京都の闇に魅せられて(新館)

京都妖怪紀行(2):一条戻橋編

 前回前回に引き続き、古都・京都のいわくつきの妖怪・魔界スポットをめぐる「京都妖怪紀行」。
 第2回目は、陰陽師・安倍晴明に関するものの他、多くの伝説の舞台となった「一条戻橋」について。



 「一条戻橋」。
 今、おもいつくだけでも次のような伝説が語られています。


*蘇生伝説
 『撰集抄』巻七に語られている。
 熊野の僧「浄蔵」が父・三善清行の葬列にこの橋で出会い、しばし観法を行ったところ、父・清行が蘇生したという。それで「戻橋」という名前が付いたという。

*渡辺綱と鬼女の伝説
 『平家物語』剣巻に語られている有名な話。
 源頼光の部下である四天王の一人、渡辺綱が夜中に戻橋を通りかかると、美しい女性がいた。
 「夜も更けて一人では怖いから」と家まで送ってほしいと頼まれた。綱はこんな夜中に女が一人でいるとは怪しいと思いながらも、それを引き受け馬に乗せた。すると女はたちまち鬼の正体を表し、綱の髪をつかんで愛宕山へ飛んで行こうとした。
 綱は、とっさに鬼の腕を太刀で切り落として逃げることができた。
 腕は渡辺綱の屋敷に厳重に封印されていたが、綱の義母に化けた鬼に取り戻されてしまったという。

*十二神将伝説
 前回の晴明神社に祀られている陰陽師・安倍晴明が、配下の式神(陰陽師が使役するという精霊)である十二神将を、戻橋の下に隠したという。


などなど。

 そういった伝説がいくつも語られているとは、どんな場所だろうか、と見に行きました。

 まずは、堀川通りから見た「一条戻橋」の風景。



 一見すると、ごく普通の橋に見えます。



 でも、きちんと「戻橋」と書かれています。
 戻橋の上から見た、堀川の光景。公園みたいに整備されています。



 戻橋の上から見た、堀川の光景その2。
 


 よく見ると、水車が見えます。
 なんだろうか、と思って、橋の下へ降りてみることにしました。
 次の画像が、近くで見た戻橋の水車です。



 将来的に、発電や治水等の目的に使うため、実験的に作成・運用されていたようです。
 でも、現在はまだ、実用化するまでには至っていないようです。



 「水量が安定するまで水車発電は休みます」と書いてあります。
 ちょっと残念な気がします。

 そして、ここが「一条戻橋」の下です。



 ここに、安倍晴明が十二神将を隠していたそうです。
 でも、私が行った時には何も見えませんでした。
 さすがに、そんな簡単に遭えるわけないか……。

 現在の、「一条戻橋」下、堀川の光景。



 堀川の光景、その2。
 こちらは、二条城の近くです。



 現在は、市民や観光客の憩いの場となっているようです。


クリックで「それが大事」。マスゴミの争点隠しに要注意!争点はマニフェストにあらず、最大の争点は自公政治への審判だ。今までの悪政への是非だ。 クリックで「それが大事」。マスゴミの争点隠しに要注意!争点はマニフェストにあらず、最大の争点は自公政治への審判だ。今までの悪政への是非だ。

このバナーは、『雑談日記』のSOBAさんの作品です。

2ちゃんねる から子供たちを守ろう!
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「小旅行」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事