見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

イン・バウンドの環境づくり

2008-09-09 11:19:51 | 多文化・異文化
松本の珈琲喫茶店で、4つの言語表記メニューに出会った。
4つの言語は、最近目にすることが多くなってきたあの4つだ。

例えば、
「オレンジジュース」
「Orange Juice」
「橙汁」
「오렌지 쥬스」
と併記されている。

英語は、多くの国の共通語として有効である。
旅先の様々な国で現地語に戸惑っていたときも、英語がわかるに助けてもらう場面が数多くあった。
そして、アジアの2つの言語。

日本政府観光局の発表では、
2007年の訪日外客数のトップは、韓国の260万人強で、全体の31.2%
2位 台湾の138万人強(同16.6%)
3位 中国が94万人強(同11.3%)
4位 香港43万人強(同5.2%)
次いで、タイ、シンガポールと続く。

韓国語と中国語を用いる訪日外客数が6割以上を占めるというデータは、決して大都会だけを対象とした数値ではないが、日本人と区別しにくい風貌の東アジア人たちが増えても、一般的に外国人が街に増えた実感を得難い。
「観光地」と呼ばれる日本の多くの街でも、多言語の案内やパンフレットに出会えることはまだ少ない。

それだけに、地方都市の喫茶店におかれていた4言語のメニューに驚いたのだ。



ふと観光関連HPを3つ以上の多言語で表記している市町村はどのくらいあるのか気になった。
昨年夏に訪れたフィンランドのヘルシンキでは、日本語を含めた10ヶ国語の厚い観光ガイド冊子を無料配布し、多言語のHPを開設していた。

長野県では、松本市だけだろうか。
京都市、横浜市、札幌市、旭川市・・・

海外を歩くと、中国語やハングル語の表記が急激に増えていることに気づく。
経済バランスの変化と共に、東アジア諸国からの観光客やビジネス客が海外の街角に増え始めている。
外から来る人々を意識した街づくりが広がれば、人はさらに自分の街を好きになれるかもしれない。
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