京都の闇に魅せられて(新館)

京都妖怪紀行(16):花山トンネル




 前回に引き続き、今回も京都の「いわくつきスポット」をめぐります。
 今回訪れた場所は、冒頭の写真の場所。

 京都を横切る交通の大動脈、国道1号線の一部である東山トンネルです。

 実はこの場所……京都市内でも有名な心霊スポットのひとつなのです。

 武者の亡霊、着物姿の女性の幽霊、首無しライダー、事故で大破した自分のバイクを見つめる若者など、いくつもの噂や怪談が伝わっています。
 このトンネルは、このような怪しい噂や怪談があってもおかしくないような場所にあるのです。
 トンネルの上には斎場があり、将軍塚、東山浄苑、阿含宗の総本山などといったものもあります。
 この付近には、清水寺や、浄土真宗宗祖・親鸞の墓所である大谷本廟、そしてかつて葬送の地であった鳥辺野、そして江戸時代あたりま処刑場だった粟田口などもあります。
 つまり、一種の霊場みたいな場所にあるのです。
 トンネルの東山(京都市街)側の入り口です。





 トンネル入り口の上には「速度注意」の大きな看板が。
 こういう道路は事故も多いのでしょう。怪談などがあってもおかしくないかもしれません。

 大きなトンネルの横には、歩行者用の小さなトンネルが見えます。
 




 この小さなトンネルは、「花山(かざん)トンネル」と呼ばれています。
 開通したのは明治36年という古いトンネルだそうです。

 実を言いますと、「出る」とか「ヤバい」とか言われているのは、大きな車道用トンネルよりも、こっちの方だと噂されています。

 このトンネルの入り口にもうちょっと近寄ってみました。





 近くには民家もありますが、辺りは昼間でも薄暗い感じがして、なんか不気味です。


 東山トンネルの山科側(東側)の出口です。





 横に、やはり歩行者用道路が。
 この先に花山トンネルの山科側(東側)の出入り口があります。





 こういう山道を、少し歩きます。






 なんか、山の奥まで続いているような不安にかられるような。そんな感じの山道です。

 花山トンネル、山科側の入り口が見えてきました。




 
 入り口上にある「花山洞」という古めかしいプレートと赤レンガの造りが、歴史と不気味さを感じさせます。

 
 ところで入り口脇に、小さな地蔵がありました。
 その地蔵もカメラに収めようとして……やめておきました。
 以前、ある心霊スポット紹介本で読んだのですが、心霊スポットを訪れる際の注意事項のひとつに「そこにある祠や地蔵等を不用意に拝んだり、関わったりしてはいけない」という項目があったのを思い出したのです。
 何故なら、「どんな由来やいわくがあるのかも知らずに、不用意に関わると危険」だからだ、そうです。
 惜しい気はしましたが、今回は安全最優先で、地蔵に関わるのをやめました。
 言い訳がましくなってしまいますが、こちらはそういう方針ですので。


 中を見ると、すぐにトンネルの向こう側の出入り口が見えますから、わりと短い、小さなトンネルです。
 しかし内部は、天井や壁に染みがあり、それがより不気味さをかもし出していました。
 こうして昼間見ても、やはり内部も辺りも薄暗く、ちょっと気味が悪かったです。
 夜になれば、何か出てもおかしくないような、そんな雰囲気です。

 ただ今回は、幸か不幸か、何にも出くわしませんでした。


 その時、地元の方らしき人が自転車に乗ってトンネルを通り過ぎていきました。
 心霊スポットだと思って緊張していましたが、地元の方にとっては生活道路なのですから、普通に通行しているということでしょう。
 少しだけほっとしました。



 ……しまった!
 帰宅してから気付いたのですが、ひとつ忘れていました。

 「心霊スポットに居る」ということで緊張しすぎたのか、肝心のトンネル内部の写真を撮るのをド忘れしていました!

 いやあ、これも私がドンくさいからです。
 読者の皆様には、本当に申し訳ない……。

 でも、ヤバいものを写してしまうことはなかったのですから、結果的にはよかったのか、悪かったのか……?

 
 さてシリーズ次回は、このトンネルの近くにもあるいわくつきスポットのひとつ、粟田口刑場跡をとりあげます。


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