京都の闇に魅せられて(新館)

2021年・祇園祭前祭 @ 京都妖怪探訪(746)





(記事中の写真はクリックで拡大します。プライバシー保護等の為、人の顔部分に修正を加えていることがあります)



 どうも、こんにちは。
 今回は、京都・夏の風物詩とも言われる祇園祭のうち、前祭(さきまつり)を。
 とは言っても。もう二年近くも続くコロナ禍の、世界的な感染症の流行により、山鉾巡行などほとんどの行事が中止、もしくは一般参加無しに行われています。
 昨年に引き続き、今年も山鉾巡行は中止となりましたが、それでも一部の山鉾建ては行われました。



 四条通りから新町通りを上がった場所に組立て中の山鉾が。





 これは「放下鉾(ほうかほこ)」です。
 まだ組立てが始まったばかりというところでしょうが、過去記事から完成した様子の画像を。





 この画像ではなかなか伝わらないかもしれませんが、かなり大きな山鉾です。




 四条通りから新町通を上がった場所には、この時期には「菊水鉾(きくすいほこ)」があるはずですが・・・。





 この時、鉾は建てられておらず、会所が公開されていました。
 会所の中では、菊水鉾の御神体人形である「菊慈童(きくじどう)」が祀られていました。





 菊慈童とは、菊の露を飲み続けて不老長寿を手に入れたという伝承上の‘永遠の美少年’です。
 その詳細はシリーズ第409回で紹介していますので、興味のある方はそちらをご覧頂きたいと思いますが。
 この会所では例年、お茶席が設けられ、抹茶と和菓子「したたり」を頂くことが出来、さらにその記念にお茶菓子の皿まで頂けます。毎年違った皿が出されるので、その和菓子と皿を目当てに毎年訪れる人も居るそうです。
 ただ残念ながら今年は、菊慈童の拝観だけで、お茶席はありませんでしたが。




 新町通りを上がった場所には、「山伏山」の会所が。








 ここは会所の一部と御神体人形は公開してましたが、この時は山鉾建てまではしていなかったようです。
 なお、この「山伏山」とは、「死者を復活させた」「傾いた八坂の塔を法力で元に戻した」などの逸話や伝承が残る強力な山伏・浄蔵(じょうぞう)を題材にした山鉾で、詳細はシリーズ第122回記事でもとりあげています。




 四条通りへ戻り、京都市の中心部と言われる四条烏丸の付近では。





 「函谷鉾(かんこぼこ)」の組立ての最中でした。
 上の写真のように、周辺のビルにも劣らない高さを誇ります。
 「函谷鉾」とは、春秋戦国時代中国・秦の防衛の為に築かれた巨大で難攻不落の関「函谷関(かんこくかん)」を舞台にした「斉の孟嘗君・鶏鳴狗盗の故事」をモチーフにして創られた鉾です。斉の君主・孟嘗君が、今で言う「個性重視」の方針で採用したユニークな人材の活躍によって、絶体絶命の危機を脱するという面白いエピソードです。
 その詳細はシリーズ第639回で紹介していますので、ここでは詳しい解説は省きますが。
 ところで、秦王・政(後の始皇帝)と武将として彼に仕える少年の活躍を描いた『キングダム』という人気漫画がありますが。現在放送中のアニメ版『キングダム』では、ちょうど今「函谷関の戦い (紀元前241年)」の真っ最中であることを思い出しました。
 実は今この記事も、録画したアニメ『キングダム』を見ながら書いております。




 四条烏丸から四条通りを東へ行くと。





 祇園祭の山鉾で最も有名な「長刀鉾」の山鉾建て。
 滅多に見られませんが、あれだけ高い長刀鉾はこうやって建てているのか、と思いながら眺めていました。




 その後、付近での所用を済ませて、夜間に再訪しますと、山鉾が完成していました。











 このコロナ禍の中、例年と違って山鉾の灯は付いていませんでしたが。
 この山鉾の姿を見たら、京都に夏が訪れたことを実感しますね。
 来年以降は、山鉾の灯も、巡行も、そして祇園祭で最も重要とされる神輿巡行も見たいものですね。






 今回はここまで。
 また次回。





*祇園祭のHP
http://www.yasaka-jinja.or.jp/event/gion.html



*八坂神社のHP
http://www.yasaka-jinja.or.jp/




*『京都妖怪探訪』シリーズ
https://kyotoyokai.jp/




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