長男が、無事小学校を卒業した。
今となっては良い思い出?だが、幼稚園に入学する頃から、発達障害の疑いがあり、小学校に入学する際には、特殊学級に進むのか、それとも普通のクラスに進むことができるのか、本当にギリギリのポジションに長男は位置していた。
なんとか、普通のクラスに進めたものの、 感情の爆発による攻撃性はなかなか治まらず、先生方や同級生のみなさんには、本当に多大なる迷惑をおかけしてきた。
長男が壊してしまった学校の備品を、学校の放課後を狙って木工ボンド片手に修理したときには「はぁ~」としか、ため息をつくしかなかった。
また、絶対評価になったはずの学校の成績も、授業中の態度が悪いという理由から、ペーパーテストで満点を重ねた科目でも「3段階の真ん中」の評価しかつけてもらえなかったりと、「普通」でないことの悲哀を味わってきた。
そんな長男も、少しずつ少しずつ成長し、持ち前の集中力を活かして、「普通の子とは違う」ことを、色々とやり遂げてくれた。
書道展、絵画展の入選や、全国模試一桁、国立(昨今では独立行政法人かな?)中学校合格等々、スタート地点がスタート地点だっただけに、今でも「本当かなぁ?」という気にさせられてしまう。
そして、卒業式。
何と長男は、卒業式で歌う最後の曲のピアノ伴奏に選ばれていた。
曲目は、アンジェラ・アキの「手紙」。
アンジェラ・アキ Angela Aki 手紙 ~拝啓 十五の君へ~ (歌詞 Lyrics)
あの難しい曲を、本当に彼が演奏することができるのか?と思ってしまうほどの難曲に、親としてハラハラドキドキ・・・
そして、彼の奏でるイントロから、「手紙」の合唱が始まった。
一つの歌に重なる、みんなの声の中に、長男ととっくみあいの喧嘩をやった生徒や特殊学級の生徒達の声が混じる。
苛めにあったことや、クラス委員の選挙で落選したこと、発表会のピアノ伴奏役に選ばれなくて大泣きしたこと・・・
そのような辛かった数々の思い出が、みんなの歌声を優しく包み込む彼の伴奏に重なり、カメラを持ちながら、涙が止まらなかった。
そんな親の気持ちを知ってか知らずしてか、伴奏を終えた彼は、飄々とした姿で、元のポジションに戻っていった。
卒業式の後で、担任の先生に対してお礼に伺ったところ、「昔は、彼が爆発するタイミングを、クラス全員が固唾を呑んで見守っていたが、最近では、そのようなことが全く無くなり、つい先日、クラスのNo.1を決めようとなったときに、全員一致で彼を選んだんですよ!」とのお話をしていただき、また、涙と鼻水でくしゃくしゃになってしまった。
みんなになじめず、輪の中に加わることができなかった長男だったのに、小学校を旅立つその日には、クラス中の仲間達から写真撮影の輪の中にはいることをリクエストされ、照れながらも、その中に加わっていく姿は、ちょっぴり羨ましく思えるほどだった。
本当に色々あった12年間だったけど、問題だらけだった彼を信じ続け、立派に育ててくれたのは、勿論自分ではなく嫁さん。
感謝の言葉をかけたいのだが、最近冷戦状態が続いていて、なかなか切り出せない・・・
「手紙」にしちゃおうかな?
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息子さん、同じ年だったんですね。
卒業式って感慨深いですよね。
難関突破おめでとうございます!
色々と大変な道のりがあった分
喜びも大きかったことと思います。
これからの成長がもっと楽しみになりますね!
先日はどうも、意外なところであいましたねぇ。
あの日の事は内緒にしておきますよ?(笑)
冗談です。
ところで、ご子息の卒業おめでとうございます。
実は自分が只今指導している生徒(自閉症)もどうようで、彼の場合は5年生まで特殊学級でした。
とても優秀なので小5から通塾し、特殊学級では扱われない教科のホローをし、6年生の1年間は普通学級にかわり、中学受験も難なくパスしました。
かれの興味は、この1年半ほどで
昆虫→鯨→宇宙→歴史→電子回路 と移っていき、
どれも自ら情報収集をしてもの凄い知識を蓄えて行っております。
学校での疲れを、塾での学習で癒しているというほど。
最初は教える立場でもあっという間に各分野とも私が教えてもらう(教えてもらっても理解できないレベルまで行ってしまいます。汗)立場になってしまうんです。
とにかく子供たちは可能性の塊、
その可能性を引き出すためにどうサポートするかが大人の役目かと。
御子息も様々な可能性をまーくんによって引き出されているようですが、
これからも是非もっともっと可能性の領域を拡げてあげてください。
今後の成長を楽しみにしておりますよ!!
末は博士か大臣か?
やっぱり橋本組の社長ですか??(笑)
では・・・
ユウコさんの息子さんと同世代のライバルとして、静岡もとい、日本を引っ張っていけるような人物に育って欲しいと、心から願っておりますが、今の興味は歴史と昆虫とDSのみ。
ま、のんびりと温かく見守っていきたいと思います。
☆ざっちゃん
子育ての苦労は、やってみなければ、全く理解できませんでした。
次は、ざっちゃんの番ですよ!!
☆炎の弾丸男!!さん
意外な場所での再会でびっくりしましたが、ITを駆使した仕事ぶりは、流石でしたね!
「日本の復活は教育から」という考えも、全く同じで、弾丸男さんの行動力に、大いに期待しちゃいました。
長男については、アインシュタインも自閉気味だったということで、それを心の拠り所にしていました。
すぐに注意力散漫になる自分のDNAが、本当に長男に混じっているのか心配してしまうほどの集中力を発揮するので、末は博士か大臣かもしれません(笑)
ありがとうございました。
最後の写真に今の息子さんとその親(先輩)の気持ちが映し出されているようで本当に素敵なナイスな一枚です・・・
K原さんの次女と同じであると言うことは、これからも、同世代として少子化時代を生き抜かなければならないと言うことですね。
JCで培った三信条は、そのまま子供にも当てはまると思いますので、是非とも、たくましく時代を乗り越えていく子供達を育てていきましょう。
ありがとうございました。