マハ(肉)は世界に誇れるモンゴル語?
『蒼き狼』に高評価をしてしまった者としては何をどう書いてよいのやら・・・と、悩む暇もなく全編モンゴル語による壮大な叙事詩にのめり込んでしまいました。その見方というものが『蒼き狼』とは全く違うため、比較する術もなく、12世紀末の中央アジアにおける出来事にタイムスリップするかのように身を委ねる鑑賞法がベストなのかもしれません。
物語はテムジン(後のチンギス・ハン)の幼少期とジャムカとの再会や彼との確執、そして壮絶な戦闘まで。テムジン(浅野忠信)の知的な戦略による英雄伝というよりは、彼の父親が毒殺された上に部下の裏切りによって虐げられたり、メルキト族に射抜かれたり、ジャムカに負けて奴隷として売られたりと、弱々しい面を全面に打ち出したような印象が残ります。負けてばかりなのに世界の半分以上を統一したというテロップには違和感さえ覚えるほど・・・
根底にあるテーマとしては復讐の連鎖を強調したものであるし、テムジンが囚われていた期間にモンゴル族の統一を夢見て黙々と瞑想していたのではないかと推測したセルゲイ・ボドロフ監督の脚色が光ります。また、『蒼き狼』でも見られた息子の問題。自分の子ではないと知りつつも父親としての威厳を保つという、大らかで寛大な人物像も浮かび上がる。そして、兵は主人を自ら選ぶことができるというモンゴル族の不文律や、戦利品を全て部下に与えるという現代にも通ずる理想の上司像が魅力的なのです。
全編モンゴル語の映画なんてのは初めての経験でしたが、どことなく韓国語やギリシア語に似たところもあり、柔らかい響きが心地よかったです(眠くなるかもしれませんが)。そのモンゴル語を浅野忠信が流暢(よくわかりません)に喋り、日本人であることを忘れてしまうほど成り切った演技。誰もがCGだとわかるほどの血飛沫にも違和感を感じず、むしろ歴史ファンタジーとしてとらえるのもいいかもしれません。
★★★★・
ドラクエ8のやりすぎです・・・鑑賞中、メルキトと聞いてドラクエを思い出し、ドラクエ8のボスキャラであるラプソーンが朝青龍に似てるために親の仇であるかのように攻撃したことを思い出してしまいました。とにかく兵士やら建物やら、何でもドラクエに結びつけてしまったのです。その上、テムジンの敵が朝青龍だったならば・・・燃える・・・
『蒼き狼』に高評価をしてしまった者としては何をどう書いてよいのやら・・・と、悩む暇もなく全編モンゴル語による壮大な叙事詩にのめり込んでしまいました。その見方というものが『蒼き狼』とは全く違うため、比較する術もなく、12世紀末の中央アジアにおける出来事にタイムスリップするかのように身を委ねる鑑賞法がベストなのかもしれません。
物語はテムジン(後のチンギス・ハン)の幼少期とジャムカとの再会や彼との確執、そして壮絶な戦闘まで。テムジン(浅野忠信)の知的な戦略による英雄伝というよりは、彼の父親が毒殺された上に部下の裏切りによって虐げられたり、メルキト族に射抜かれたり、ジャムカに負けて奴隷として売られたりと、弱々しい面を全面に打ち出したような印象が残ります。負けてばかりなのに世界の半分以上を統一したというテロップには違和感さえ覚えるほど・・・
根底にあるテーマとしては復讐の連鎖を強調したものであるし、テムジンが囚われていた期間にモンゴル族の統一を夢見て黙々と瞑想していたのではないかと推測したセルゲイ・ボドロフ監督の脚色が光ります。また、『蒼き狼』でも見られた息子の問題。自分の子ではないと知りつつも父親としての威厳を保つという、大らかで寛大な人物像も浮かび上がる。そして、兵は主人を自ら選ぶことができるというモンゴル族の不文律や、戦利品を全て部下に与えるという現代にも通ずる理想の上司像が魅力的なのです。
全編モンゴル語の映画なんてのは初めての経験でしたが、どことなく韓国語やギリシア語に似たところもあり、柔らかい響きが心地よかったです(眠くなるかもしれませんが)。そのモンゴル語を浅野忠信が流暢(よくわかりません)に喋り、日本人であることを忘れてしまうほど成り切った演技。誰もがCGだとわかるほどの血飛沫にも違和感を感じず、むしろ歴史ファンタジーとしてとらえるのもいいかもしれません。
★★★★・
ドラクエ8のやりすぎです・・・鑑賞中、メルキトと聞いてドラクエを思い出し、ドラクエ8のボスキャラであるラプソーンが朝青龍に似てるために親の仇であるかのように攻撃したことを思い出してしまいました。とにかく兵士やら建物やら、何でもドラクエに結びつけてしまったのです。その上、テムジンの敵が朝青龍だったならば・・・燃える・・・
私はロシア語っぽいのかなと思いました(と言っても実は全然区別付かないんですが)
心地よかったです
物語は、始まった途端『あ~某映画は太刀打ち出来ませんわ』とすぐに思いました。
ここまで違うなんて…
『蒼き狼』は全く興味なくスルーしてしまったけれど、
浅野忠信&外国語映画賞ノミネートと聞いたら観に行ってしまいました。
でっかく重そうな刀を両手で操り馬を駆る男たち、
鍛え抜かれたスパルタ兵とどっちが強いんだろう…などと思いつつ、
(何かちょっと『300』を連想させるシーンもあったりして)
浅野忠信がいい意味でサムライのようで、
繊細なのに鷹揚なテムジンがとっても素敵でした。
チンギス・ハーンは、人生いろいろあり過ぎの方ですから、前半生だけでも時間が足りないとは思いますが、ここは!というクライマックスシーンが欲しかったように思いました。
いや~モンゴル語は上手かったですよ~~
なんて言うと、あたかもモンゴル語を知ってるかと思われてしまいます(汗)
というか、台詞を覚えるだけでも大変だと思いますよ。
>may様
そうか~ロシア語にも似てたかな。
あの中央アジア近辺の言葉は似てるんでしょうね~
迫力ある映像でいえば、かの映画は完全に負けてますけど、ストーリーだけ考えると・・・といったところでしょうか。
>悠雅様
モンゴル人の映画ですからね~
朝青龍がいっぱい出てくると思うと、観る気を失ってしまいます(違うか・・・)
血しぶきの描き方なんて『300』そっくりでしたよね。戦闘での作戦なんかも似通ってたりして・・
>hanako様
西夏などというと、高校時代の世界史を思い出してしまいます。これが習った西夏なのか~などと妙に感慨深くなったりして・・・
チンギス・ハーンの生涯でも謎に包まれた部分を描いてありましたよね。あのまま獄死するんじゃないかと思ったけど、さすがに史実には逆らってなかった。
それにしても、ジャムカとの戦いがクライマックスになるとは思わなかったですよね。
たしかにテロップは違和感ありました。。
メルキト,
同じくドラクエ思い出して懐かしい気分にさせられました!(^O^)
私、「蒼き狼」はスルーしてしまったのですが、この作品はセルゲイ監督ということもあり、見に行ってしまいました。
結論から言うと、感動しました。
ハーンが死んだ途端裏切る部下、ハーン同士で酌み交わせば毒を盛られるし、「なんて恐ろしい世界なんだろう」と思ってしまいましたが、それでも「おまえの父親はわしの妻を奪った」と言って、テムジンが最愛の妻を奪われたときは「お父さん、なんでそんなことしたのよ」って思いました(笑)。
そんなことしたら、そりゃ根に持たれるでしょうよ。モンゴルでは不文律なのかもしれないけれど。
頭(かしら)なんだから、女なんていくらでもいそうなもの。わざわざ人のものを奪わなくても。それとも、余程に脚が強かった?
それにしても、やはり支配者になるべくして生まれてきたものは、人生がどう転んでも、やはり支配者になれるのですね。すごいものです。
また、良妻賢母を地で行くような良くできた妻。
やっぱり、運命ってあるのかもしれませんね。
メルキドにはゴーレムとかいたんでしたよね?
いやはや懐かしい・・・
映像の迫力という点では期待してなかったのに、LOTR並に凄かった!アカデミー賞にノミネートされなかったら日本公開だってあぶなかったのに、ほんと良かったですね~
>kisen様
この映画を観る限りではテムジンの実子はいなかったような印象が残りました・・・実際はどうなんろう?
それでも自分が選んだ妻だからということで、子供も自分の子供とする潔さ。なんだかすごいな~
敵対する部族の長の妻を盗むというのは、その実績だけで名誉だったのかもしれませんね。まぁ、そんな世界だったのでしょう・・・
支配者となるには善き部下に恵まれなければならない。その統率力の陰には寛大な心があったんだと、理想のリーダー像を見たような気がします。
あの後が世界の半分以上を支配するんだもんな~とにかく凄いです。
モンゴルの人の感想
ぜひ知りたいですね!
どういう方法で憶えたんでしょうね~。
日本で公開になってよかったです。