ライバルは島耕作?何も専務の奮闘記

ファミリービジネスを担う?ボンボン育ちの何も専務・・・ライバルであったはずの島耕作はとっくに社長->会長->相談役・・・

大きな一歩

2012年05月13日 | お仕事

GW明けの朝。
東日本大震災被災地の石巻で、当社のお客様の生産が、ついに再開した。



思い起こせば、一年以上前。
段差の目立つ高速道路を、自衛隊車両と共に北上しながら訪れた被災地は、本当に全てが破壊され尽くしていた。



それから一年が過ぎたにもかかわらず、写真の「鯨の大和煮」がペイントされたタンクは、相変わらず寝転がったままで、石巻臨海部の復興は、殆ど進んでいないといった状況が続いている。

材料が調達できない。
職人が確保できない。
宿舎が確保できない。
寒さでコンクリートが固まらない。
時間が無い・・・

そのような「ないないづくし」の状況の中、当社のスタッフや、協力会社の職人さん達は、本当に頑張ってくれた。
そしてなにより、お客様の会社で働く地元従業員のみなさんの頑張り。
彼らは、「必ず工場を再開させるから」との社長の言葉を信じ、来る日も来る日も生産再開に向けて、壊れた工場の跡片付けと清掃を続けていた。



一部メディアはおもしろおかしく、「被災地の住民は、失業手当や義援金を使って、朝から晩までパチンコをしている」と報道していたが、彼らは「パチンコがしたくて」やっているのではなく、「働き口が無い」から、時間を潰すしか無いといった哀しさに満ちあふれていた。
今回の生産再開により、そのような「働けない哀しみ」を少しでも解消できれば、工場再開のために頑張ってきたスタッフ&職人さん達の苦労も報われるに違いない。

当社が手掛けた復興支援プロジェクトの第一歩は、東北地方全体から見たら、本当に小さい第一歩かもしれない。
しかしながら、この一歩一歩を積み重ねていけば、きっとゴールに到達できると自分は信じている。
これからも歩みを止めること無く、当社にできることを一歩ずつ進めていきたい。

関係者の皆さん、本当におめでとうございます。
そして、ありがとうございました。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿