野田総理大臣の就任で、再着目されたという相田みつを氏。
今朝のNHK番組「映像ファイル あの人に会いたい」で、氏を特集していた。
自分は、氏がブレークしたという90年代初頭は、「詩」そのものに興味がなかった為か、氏の作品等に関しては「ふ~ん」という目で見ていたのが、正直なところだった。
ところが、今朝の番組では『書家 相田みつを』と紹介されていたため、『へぇっ?』という感じで、チャンネルを変えようとする手が止まってしまった。
最初は、何げにTVを見ている感じだったものの、番組の冒頭に紹介された、氏の生き方に最も影響を与えたという、二人の戦死した若き兄の言葉が、自分の胸に突き刺さった。
□弱い者をいじめるな。
□いつも心に太陽を持ち、凛々と生きろ。
□貧しても鈍するな。
死を意識した若者が、年下の肉親に対して生き方を遺言として残す。
明日自分が死地に赴くと考えたときに、いったい自分はどんな生き方を言葉に綴って、後世の人間に残すことができるだろうか?と考えると、何かTVをぼぉ~と見ているだけの自分の存在が、急に恥ずかしくなってしまった。
相田みつを氏が既に亡くなっていたことも、氏が書家であったことも知らなかった自分だが、今日は氏の作品集を買いに行こうと思う。
二人の兄から受けた薫陶が溢れる詩の中に、きっと、何かが見つかるだろう。
でも、毎度のことで、この気持ちは一週間も続かないんだろうな~
だって、人間だもの・・・
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