たまご詰まりをネットで発見
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2019年に梓の具合が悪くなって、テントにいたことで暑さが原因かと思ったがネットでいろいろ調べていったりしてタマゴ詰まりってことがあることを知った。
病院に何件か行ったが、こんな田舎の町に鳥専門病院などあるわけないし、県内のいろんなところを調べたけど、イマイチだ。
三島の、ある病院ではレントゲンを撮って
「お腹に2つ大きなものがありますね。これを取るには開腹しないと無理です。やったことがないので、やれと言われればやりますが保証はできません」なんて言う始末。
そんなところに大事な梓を預けるわけにはイカンだろ?
この病院では、梓を先生に渡してなにやらやって手を離したら急いで俺の肩に飛んできたのを見て、梓は俺しか頼れないんだなって思ったさ。
どうにもこうにも困ってたら、横浜に鳥病院があるのを発見して、すぐに電話をしてタマゴの事を話して、手術出来ることを確認して預けてきた。
鳥病院に行く前の日にも、梓を仰向けに寝てた俺の上に乗せて一緒に寝たけど、俺の上にいるはずの梓が暗い部屋の左上の方とか右上の方で丸くなってる。
しかも空中で。
病院で手術するために別れる時の梓が、これで会えるのが最後になるかもしれないと思うと、とてもさみしそうに見えた。
それでも、なにもしなかったら間違いなく1週間ほどで亡くなってしまうというので、選択の余地なしでした。
手術は夕方から始まり、19時くらいに電話があって無事に終了したって。
とはいえ、退院するまでは安心できない。
そこから数日後に迎えに行って、カゴから出された梓は、すぐに俺のところに飛んできて水を飲んだ後にペタンポして甘えはじめた。
預けに行く時も迎えに行く時も、ムッチャ暑かったなぁ・・・
あの時、預けてきたときの寂しさと一緒に帰ってくるときのうれしさは、オカネで買えないことだと思ってる。
あそこで30万を出し渋ったら、いまメッチャ後悔してるんだろう。
たった30万で、これからまだまだ楽しく暮らせるなら、それは安いモノですよ?
そんな物語が始まった4年前の今日です。
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