しかし先の骨笛といい、どうもチベットやネパールの密教術具の中には、現代の我々からすれば、倫理的に問題ありそうな品も見られますね・・・。

 

 

 その他にも、いろいろと面白い、興味深い呪術具や曰く付きアイテムがたくさん。

 

 

 

 

 その全てをここで紹介することはさすがに出来ませんが、最後にあとひとつだけ紹介します。

 それがこの「覗くと死ぬ鏡」です。

 

 

 

 「鏡面を覗くと、何者かが映りこみ、それを見た者は狂死する」ので、亡くなった持ち主の家出は代々、「絶対に鏡を覗き込むな」と伝えられてきたそうです。

 なお、会場で購入したパンフレットにも掲載されていない「特別展示」ということから、会場内にある呪物の中でも特別にやばい、危険な呪いアイテムなのだということが推察されます・・・。

 

 

 いずれも、こゆくて、あやしくて、そしてやばそうな呪物の数々を、よくぞこれだけ集められたものだと驚嘆し、本当に感心させられました。

 実はちょうどこの頃開催されていた神戸市立博物館「大英博物館ミイラ展」を楽しんできた帰途のついでに、ここにも寄ってきたのですが。

 もう、これだけでも本当にお腹いっぱいになりますよ。

 本当に充実した一日となりました。

 なおこのイベントは、大阪会場では2022年5月8日まで、東京会場では5月20日から5月29日まで開催されるそうです。

 

 

 

 

 今回はここまで。

 また次回。

 

 

 

 

 

*アシタノホラーのHP

https://horror.base.shop/

 

 

 

 

*『京都妖怪探訪』シリーズ

https://kyotoyokai.jp/

 

 

 

ふるさとを守る脱米救国バナー  ふるさとを守る脱米救国バナー

 

 

 

岩上安身責任編集 ? IWJ Independent Web Journal

 

 

 

2ちゃんねる から子供たちを守ろう!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「妖怪スポット」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事