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どうも、こんにちは。
リアルではもうそろそろ桜の時期は終わりのようですが、今年(2019年、平成31年)の『霊場魔所の桜』シリーズの第8弾、シリーズ外記事を含めて今年11本目の桜の記事をやります。
今回は、過去に何度かとりあげたことはありますが、数々の伝承・伝説が遺された古刹・‘三井寺’園城寺の桜の光景を。
さらに今年(2019年、平成31年)の春は、『漫画家による仏の世界展』というイベントも開催されていました。
まずはいつもの通り交通アクセスから。
京阪電車石坂線「三井寺」駅から、疎水沿いの道を歩きます。
この記事をあげている今頃にはもう花が散っているかもしれませんが、この時疎水には満開の桜が。
疎水沿いから三尾神社、山門へ。
‘三井寺’こと「園城寺」の山門(仁王門)です。
仁王門から、釈迦堂(だったかな?)の前を通っって。
金堂(本堂)へ。
本堂横に立つ「閼伽井(あかい)堂」。
この寺には「天台寺門宗総本山・園城寺」という正式な名称があるのですが、「三井(御井)寺」という名の由来にもなった、霊泉がこの中にあります。
この寺と、この霊泉の歴史はかなり古いようで、「昔、この中に竜神が棲んでいた」とか「天智・天武・持統天皇の産湯に使われた」などの伝承も遺されているそうです。
さらにこの上部には、「日光東照宮の眠り猫」や、祇園祭の「鯉山」の鯉(※シリーズ第412回参照)などを制作した伝説的な彫刻職人・左甚五郎の手による竜の彫刻があります。
閼伽井屋とこの竜については、シリーズ第8回で紹介したことがありますが、この竜には「昔は夜毎に動き出し、琵琶湖周辺で悪事を繰り返した」「製作者の左甚五郎が、竜の左目にのみを打ち込んで、その悪事を封じた」などの伝説が遺されています。
この不適そうな面構えを見ていますと、何故か思わず親しみがこみ上げてきて
「おう、久しぶりやな。……っと言っても、俺のこと覚えてくれているかな」
などと口走ってしまいましたが(笑)。
そして、「弁慶の引き摺り鐘」(※シリーズ第9回参照)を見て。
一切経堂と三重塔の桜を見て。
村雲橋へ。
三井寺の中興の祖・智証大師が、(大師が唐留学の際に学んだ)長安・青竜寺が焼けていることを感知し、この橋の上から水をまいて、清竜寺の火事を消した。
そんな伝承が遺されている橋です。
ここにも桜が。
境内の微妙寺から。
如意輪観音像の前に。
えらく艶っぽい観音様ですが、秘仏であるご本尊を模したものです。
確か何年か前の秘仏ご開帳の時に観たことあります。
如意輪観音像の前からさらに進んだところに……三井寺の一番の魔所があります。
シリーズ第7回で紹介しましたが、ここは「十八明神」。「ねずみの宮」とも言われています。
妖怪・鉄鼠(てっそ)となった高僧・頼豪を祀った社だということは、知る人ぞ知る……。
本堂の方へと上がっていきます。
この鐘楼にも昔、「童子因縁之鐘」という鐘が釣られていたという伝承があります。
この伝承についてはシリーズ第10回で紹介したことありますが……こうして改めて回って見ると、この古刹には実に多くの伝説・伝承や不思議スポットがあるので、楽しめます。
本堂前の観月舞台から、大津市内を眺めます。
ところで今年(2019年、平成31年)の春は、『漫画家による仏の世界展』というイベントも開催されていました。
有名な漫画家による「仏画(?)」の展覧会ですが、その様子は次回、後編にて。
今回はここまで。
また次回。
*‘三井寺’園城寺への地図・アクセスはこちら。
*‘三井寺’園城寺のHP
http://www.shiga-miidera.or.jp/
*『京都妖怪探訪』シリーズまとめページ(新)
https://kyotoyokai.jp/
*『京都妖怪探訪』シリーズまとめページ(旧)
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
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