日本中の経営層と呼ばれる人々や、上昇志向の会社員が読んでいるビジネス雑誌の日経ビジネス。
その日経ビジネスが最新号で組んだ特集が『建設焦土・・・断末魔の500万人産業』。
TOYOTAを筆頭とする自動車関連産業や、電気&電子関連産業の急激な落ち込みばかりが注目される中、やっと我が建設産業にもスポットが・・・と浮かれている場合では当然無い。
巻頭の言葉がまた凄い。
談合と決別し、競争原理を導入した建設産業。
だが、待っていたのはダンピングの嵐だった。
価格、納期、工事代金の立て替え。
かつてないダンピング競争に、下請は悲鳴を上げる。
そこにふりかかった、未曾有の経済危機は、青息吐息の500万人産業を、窮地に追い込む。
(中略)
焦土と化す建設産業ー。
悪夢が現実になる前に変わらなければ、明日はない。
(以上、日経ビジネス2009.3.2号より引用)
最近、色々な経営者の方々とお話しする際に、必ず切り出される話が『酷い景気ですね。何にも専務のところはどうですか』という景気動向調査?
自分は決まって『全然変わりませんよ!』と答えている。
『え~?』と驚く相手の姿を楽しみたいという側面は否定しないが、その後に『小泉改革の前から、ここ10年くらい、ず~っと悪い状態なので、今回程度の落ち込みは全然気になりません。』と続けると、『建設業界って、そんなに悪かったんですか?』と、やっと我々の業界が置かれた状態の酷さを理解して貰えるようになる。
もっとも、状態の酷さを理解していただいたところで、発注金額に色をつけていただけるわけもなく、自分達の力でこの難局を乗り切らなければならない。
何れにせよ、雑誌に特集が組まれる頃には、実体経済はもっと先を行っている。
その先に見えるのは、光か?、それともさらなる暗闇か?
明日から3月。
先に見えるのは光と信じて頑張ろう
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