なぜこうも一気に襲ってくるのだろう?
自分のセクシャリティの揺らぎ。
思春期と受験期の重なり。
完全にテーはキャパオーバーだ。
もう、負荷かかり過ぎて熱暴走してる。
端で見ていて頭抱える選択しか出来なくなってる……。
これ、ゲームならバグったことにして、リスタートしたい気分。セーブした所からやり直させて。(切実)
まあ、実際……。
必ずしも好きな人が自分の欲しい答えをくれるわけじゃない。
そして、自分の欲しい答えをくれる人を好きになれるわけでもない。
いや、そこで手を打つ人もいるだろうけど。(まあ、それは個人の考えで……。縁というものもあるかもしれないし。)
オーエウの欲しい答えはシンプルだ。
お互いに、ありのままの自分を受け入れ、「好き」の気持ちに正直に生きること。
なのに、テーの答えは明後日の方向から飛んできた。
違うよー。それはオーエウの欲しい答えじゃないよー。
オーエウのために、自虐的ともとれるような選択をしたテー。中途半端で狡い関係性を望んだことへの贖罪の意味もあるかもしれない。
冒頭でも書いたけど、この状況で冷静で賢明な選択をするのは難しいよね。まだまだ狭い世界しか知らない十代だもの。
兄の援助による金銭面のあれこれも、母の思いも、自分自身の努力も、後から気づくんだ……。
やっちまったなぁ…テー。
あんな方法で合格したって、オーエウは嬉しくない。
自分がそうされたら嬉しいのか?
ちょっと立ち止まって考えりゃわかることなのに。
いや〜。痛い。イタイですわ。(おばちゃん頭抱える。)
そんな今回のエピソードで私の心に爽やかな一撃を残したのは、ターン様の台詞。
「私が傷つくだけなら何も言わない。だけど今、あんたは自分自身を傷つけてる」
カッコ良すぎる。
なんていい子なんだろう。
小狡い取り引きをしたテーを見透かすかのように放った一撃。ターンだってこの大事な時期、テーに翻弄されまくりだったのに……。全然オトナやん。😢
あぁ、もう……。(再び頭抱える。)
この作品を見ると、タイという国でも同性愛にはまだまだ見えない壁があることがわかる。やはり世間の目や友達からの評価を気にしなきゃならないものらしい。
カムアウトも勇気のいることだし。(赤い下着姿のオーエウ、とっても可愛かった。)
マイノリティーの生き辛さが伝わってくる。せめて、涙なしで親御さんに言えるような社会になるといいな……。
さて、次回がITSAYパートの最終話。
今までIPYTMの方は極力ネタバレを踏まないようにしていたのですが、どうにも我慢出来なくなって「薄目で」見ちゃってます。なので、うっすらとはわかるのですが……そこに至る前のテーとオーエウの想いが、どんな風に決着するのか見届けたいと思います。
いや〜、キャストの演技といい映像といい、つくづく濃密な作品です。