どうも、こんにちは。
新たに始めました『霊場魔所の蓮と紫陽花』シリーズの第2弾。
今回は、清和源氏の祖・源経基(みなもとのつねもと)が龍神となって祀られている古社・六孫王神社(ろくそんのうじんじゃ)と、その近く兒水(ちごのみず)不動明王堂の紫陽花の光景を巡ります。
六孫王神社はシリーズ第834回や第827回で、兒水不動明王堂は第835回で紹介したばかりですが、この2か所はちょっとした紫陽花の名所でもあるので、今回紹介します。
まずはいつもの通り、交通アクセスから。
最寄りの交通機関には、京都市営バス「六孫王神社前(東寺北門前)」停留所があります。
そこから八条通りを西へと歩くと、八条壬生(はちじょうみぶ)の交差点があり、その北西角に鳥居が見えてきます。
礼拝のため境内へ。
境内、二ノ鳥居付近にも紫陽花の花が。
二ノ鳥居から境内参道を奥へ。
参道途中の弁財天社。
3~4ヶ月前に訪れた時には、この鳥居の周りにも桜が咲いていましたが、今では何の花も無い・・・。
っと思っていたら、源氏の武士たちの産湯にも使われたという「誕生水」に紫陽花の花手水が。
弁財天社から境内参道へ戻ります。
境内池を貫く参道と橋を進みます。
かつてこの地に屋敷を構えた源氏の祖・源経基は「霊魂は滅しても、我は竜(神)となってこの西は地上の池に住み、子孫の繁栄を祈るから、この地に葬れ」と遺言したそうです。
もしその通りなら、今でも源経基はこの池の中に竜神として棲み続けていることになります。
竜神となった源経基を祀る境内社。
前回訪れた時には、ここはつつじの花々が咲いていたのですが。
今は鮮やかな緑に彩られています。
本殿へ礼拝しますが、本殿と社務所付近にも紫陽花が。
六孫王神社から出て、新幹線の高架下を抜けて壬生通りを北上。
JR線沿いに建つ兒水(ちごのみず)不動明王堂。
六孫王神社と同じく、源氏ゆかりの大通寺と、その大寺院の井戸の跡でもあったこの不動堂(※その詳細はシリーズ第835回を参照)。
今では小さなお堂だけが遺るこの場所も、この時期は小さな紫陽花名所に。
季節毎に咲く花々を自らの生活空間や信仰の場などにも取り入れる。
小さなお堂や空間にも、共存の場を創る。
そんな先人からの知恵やセンスに触れる時は、「ああ、日本人に生まれてよかったなあ」とか思えてくるのです。
また来年かな。
今回はここまで。
また次回。
*六孫王神社へのアクセスはこちら。
*六孫王神社のHP
http://www.rokunomiya.ecnet.jp/
*兒水不動明王の周辺地図はこちら。
*『京都妖怪探訪』シリーズ