見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

暗がりのタイヤ交換

2008-08-02 22:17:25 | 生き方・生活
夕刻、ゲスト2人を愛車ポストに乗せて夕食先のペンションに向う途中、
予期しないアクシデント。

林道から舗装道路へ出たとたんにガチガチと嫌な金属音が響き始めた。
タイヤに大きな石が挟まったのかもしれない。
車外に出て確かめて唖然。
後輪右タイヤが見事にぺちゃんこになっていた。

昨日昼に彼女たちと焼いて食べた牡蠣の殻を庭先に撒いた。
それを踏んだのかもしれない。

パンクは初めての経験だが、この状態で7キロ先のペンションまで走行することはできそうもない。
仕方ないので、ハッチバックを開けて工具を取り出した。
タイヤ交換やチェーンの着脱は、車を買った時から父に鍛えられている。

しかし、探ってみたところ、軍手も懐中電灯も警告用反射板も・・・
緊急時用グッズのほとんどが搭載されていなかった。
迂闊だった。
以前は、バッテリー用ブースターケーブルや緊急用チェーンも常備して運転していたのに、安穏した生活に浸り、緊張感も危機感もなくなっているということだ。
と、自分自身にうんざりしていても仕方ない。
すでに暗闇が降りてきている。

ゲストの二人も心配して降りてきた。
周囲が湿原なので羽虫や蚊がどんどん寄ってくる。
バッグから取り出した虫除けスプレーをケイさんが噴霧すると、虫たちが遠のくのがわかる。
実は、停車している場所は数日前のヒグマ出没場所なのだが、
そんなことを二人に告げることはできない。
クマ退治スプレーも次回から常備しよう。

二人は虫除けスプレーを噴霧したり、近づく車に注意を喚起しながら心配そうに私の作業を手伝ってくれている。
時々通りすぎる車が、興味深げに徐行していく。

後部にカバーで取り付けられていたスペアタイヤを外し、パンクしたタイヤのナットを外し、そして、ジャッキを差し込もうとして作業が止まった。
ジャッキ上部に直立した金具が付いている。
普通車備え付けの一般的なジャッキしか使ったことがないので、柱付きのジャッキをどう用いるのか考え込んだ。
少なくとも、車体サイドに入れ込むには高すぎる。
恐らく、内部の深い場所にジャッキアップの支点があるに違いないのだが、ライトがないので車体の下は真っ暗闇だ。



普通車と軽の違いを甘く見ていた。
ジャッキの形も違う。
加えて、車の背中から取り外したスペアタイヤの接続部品が外れないという第二の難関が待っていた。
やれやれ。

結局、ペンションのオーナーUさんが救助(?)に駆けつけてくれることになった。
彼の車のライトで明りを確保し、持参した油圧ポンプ式の大きなジャッキを操作すると、軽々とポストの車体は上がった。
使い勝手のよさそうなレンチで接続部品の着脱と格闘し、20分ほどでスペアタイヤの交換が終了。
ポストのジャッキは初めて見る形だと、Uさんも訝しがった。
「油圧ジャッキを買った方がいい。次回は絶対に楽だから」とUさん。

次回・・・とにかく、備えだけは見直そう。


↑スポーティな後姿だが、タイヤの着脱には一苦労


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2 コメント

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ジャッキも大切だけど (まさたか)
2008-08-08 00:56:01
車高の高い車用にアタッチメントがついているんですね。
ジャッキを噛ませるポイントは説明書に書いてあります。普通の車と同じサイドシルのところだと思います。

そんなことよりも熊が出たりする国ですから、JAFに加入してお願いするか、保険に付帯されているロードサービスを利用するのが吉です。

急いでいるわけでないならば、それが一番ですよ。

私は人助けが好きなので、車両トラブルに遭って困っている女性を見るとついお節介を焼いてしまいます。
返信する
今度はそうします (wine)
2008-08-09 00:19:27
じゃあ、まさたかさんと同じような男性の出現を期待して、道路で手を振ってみるのがいいかもしれませんね。暗闇だと年も風貌もわかりにくいでしょうし。(^^!)
返信する

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