千鳥足こと博多のおいしゃんの独り言

母の思ひ出

おいしゃん、齢(よわい)66歳にして未だに若くして亡くなった
お袋のこと思い出します・・・・
今、生きてとったらどんだけ心の支えになってくれとったか?て
良う思います・・
嫌「情けなかなんばしよるとかいな?」て逆に窘められるよるかもしれません(^^♪
潔癖な人で綺麗好きで「健康の為なら死んでも良か」て・・
それが早死にしてしもうた。
次男坊の悲哀ば聞いてくれる優しいお袋やったです。
秋田美人で自慢のお袋やったです・・

お袋は春に生まれて春に逝きました。
若いときに秋田から博多に嫁にきたっちゃけど
博多のごりょんさんとしてすっかり博多の人になっとりました。
秋田の婆ちゃんの聴き取れん秋田弁は良う聞いたもんですばってんが
おいしゃんお袋の秋田弁は聞いたことのありませんと・・
余談ばってんが秋田の婆ちゃんは霜が降りる頃に生まれたけん
名前ば「シモ」って届けたっちゃけどなまっとるけん「スモ」
戸籍上も「スモ」ですもんね。

晩年は「民生委員」も務めとって亡くなった時、葬儀には
何百人も参列してくれたとにはびっくりしました。
春の人らしく水仙の花が好きやった。
晩年にはきりたんぽやらハタハタ、とんぶりやらば
取り寄せて食べよったけんやっぱ故郷が懐かしかったとでしょうね・・
お袋が生まれたとは9人家族の百姓家やったけん苦労したみたいです。
秋田のばっちゃんは夫ば戦争で亡くして弟と再婚した
当時ではよくある事情で最初の旦那さんの子と入り混じった兄弟で
お袋は下から三番目の子でした。

おいしゃん3回ほどお袋の里帰りで秋田に行ったことのありますばってんが
当時は国鉄で3日がかりの行程やったです。
博多から夜行で1泊かけて東京駅へ東京で一日汽車の時間待ちして
夜行でまた秋田までの行程です。
東京では親父は得意先回りで昼間はおふくろと東京で時間つぶしよった
ちゃろうって今思えば・・
上野駅から冷凍ミカンとゆで卵、急須のお茶買うて
汽車に乗り込みよったと覚えとります。
当時はまだお茶の急須は陶器でしたよ。
のちにプラッチックになりました。
もちろん国鉄は蒸気機関車でトンネルが近づいたら
窓ば急いで締めよりました・・
窓から煙が入ってきますけん。
座席も上野からは2等列車でベンチシートで木の椅子やったです。
博多から東京までは食堂車やらあっておいしゃん初めて食堂車に
親父に連れられてグラタン食ったっちゃばってんが
初めて食うたチーズで戻しましたもんね・・・・
吐くて言うたら初めて飛行機乗ったとも親父と二人んときやった。
正月に兄貴のラグビー花園に正月に親父と行った時、吐いたもんね・・
当時はCAも正月は振り袖姿でお節が機内サービスで出よりました。

数年前5パカでお江戸旅行行って上野駅に行った時
まだ当時の面影がって感慨深い思いしました。
当時はまだ上野駅には「靴磨き」やらおりましたもんね・・

お袋の故郷にまいっぺん行ってみたいて思いますばってんが
地名だけしか知らんし当時の親戚も今や音信不通ですけん・・
行ったところで当時の家にはいきつかんやろな~(>_<)

この時期になるとふとお袋のことば思い出しますばってんが
なかなか夢にはできてくれんかった・・・・
ところが最近良うゆめにでてきますったぃ・・
「そろそろこっちに来い」って言われよるとかもしれません。

肝臓癌の宣告受けて5年で逝ってしまいましtばってん
何度入退院したか?
家族でおいしゃん一人だけ泊まり込みで看病しました。
その時はすでにおいしゃんのこともわからん状態で
夜中に起きて「あなたエステの方でしょ?」て言われたときは
ショックやったとばおぼえとります。
おまるでう〇こするっちゃばってんが潔癖なお袋は
同じ病室の人に気兼ねして「すぐ捨ててこい」って言うとです。
そのう〇こ見て「こげな立派なう〇こ」しよったとぃ・・って
数日後に亡くなった時思いましたと・・・・
人間ってすぐ死ぬっっちゃねって・・・

最後は志免町のホスピスで亡くなったとですばってんが
亡くなる数日前に病院で誕生日ば迎えました。
その日は院長先生、看護師さん、職員さんが病室に集まり
この歌ば歌ってお祝いしてくれました。

讃美歌第312番「いつくしみ深き」


当時の博多のごりょんはみんな見栄はってこぞって
キリスト教の幼稚園に通わせたけんおいしゃんもこの讃美歌ば
覚えておりました。

江戸時代にロイスフロイスが
「シモ(博多)は布教がむつかしいところ」って書き記しとりますばってんが
ロイスフロイスが生きとったら嬉しかったでしょうね。
ばってんが我が家はれっきとした「浄土宗」ですもんね。

それもあっておいしゃん中学校位まではキリスト教に傾いとりましたばってんが
聖書読んだりしてその教えに賛同できんで
高校大学と色んな本読みふけって一時は「社会主義」にかぶれ
「毛沢東語録」に傾倒した時代もありました・・・
今にしてみれば若気の至りですったぃ!

宗教やら思想は現実的やない・・・・・・
その紆余曲折ば経てきた日本の歴史に最後ははまったかな?
俗っぽい八百万の神様がおる宗教と唐天竺から伝わった仏教と
微妙に合わさった日本人の思想がおいしゃん好きです。

桜が咲き時期とおふくろの命日が重なって
ふとこげなこと書いてしまいました・・・・・・

今日は福岡が最初に桜の開花宣言出ました。
なんかうれしい気分ですばってんが

今年も花見はできんっちゃろうな~チャンチャン!

松任谷由実 - 春よ、来い

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