「今回が 最後になるかかもしれません」

感慨深い　現場だったが

てるおですけど、何か？

何年通った事だろ？

そんなに大きい現場ではないので、
最近は一人でゆっくり作業させてもらっていた。

今日も、会議があって、
遅くまで入れない部屋があるという事で、
焦らず、ゆっくりやろうと思っていた。

「おはようございます！よろしくお願いします！」とあいさつするや否や、


「あの～、まだ、確定ではないのですが…」という話が聞こえてきた。

どうやら、移転かも…と言う話だった。


おやおや…ってことは、今日が最後なのか…


別れは突然やってくるものである。

思いのほか会議が早く終わって、作業もいつも通りに終わったのだが、

心なしか、
悔いの無いように作業させていただいた。

また来ることは無いのだろうから。

…

そういうことはよくある事である。

わしらに企業の情報が流れてくるのは最後なので、


「そ～いや～、最近作業予定がないですね？」と伺うと、

「あ、もううちじゃ無くなりました(;^ω^)」みたいな。

その都度、
あの時の作業が最後だったのか…となるので、

毎回その腹積もりで作業させてもらっている。

…

これって、
仕事に限ったことでなく、
対人間関係でもいえる事だと思っている。


様々な事情で、引っ越していってしまったり、
そのコミュニティから抜けてしまったり…。

「またね！」なんて一番不確実な約束口上なのである。

確約がないのに、また会える気でいる。

気を付けなければいけないと思っている。


…

現場の思い出を振り返りながら、
最後の最後に、
一番きれいな状態に仕上げれて良かったな…と。

ちゃんとお別れできて、良かったですわ。


今後、その建物が無くなってしまうのか、
無くならずに他の企業が入るのかはわからんが、

あの空調機に触れ合う業者さんが、

「綺麗な状態の空調機だね～」と
感じてもらえたら幸いです。


別れがあれば、
必ず新しい出会いがある。



また今度、新しい現場の依頼を受けている。


その現場でも、
同じように、気持ちの良い別れができるように
現場と向き合いたいものである。

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