東海大相模の優勝で幕を閉じた第97回選手権大会。大会前から注目されていた平沢大河(仙台育英・遊撃手)、オコエ瑠偉(関東一・外野手)、清宮幸太郎(早稲田実・一塁手)の野手陣に、優勝投手となった小笠原慎之介(東海大相模)が準決勝まで勝ち残ったこともあり連日大観衆が甲子園に押し寄せた。注目はどうしてもスター選手に集まるが、各ポジションに好選手は多かった。それをベストナインという形で紹介しよう。まず候補選手を挙げる。
[投手]6人
成田翔(秋田商3年・左左)、草海光貴(上田西3年・右右)、小笠原慎之介(東海大相模3年・左左)、吉田凌(東海大相模3年・右右)、上野翔太郎(中京大中京・右右)、小孫竜二(遊学館3年・右右)
[捕手]9人
郡司裕也(仙台育英3年・右右)、柘植世那(健大高崎3年・右右)、加藤雅樹(早稲田実3年・右左)、堀内謙伍(静岡3年・右左)、伊藤寛士(中京大中京3年・右右)、西川尚希(比叡山3年・右右)、田端拓海(大阪偕星3年・右右)、西山統麻(智弁和歌山3年・右右)、大田圭輔(創成館3年・右右)
[一塁手]2人
清宮幸太郎(早稲田実1年・右左)、磯網栄登(東海大相模3年・右右)
[二塁手]2人
熊谷星南(花巻東2年・右右)、千野啓二郎(東海大相模3年・右左)
[三塁手]3人
田越義史(高岡商3年・右左)、篠原涼(敦賀気比3年・右左)、山本武白志(九州国際大付3年・右右)
[遊撃手]8人
平沢大河(仙台育英3年・右左)、添田真海(作新学院3年・右左)、林賢弥(健大高崎3年・右左)、金子銀佑(早稲田実2年・右右)、岡崎大輔(花咲徳栄2年・右左)、杉崎成輝(東海大相模3年・右左)、五十嵐誉(東海大甲府3年・右右)、宇土憲伸郎(創成館2年・右右)
[左翼手]6人
鎌仲純平(北海3年・右左)、赤木陸哉(作新学院3年・右左)、角山颯(東海大甲府3年・右左)、辻雄希(津商3年・右左)、田淵公一郎(鳥羽3年・右左)、具志堅大輝(興南2年・左左)
[中堅手]12人
池田裕介(白樺学園3年・右左)、会田海都(秋田商3年・右右)、オコエ瑠偉(関東一3年・右右)、大瀧愛斗(花咲徳栄3年・右右)、鈴木将平(静岡2年・左左)、山本皓大(敦賀気比3年・左左)、伊那夏生(鳥羽2年・右右)、姫野優也(大阪偕星3年・右右)、根来祥汰(滝川二3年・右左)、舩曳海(天理3年・右左)、山本龍河(智弁和歌山3年・右左)、峯周汰(創成館3年・右右)
[右翼手]3人
宮本隆寛(健大高崎2年・右左)、長嶋亮磨(関東一3年・右両)、平井錬(東海大甲府3年・右左)
この中から選んだのは次の野手8人+投手3人。
捕手は郡司、柘植、堀内、大田のうち誰にするか悩んだが、総合力で柘植を選出した。一、二塁は文句なく清宮、千野の2人、三塁も3本塁打を放った山本で異論は出ないだろう。遊撃手は候補が8人と多く、平沢、添田、杉崎、宇土で悩んだが、注目の高さに負けず3本塁打を放った平沢に落ち着いた。
外野手は左、中、右に関係なく「外野手」という括りで選出した。オコエは文句なかったがあとの2人で苦労した。ここは私の好みで赤木と池田にした。2人ともバッティングの力強さだけならオコエの上を行く。
投手3人は小笠原、上野、成田で決まり。小笠原はプロの評価が高く、ストレートの力強さ、変化球のキレでもナンバーワン評価。しかし、あえて4年後の姿を想像すると、上野が上回っていても不思議でない。上背が174センチと小兵なのが惜しいが、コントロールのよさを生み出す投球フォームの美しさでは小笠原もかなわない。
◇第97回選手権のベストナイン(投手は3人選出)
[1]小笠原慎之介(東海大相模)、上野翔太郎(中京大中京)、
成田翔(秋田商)
[2]柘植世那(健大高崎)
[3]清宮幸太郎(早稲田実)
[4]千野啓二郎(東海大相模)
[5]山本武白志(九州国際大付)
[6]平沢大河(仙台育英)
[外]オコエ瑠偉(関東一)
赤木陸哉(作新学院)
池田裕介(白樺学園)