オルフェウスのバカ~
最近の水野美紀の出演作としては、『口裂け女』、『図鑑に載ってない虫』しか記憶にないので、まともなキャラだとどうしても違和感があった。へんてこなダンスを竹野内豊と一緒に踊るシーンによって爆笑態勢になっていたのに、感情は泣きの方向に・・・
物語は、娘を亡くした悲しみに暮れていた両親が立ち直り再生の道を歩むという、どこにでもあるような設定なのですが、兄である小4の少年目線で描く作り方がユニークなため感情移入しやすいし、最初から最後までのめり込んでしまいました。
あらすじを知らずに観ていると、まず、交通事故に遭った兄の英治(広田亮平)が死んでしまう物語なんだと錯覚するのです。死んだはずの妹絵里奈(吉田里琴)はちょくちょく英治の目の前に現れるし、誰も死ななかったのか?それとも『シックスセンス』のパターンか?などと勘違いさせられる。やがて、ツートンカラーのサングラスや英治の松葉杖によって過去の映像がフラッシュバックしていることに気づき、英治の目に焼きついた妹像だとわかるのです。極めつけは、中盤まで“絵里奈が死んだ”という事実が一言も語られない!こと。
トンネルの探検、父の撮った写真、快活な性格の妹との楽しかった思い出など、英治が中心となり父(竹野内)や母(水野)の記憶とともに観客も一傍観者家族となってしまう演出。特に、絵里奈の名前を口にしただけで父親に怒られる強迫観念は痛いほどよくわかるのです。広田亮平の演技もさることながら、『ごめん』でも思春期の少年の心理を鋭く描いた冨樫森監督の才能なのでしょう。もしかすると、秘密基地のおかげかもしれませんが・・・
学校カウンセラーの小日向さんは聞き上手という設定のキャラ。誰かに悩みをしゃべるだけでふっきれることってあるよな~という感じで、ワンポイントとして効いていました。ただ、残念なのは学校の先生である小池栄子の存在。演技力どうこうの問題じゃなく、あのシチュエーションでオルフェウスはないだろうな・・・キツすぎるぞ!
★★★★・
最近の水野美紀の出演作としては、『口裂け女』、『図鑑に載ってない虫』しか記憶にないので、まともなキャラだとどうしても違和感があった。へんてこなダンスを竹野内豊と一緒に踊るシーンによって爆笑態勢になっていたのに、感情は泣きの方向に・・・
物語は、娘を亡くした悲しみに暮れていた両親が立ち直り再生の道を歩むという、どこにでもあるような設定なのですが、兄である小4の少年目線で描く作り方がユニークなため感情移入しやすいし、最初から最後までのめり込んでしまいました。
あらすじを知らずに観ていると、まず、交通事故に遭った兄の英治(広田亮平)が死んでしまう物語なんだと錯覚するのです。死んだはずの妹絵里奈(吉田里琴)はちょくちょく英治の目の前に現れるし、誰も死ななかったのか?それとも『シックスセンス』のパターンか?などと勘違いさせられる。やがて、ツートンカラーのサングラスや英治の松葉杖によって過去の映像がフラッシュバックしていることに気づき、英治の目に焼きついた妹像だとわかるのです。極めつけは、中盤まで“絵里奈が死んだ”という事実が一言も語られない!こと。
トンネルの探検、父の撮った写真、快活な性格の妹との楽しかった思い出など、英治が中心となり父(竹野内)や母(水野)の記憶とともに観客も一傍観者家族となってしまう演出。特に、絵里奈の名前を口にしただけで父親に怒られる強迫観念は痛いほどよくわかるのです。広田亮平の演技もさることながら、『ごめん』でも思春期の少年の心理を鋭く描いた冨樫森監督の才能なのでしょう。もしかすると、秘密基地のおかげかもしれませんが・・・
学校カウンセラーの小日向さんは聞き上手という設定のキャラ。誰かに悩みをしゃべるだけでふっきれることってあるよな~という感じで、ワンポイントとして効いていました。ただ、残念なのは学校の先生である小池栄子の存在。演技力どうこうの問題じゃなく、あのシチュエーションでオルフェウスはないだろうな・・・キツすぎるぞ!
★★★★・
図鑑にのってないむし、わけわからんかった~
この映画、観た人にはすごく評判がいいみたいです!
ぜひ、ぜひ、ご覧になってくださいね。
でも、時系列を壊す必要があったのかな。もっと観客全員を巻き込んでの喪失感を出した方が、良かったのかもと思いますが、それだとありきたりの映画になってしまうかな。
男は過去に囚われ、女は現実を直視する。 女は強いと思いました。作品の主旨とは少し違うところに感心してしまいました。
この映画の一番判断の難しいところですね~
俺なんて、娘が死んだことがネタバレに当たるんじゃないかと冷や冷やしながら記事を書きましたもん(笑)まぁ、予習をしなかったためなんですけど・・・
ただ、これを普通の時系列通りにしてしまったら、どこを評価していいのかわからない映画になってしまいそうですよね。
俺がすごいと思ったのは、中嶋朋子をはじめ周囲の人たちが慰めの言葉も持たなかったのに、いざというときには彼らの思いやりが見れたところ。なんだか意外なところで感動してしまって・・・
その経緯もあり、山形県内のローカルラジオ番組に
監督がゲスト出演したり、庄内地方唯一の映画館の
イオン三川ではロビーに特設ブースを設けたりしてます。
ただ勿体無いことに映画「山桜」が同時期に公開され、
4/20に田中麗奈、東山紀之、5/11に田中麗奈、篠原哲雄監督が山形入りなので
そちらに集中しちゃっています。。
山形県って、もしや映画の聖地?
いいですね~誇れる方が多くてうらやましいほどです。
『山桜』・・・こちらではまだ公開予定が無いようなんですけど・・・ぜひ観たい!!!
なぜなんだろ~
篠原哲雄監督作品の興行成績が不振なためかな・・・
深見じゅんの漫画は知りませ~ん。
兄のことを「アニ」と呼ぶのは、他の映画でも聞いたことあるような気がするんです・・・しかし、まったく思い出せません(汗)
男がなさけないという設定はドラマになりやすいですよね。父親になることから逃げたくなる気持ちもわかるし・・・
漫画といえば、池田理代子の「オルフェウスの窓」を思い出したのですが・・・
小池栄子さんが話してしたオルフェスを基にした作品ですね。
読んでみます。