見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

他力本願

2008-08-03 13:43:24 | 生き方・生活
首都圏から来たゲストが、暑い都会へ戻って行った。
二人とも、都内のNPOに勤務する敬虔なクリスチャンだ。

昨夜、二人が何曲もの賛美歌を歌ってくれた。
静かな夜に響く透き通るソプラノだった。



宗教に疎い私は、基督教の教義や宗教に関わる素朴な質問を二人にいくつも投げかけた。
彼女たちは、嫌な顔ひとつせずに、そのひとつひとつに丁寧に答えてくれた。
そして、言った。
「他力本願て、考えてみるととても楽なんですよ」
そうかもしれない。
自己反省、自己責任を強く求められる現代に、神がすべてを受け入れてくれると考えると気持ちはとても楽になるはずだ。
強い自己を求める自力本願とは別の人生観で今の悩みを越えられる人も多いのかもしれない。

<ノハナショウブの霧多布湿原>

「嫌じゃなければ、これを読んでみて」とケイさんが厚い本を置いていった。
小説のように読めるという見出しの口語バイブルだった。

欧州や南米を歩いているとき、街中で、美術館で、建造物で、文学で、教会を中心とした基督教文化が有形無形に多大な影響を与えている姿を数限りなく見てきた。
その世界の歴史と文化形成に影響を与えてきたバイブルを一度しっかり読んでみたいと思っていたところだった。

そういえば、『正法眼蔵』にも挑戦したことがあった。
教員になったばかりの青臭い時代のことだ。

今度は挫折せずに読んでみようと思う。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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おかえりなさい (ken)
2008-08-06 11:10:12
お久しぶりです。
相変わらずの鮮やかな映像で、素晴らしいです。

いいところのようですね・・

勉強してみたいことが一杯あります

が、結局、日常に流されてなにもできない・・・
のでまいります。

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これから始めます (wine)
2008-08-06 23:22:31
kenさん、ご無沙汰していました。いつもありがとうございます。
ここは避暑地としてはすばらしいのですが、だんだん思考も行動も、世俗離れしていってしまいそうです。まだ、世俗が恋しい私は、そろそろ動き出そうと思っているのですが・・・
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