かつては結婚披露宴の定番ソングだった「愛の讃歌」。新婦の伯父さんあたりがよく歌う・・・
いくつもの時間軸を交差させ、彼女の人生がそれほど苦悩と悲運にまみれているような、そしてその記憶の断片が晩年の想いになっているように思われる。「歌がなくなったら死んでしまう」と印象に残る台詞を残すほど、彼女の人生は音楽そのもの。最期にプレゼントされた曲の「何も後悔しない」というフレーズが全てを物語っているかのように・・・
母親が路上で歌を歌っていたように、エディットも路上で歌うようになる。きっかけを作ったのは大道芸人である父親。足芸を簡単に済ませたはいいが、客が去ってしまいそうなとき、幼いエディットに「何かやれ」と急かしたシーンだ。何かやれと言われても・・・頭のなかが真っ白になるけど、咄嗟に歌うフランス国歌。観客は天使の歌声に魅了されるのです。
鼻の俳優ドパルデューが彼女の才能を見出す。その彼も殺人事件に巻き込まれ、エディットも容疑者として捕まったりするのです。この事件も衝撃的だったけど、ニューヨークで出会った最愛の男性マルセルのエピソードも涙を誘う。妻子ある男だし、報われることはないのかもしれないけど、エディットの愛が驚くほどに感じられるところ。
映画ではスター街道を歩む華々しさよりも、悲しい別れがクローズアップされていた。娼館で可愛がってくれたティティーヌもそうだし、前記2人だってそうだ。ステージに立てないほど衰弱してしまった彼女に再会できて喜ぶのはもう一人の恩師レーモンだけ。悲しすぎです。
劇中に登場する歌にはエディット・ピアフ本人の肉声を被せてあるらしいのですが、マリアン・コティアールの歌い方にはそれを感じさせない自然な演技。全くわかりませんでした。どこまで本人に似ているのかわからないけど、20歳から、実年齢よりも老けていた晩年の姿を演じきった彼女。素晴らしすぎです!アカデミー賞最有力候補などと謳ってありますが、主演女優賞ノミネートは確実なのかも。
★★★・・
いくつもの時間軸を交差させ、彼女の人生がそれほど苦悩と悲運にまみれているような、そしてその記憶の断片が晩年の想いになっているように思われる。「歌がなくなったら死んでしまう」と印象に残る台詞を残すほど、彼女の人生は音楽そのもの。最期にプレゼントされた曲の「何も後悔しない」というフレーズが全てを物語っているかのように・・・
母親が路上で歌を歌っていたように、エディットも路上で歌うようになる。きっかけを作ったのは大道芸人である父親。足芸を簡単に済ませたはいいが、客が去ってしまいそうなとき、幼いエディットに「何かやれ」と急かしたシーンだ。何かやれと言われても・・・頭のなかが真っ白になるけど、咄嗟に歌うフランス国歌。観客は天使の歌声に魅了されるのです。
鼻の俳優ドパルデューが彼女の才能を見出す。その彼も殺人事件に巻き込まれ、エディットも容疑者として捕まったりするのです。この事件も衝撃的だったけど、ニューヨークで出会った最愛の男性マルセルのエピソードも涙を誘う。妻子ある男だし、報われることはないのかもしれないけど、エディットの愛が驚くほどに感じられるところ。
映画ではスター街道を歩む華々しさよりも、悲しい別れがクローズアップされていた。娼館で可愛がってくれたティティーヌもそうだし、前記2人だってそうだ。ステージに立てないほど衰弱してしまった彼女に再会できて喜ぶのはもう一人の恩師レーモンだけ。悲しすぎです。
劇中に登場する歌にはエディット・ピアフ本人の肉声を被せてあるらしいのですが、マリアン・コティアールの歌い方にはそれを感じさせない自然な演技。全くわかりませんでした。どこまで本人に似ているのかわからないけど、20歳から、実年齢よりも老けていた晩年の姿を演じきった彼女。素晴らしすぎです!アカデミー賞最有力候補などと謳ってありますが、主演女優賞ノミネートは確実なのかも。
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すずめとひばり。
いつの時代でも、歌姫はいるのだなぁと思いました。
この映画の見所は、マルセルのエピソードかもしれない。悲しみの部屋から舞台への夢うつつの演出は見事。
単純すぎる展開はありますが、自叙伝なので仕方ないかな。時系列が行ったり来たりでなんとなく違和感はありますが、声量の有る歌唱力に免じて目を瞑ろう。
焼け野原で思い出したんですけど、二つの大戦を生きているのに、戦争の描写が全くありませんでしたね・・・
マレーネ・ディートリッヒみたいに、戦争に対する考えがモロに出ちゃうのも違和感あったけど・・・
たしかにマルセルのエピソードは泣けるところでした。でも、彼は妻子ある身だということがあまり描かれてなかったですよね・・・男は平気なのか・・・
ピアフ本人の歌を使ってるところからすると、アカデミー賞はどうなのかな~とも思うんですけど、声量があるところだけは確か。マイクの無い時代からですもんね。
私も少なくともノミネートは確実な気がします。
ピアフの人生、
たしかに悲しすぎるものでした。
でも、私にはそれ以上にあの力強い歌声が
とても印象的でした。
圧倒されました。
マリオン・コティヤールの演技は凄かったですね~
エディット・ピアフの肉声を使ってるとはいえ、その他の演技でもリアルに迫ってくるものがありました。
アカデミー賞に関しては、自分の声じゃないという点だけが引っ掛かります・・・かつてオードリー・ヘプバーンが『マイ・フェア・レディ』で彼女だけオスカーに無縁だったことも考えると・・・ちょっとね。
悲しい人生でしたけど、倒れそうなのにステージに立ち続ける力強さが感じられました。そこまでやるか・・・て、くらいに。
私は新婦の友人で歌ったくちです。
こんな記事で申し訳ありません。
ほんとはもっといい映画なんです。
どうしても時系列の問題だったため、ちょっとだけ点数を下げちゃいました。
歌ったことがあるのですね!
難しい歌ですよね~
アーティストというのは、これほどまでに身を削るようにして表現しなければいけないのか・・・。
そのあまりの痛々しさに、心が痛みました。
私のような平凡な人間には耐えられないだろうと・・・。
ベートーベンなどでもそうですが、神様は才能溢れる人材には、試練をお与えになる。果たして、才能があるから試練を受けるのか、どちらが卵でどちらがニワトリかはわかりませんが、とにかく、悲痛さが漂っているように感じてしまいました。
もちろん、本人になんの悔いもないことはわかっているのですが・・・。
でも、エディットはいつも、父が迎えに来たり、祖母が健在だったりと、ひとりぼっちになることはなかったところがまだ幸せだったのだな、とも思いました。
ひとつ気になったのは、猫背。彼女の才能を見出した人々の中に、「姿勢を正せ」と指導する人はなかったのでしょうか?
麻薬におぼれたり、悲惨な結末を迎えるミュージシャンの映画はかなり多い・・・というか、半分以上は麻薬でやられているような・・・そうじゃなきゃ映画として面白くないのかもしれませんが。
クラシック音楽家も悲痛な映画が多いのかなぁ~
今後もこうした伝記ものはどんどん作られるんでしょうけど、そうした辛い人生があってこそ音楽にも魅力が出てくるような作り方になるんでしょうね・・・
姿勢かぁ・・・それが彼女のスタイルだと思えば・・・
圧倒的ですね。正直彼女がここまでできる女優だとは思わなかった。
エディット、もしくはエディットに似た何者かが完全に彼女の中に降りて来てます。すさまじい存在感に拍手、ですね。
実際のエディット・ピアフは知らないんですけど、まさしく乗り移った雰囲気でしたね~
時代があちこち移動するものだから、違いもよくわかるというか・・・年代に応じた演技も見応えがありましたね。