もう桜の時期は過ぎてしまった感がありますが(笑)、今年はせっかく桜の写真をたくさん撮りましたので、「本シリーズ」でも今月いっぱいは桜の特集でもしていたいと思います。
今回は、『シリーズ第37回』でもとりあげました、水火天満宮の見事なしだれ桜を紹介します。
『シリーズ第37回』でもふれましたが、ここは菅原道真を祀った神社のひとつです。
水難と火難などの厄除け、合格祈願等のご利益があるそうです。
またここには、「道真の霊が上に立ち天に昇った」と伝えられている「登天石」など、不思議な言い伝えのある石がいくつか祀られています。
前に訪れた時には、しだれ桜は咲いていませんでしたので、「しだれ桜が満開の時に再訪したい」と思っていましが、今回ようやくその機会に恵まれました。
堀川通りに面した水火天満宮の入り口です。
最寄りの交通機関は、市バス・天神公園前停留場です。
鳥居の奥に桜が見えます。
この時、もうソメイヨシノ等は既に盛りを過ぎていましたので、まだ大丈夫かと心配していましたが、しだれ桜はまだ満開だったようです。
中に入ってみます。
まさに満開のしだれ桜。
まるで桜の天井で覆われて居るかのようです。
ちなみに、しだれ桜の咲いていない時は、次のような感じです。
そして、次の写真が伝説の「登天石」です。
伝説の石も桜に覆われていました。
この伝説の石について、ここで改めて説明します。
道真の死後、京の都では災害が相次ぎ、それれらは道真の怨霊の仕業だと考えられました。
比叡山延暦寺の第13代座主で、道真の生前の師にあたる人物ともされる法性坊尊意(ほっしょうぼうそんい)僧正。
醍醐天皇は尊意僧正に祈祷を依頼し、尊意僧正は山を降りて宮中に向かいます。
尊意僧正が鴨川まで来ると、突然水位が増し、町へと流れ込みます。
僧正は怯まず、川に向かって祈りを捧げます。
すると川の水位が下がり、川の水が真っ二つに割れ、ひとつの石が現れます。
その石の上に道真の霊が立っていていました。
やがて道真の霊は昇天し、その途端に雷雨もやみました。
尊意僧正は参内を済ませると、道真の霊が立っていた石を持ち帰って、供養をしました。
このことから延長元年(923年)に道真の霊を祀ったのが、この水火天満宮で、その時道真の霊が立っていたという石が、この「登天石」だそうです。
その伝説の石にもっと近寄ってみます。
どうでしょうか?
不思議な伝説が遺されているだけあって、いかにもという感じの不思議な形をしていますね。
霊場の桜を堪能した後は、私も帰途につきます。
それでは、今回はここまで。
また次回!
水火天満宮のホームページ
http://www6.ocn.ne.jp/~su-i-ka/
水火天満宮の周辺地図はこちらをご覧ください。
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
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