見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

どんな興行が人を惹きつけるのか

2007-01-09 00:00:22 | 文化・映画・演劇・音楽
市民音楽家が舞台を飾るニューイヤーコンサートに行った。

予想以上の入りだ。客席がほぼ埋まる盛況さに市民の関心の高さを見、同時に、別の企画の期待外れの入りを思い出しながら、興行成績を上げることの難しさを実感した。

中央で活躍するソリストと、市民合唱団、市民室内合奏団、そしてオーディションを経て結成された市民オペラ合唱団等、総勢約200人出演者によるコンサート。ヨハン・シュトラウス二世の喜歌劇を中心としたオペラや演奏を披露した。
公設ホールの企画・主催で入場料3000円。有名なオーケストラや歌劇団とは違う市民コンサートに、どれだけの人が入るのか関心があった。

観客約1000人。会場の前方の客席がほぼ満たされる。
「どこにいる?」「ほら、前から2列目の赤いドレスの女性よ」
後ろの席から囁き声が聞こえる。周囲をよく見ると、カーテンコール用の花束を抱えた人が少なくない。

そうなのだ。観賞のみを目的に来た観客ばかりではなかった。ステージとオケピ内で演じる家族や友人を応援する人たちがそこかしこにいる。

感動に涙が浮かぶ演奏や、拍手喝さいの演劇でも、会場を半分も満たさないものがある。
宣伝が今回のコンサートに劣ることはなくても、大衆を引き寄せる企画になり得ないということなのか。もっと多くの人に演奏や演技を鑑賞してほしいと願うのだが、入場料の壁もある。文化にどれだけの公費を投入すべきかの市民議論も全国で盛んだが、結論はなかなか見えない。公設ホールの運営の難しさがそこにある。


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1 コメント

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公設ホール (ちえちえ)
2007-01-13 08:01:02
私の住んでいる市の文化会館は非常に老朽化が進んでいます。ご存じかとおもいますが。。夏には著名な音楽家を招いての音楽祭を毎年開いている中「音楽の街になる。。」みたいな事をうたっていますが私はいつも「じゃーあの会館何とかしなくては。。。」と毎回思います。数年前小澤征爾とサイトウキネンオーケスイトラが来てくれた事がありました。その時は私の街でも文化会館に徹夜でチケット取りがありました。(私含む)素晴らしい演奏ながらあの会館。。。。
車で1時間足らずのところには県民文化会館があります。あの会館で演奏を聴くたび羨ましくなるばかりです。市と県の運営では違うのでしょうが。。私が今ちょくちょく文化会館に足を運ぶのは友人の顧問を務める吹奏楽コンクールが専らです。
大きな箱物を作る時には様々な部門の検討段階がありたいへんかと思いますがこんな事ずーと考えてます。
今結構クラシックブームですよね。
ちょっと方向違うような文章で申しわけありません。
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