リンダ リンダ リンダ!
ジミー・ツトム・ミリキタニ。反骨のストリート・アーティストだ。カリフォルニア、サクラメントで生まれた日系人だが、第二次世界大戦中にツールレイク日系人強制収容所に送られ、アメリカに抵抗して自ら市民権を捨てた80歳の男。誰がどう見ても1人のホームレスにしか思えない。しかし、彼には反骨精神と生活のための信念があったのだ。
ほどこしなんて要らない、絵を買ってくれ。社会保障なんて要らない。とにかく、自らをアーティストと呼び、ほのぼのとした猫の絵を描いてるだけかと思えば、9・11の惨状をも黙々と描いたりする。「NO WAR!」と平和を願う老人のには、母方の家族を広島の原爆で失ったという過去があり、9・11以降アラブ系アメリカ人が迫害されることを嘆いているのだ・・・12万人の日系人がそうされたことを思い出して。
監督のリンダ・ハッテンドーフという女性は偶然にもこうした数奇な人生を歩んできた老人と知り合ったのですが、9・11以降に彼を自宅に招き入れ、奇妙な共同生活をすることになる。“三力谷”という珍しい姓。新聞記事にミリキタニ姓の女性が紹介されていて、彼女に連絡を取ってみたり、彼の市民権や社会保障について調べたりと、なにかと世話を焼いてくれる。
あくまでも彼が主張を押し通すのかと思えば、そうではなかったのが残念なところだった。しかし、80を超えた老人なのだ。今までの人生が苦労に満ちていたと考えれば、もう充分に男気が伝わってきたので休んでもらいたい。あとは彼の絵を世に広めて、世界中の国に戦争がなくなることを望むだけ。
絵についてはよくわからないのですが、どんな評価になるのだろうか。子どもっぽい絵だな~なんて思っていたら、過去には迫力のある墨絵を描いていたり、月に吼えるトラの絵も惹き付けられるものがあった。もちろん、ワールドトレードセンターの絵や原爆の絵には平和への祈りがこめられていると強く感じました。
★★★★・
ジミー・ツトム・ミリキタニ。反骨のストリート・アーティストだ。カリフォルニア、サクラメントで生まれた日系人だが、第二次世界大戦中にツールレイク日系人強制収容所に送られ、アメリカに抵抗して自ら市民権を捨てた80歳の男。誰がどう見ても1人のホームレスにしか思えない。しかし、彼には反骨精神と生活のための信念があったのだ。
ほどこしなんて要らない、絵を買ってくれ。社会保障なんて要らない。とにかく、自らをアーティストと呼び、ほのぼのとした猫の絵を描いてるだけかと思えば、9・11の惨状をも黙々と描いたりする。「NO WAR!」と平和を願う老人のには、母方の家族を広島の原爆で失ったという過去があり、9・11以降アラブ系アメリカ人が迫害されることを嘆いているのだ・・・12万人の日系人がそうされたことを思い出して。
監督のリンダ・ハッテンドーフという女性は偶然にもこうした数奇な人生を歩んできた老人と知り合ったのですが、9・11以降に彼を自宅に招き入れ、奇妙な共同生活をすることになる。“三力谷”という珍しい姓。新聞記事にミリキタニ姓の女性が紹介されていて、彼女に連絡を取ってみたり、彼の市民権や社会保障について調べたりと、なにかと世話を焼いてくれる。
あくまでも彼が主張を押し通すのかと思えば、そうではなかったのが残念なところだった。しかし、80を超えた老人なのだ。今までの人生が苦労に満ちていたと考えれば、もう充分に男気が伝わってきたので休んでもらいたい。あとは彼の絵を世に広めて、世界中の国に戦争がなくなることを望むだけ。
絵についてはよくわからないのですが、どんな評価になるのだろうか。子どもっぽい絵だな~なんて思っていたら、過去には迫力のある墨絵を描いていたり、月に吼えるトラの絵も惹き付けられるものがあった。もちろん、ワールドトレードセンターの絵や原爆の絵には平和への祈りがこめられていると強く感じました。
★★★★・
ただ、その反骨ぶりはやはり貫き通して欲しかったですよね。
それにしてもリンダはなんていい奴なんだろう。
確かに
>リンダ リンダ リンダ!
でありました。
>
魅力的な老人でしたね~
心のロードムービーという言葉にも納得です。
「リンダ リンダ リンダ!」という台詞、実はミリキタニ氏が発していたのです。完全に信頼関係を築きあげないと、この言葉は出てこないですよね。
『靖国』に関連した本を買ったのですが、第二次世界大戦前夜の雰囲気にそっくりだと意見する人がいて、正直言って身震いしてしまいました。
今の日本の動きは直接的ではないにしろ、当時と共通する部分が多いんですよね。
今がソノトキ。
戦争経験者が高齢になるにつれ、真実を伝えてくれる者がいなくなることを意味する。映画なんてのは本当にいい題材なんだから、良作をもっと世に広めていきたいものですね~
私は、今更ながら【リトルバーズ】を観て、米への経済援助や自衛隊派遣が、米の共犯国として、同罪と見なされ恨みを買う行為だと再認識しました。
石油・物価高騰も当然の出来事のように思えてきました。
日本人は、政治に対し、無関心すぎる。
いや、無関心でいてくれた方がやりやすい。
関心を他に写すための、新しい事件のおこるタイミング。
考える力を失わせる教育。
核家族化を促進する公共住宅の間取り・隣近所の疎遠化ですら、誰かのシナリオのような気がしてきました。
戦争の類似点。詳しくは書かれてませんでしたけど、政治や世論の右翼化傾向がそう感じさせるのでしょうね。映画『靖国』に関する一連の問題。結局、根本にあるのが中国人が作ったことに起因してるということなんです。
この夏、戦争関連のテレビ番組をむさぼるように見てますので、そういった記事はまた改めて!