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ウォーター・ホース

2008-02-05 00:02:24 | 映画2008
 これは実話だ!誰が何と言おうと実話だ!

 有名な写真が捏造だったと知ってから全く興味がなくなってしまったネス湖のネッシー。最近は『ラッシー』にまでネッシー登場したので、全てが冗談としか思えなくなってしまったほどだ。ああ、それなのに、この映画では冒頭から“真実だ”と強調する・・・ある爺さんが若者に昔話を聞かせるという展開なのですが、途中でハッと気付きました。観光地で客に昔話を聞かせてファンタジーの世界を楽しませる爺さんがいる!こんな名物爺さんがいるということが真実の物語だったということを・・・え、ちがう?

 ほのぼのとした恐竜。孵化したばかりの恐竜はアシカのような動きで屋敷の中を駆け回ります。少年アンガスは彼をクルーソーと名付け、父親のいない寂しさも彼を育てることで楽しく過ごすことになる。しかし、時代は第二次大戦前夜、その大きなお屋敷はイギリス軍が宿泊所として接収され、イギリス軍はドイツ軍がネス湖から上陸すると予測し、潜水艦砲撃準備のために平和な湖畔で待ち構えているのであった・・・

 下働きにやってきた男ルイス(ベン・チャップリン)はアンガスに雌雄同体であることや、子どもが生まれると親が死んで世の中に1匹しか存在しないなどといったスコットランドのウォーターホース伝説を教えるのです。ドラゴン・クエストと同じだ・・・とアンガス少年は思ったかどうかはわかりませんが、そんな神のような存在に対しても、アンガスはマブダチであるかのような付き合いを続けるのでした(しかも恐れ多くも最初はペットとして扱っていた)。

 子供と恐竜、子供と怪獣、こんな設定にはなんだか騙されてしまいます。美しい自然にも癒されてしまいます。そこへ軍隊が砲撃でドーン!とやっちゃうもんですから、『キングコング』の悲しいラストを思い出してしまい、もうやめてくれ!とアンガス以上に苦しくなってしまうのです。おかげで、迫力ある映像も涙でかすんでしまったくらい・・・

 最新SFXというシロモノで、ウォーターホースはなんだか作り物だとは思えないほど。母親(エミリー・ワトソン)と娘が本物の親子かと思ってしまうくらい似ていたんですけど、これだけの映像技術なんですから、娘もSFXなのでは?と疑ってしまいました。また、音楽はジェームズ・ニュートン・ハワードが担当していて、とてもケルティッシュです。浸れます。感動します。だけどネッシーは信じません・・・

★★★★・

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12 コメント

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クルーソー! (しゅぺる&こぼる)
2008-02-06 13:17:52
と叫ぶアンガス君、とても清らかでよかったわ~~。
このてお話はどうしても似たりよったりの設定になりがちですが、彼の透明感はなかなかないでしょうね。

E・Tやんのびたの恐竜を見てた自分の小さい頃と重ねると意外と感動できるんですよね。
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のび太 (kossy)
2008-02-06 18:04:43
>しゅぺる&こぼる様
俺はドラえもんを観たのが最近なんです・・・リメイクされたのでオリジナルとも比較したくなって・・・
記事にも書いたように「キングコング」を思い出してしまい、脳内では「クルーソー!」ではなく「コングー!」と叫んでいたと思います・・・

小さい子も劇場にいたのですが、おとなしかったのでホッとしましたです。
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観てきました~ (SOAR)
2008-02-06 18:36:18
アンガス少年のお母さんとお姉ちゃん!
私も見ていて「妙に似てるなあ~」と思ってました。
二人のシーンになるとそればかり気になって・・・。
それからもうひとつ気になること。
クルーソーと湖岸で対峙した後ブルドッグはどうなったんでしたっけ?いまいち記憶が・・・(^^ゞ
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確かに母親とお姉さんが・・・ (kisen)
2008-02-06 22:50:47
そっくりでしたね!やっぱりみんな思ってたんだ・・・。よかった~。

kossyさん、こんばんは。

こういうローカルなお話ですから、ブライアン・コックスとベン・チャップリンがアメリカ人だと思っていた私は、彼らが出てきたときに「え??」っと思ってしまいました。

でも、パンフレットで自分の無知さを知りました。ブライアン・コックスなんて、スコットランド生まれじゃないですか。いやはや、失礼しました。

映画では、思わず童心に返って興奮してしまいました。ラスト近くのネットを越えようとするシーンなどは、手に汗握って応援しましたし、フェンスが総崩れになったときは「ざまぁみろ」と思ってしまいました。自分も大人の人間の一人なのに・・・(笑)。

ともかく、夢があるのはいいことですね。現実のネス湖は・・・(実は行ったことがあるのですが)、ネッシーグッズのお土産屋さんや湖を周回する船を出す会社など、観光一色であんまりファンタジックではないのですが・・・。

それにしても、最後もまた少年が卵を保護してましたね。やっぱ、あれって、少女じゃダメなんでしょうか?
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チャーチル (kossy)
2008-02-07 08:14:24
>SOAR様
似てましたよね~
もしやエミリー・ワトソンの娘なんじゃないかと、エンドクレジットをわくわくしながら見つめてしまいました(笑)
キャスティングにもこだわりがあると楽しくなってきますよね。

たぶん犬のチャーチルはやられちゃいました。食べられてはなかったと思うけど、地面にたたきつけられてましたから、死なないにしても相当な重症のはず・・・

>kisen様
ですよね~
CGが凄い映画なんだし、娘の顔くらい平気でやっちゃうかな~などと、視点を変えてもチェックしてしまいました。
俺は何も知らずに観てたので、「これはイギリス映画のはず!」という先入観が覆されてしまいました(汗)
ハリウッド俳優なんかはイギリスが舞台となると、ちゃんとイギリス訛で発音するところが凄いですよね。

やっぱりね・・・子供を対象にしているだけあって「キングコング」にはなりませんでしたけど、製作者は「ガメラ」なんかも観てたのかな~

行ったことがあるなんて、いいなぁ~
俺も遠い外国へ行ってみたいです。
ラストの卵、あれは蛇足気味・・・誰が卵を保護してもいいとは思いますが・・・
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実話の重み・・・ (OK)
2008-02-10 14:14:04
・・・・・なんかは何もない映画でしたね。 
『アメリカン・ギャングスター』が“実話に基づいて・・・”と控え目な冒頭テロップだったのに対し、コチラはおもいっきり“実話!”宣言ですからね・・・ 
その強気な作品姿勢を汲取り、いっそのこと邦題も『ネッシー!~実話ですから~』ぐらいにして欲しかったトコロです。 
・・・そうか・・・名物爺さんの存在ってトコがホントの話なのか・・・・ ってか、そんなの映画で訴えるほどの事じゃないよ・・・(笑) 

ただ最新VFX映像技術で描かれる“UMA”クルーソーはかなりリアルで楽しめました。
・・・いや、きっとネス湖にはネッシーいるんですよ。 ・・・でもって北海道の屈斜路湖にはクッシーがいて、石川県にはコッシーが・・・・・・・ 
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こんばんは (hanako)
2008-02-11 00:27:42
やはり、子供を避けてレイトショーで観たのですが、自分が子供に戻ってしまいました。
クルーソーの背中に乗った時は、体を上下し、水中では息を止めてたと思います。
スコットランド訛りって、ころころと気持ちよい響きですね。
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コッシー (kossy)
2008-02-12 00:08:17
>OK様
あの冒頭のテロップには「よ~し、俺が嘘を見破ってやる」などと対抗意識を募らされました。
実際、あの“実話”の意味は何だったのでしょうね。冗談なのか、真剣に訴えてるのか・・・普通なら“based on”って書くだろうに・・・

映画鑑賞中、ずっとその“実話”についてロジックに考えてみたりしたのですが、爺さんの存在が実話だともとれるし、爺さんが“実話”だと言い放ったという映画ともとれるのです。

石川県にはkossyがいるってことも書こうと思ってたのですが、このネタは『名犬ラッシー』で書いてしまっていたので・・・(汗)

>hanako様
クルーソーに乗ったときに息をとめて・・・もしかするとクルーソーがアンガス少年に空気を与えていたんじゃないかと思ったんです。
スコットランドはいつか訪れたいですよね。生のケルティッシュ音楽も聴いてみたいし~♪
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ご無沙汰してます (悠雅)
2008-02-15 10:24:20
kossyさん、こんにちは。
随分長らく、ご無沙汰したりコメントにお邪魔したりしなかったり。。。だったのですが。
覚えてらっしゃらないと思うので恐縮なんですが、
以前、何故かgooブログさんへのTBが弾かれる、と言っていた件、
スタッフに連絡すれば、とお言葉をいただいたので、すぐに連絡してみました。
その際の問い合わせは何故か届いておらず、最近再度問い合わせをしてみましたら、
やっと、TBができるようになり、コメントのURLも「不正」と判断されなくなりました。
おかげさまで、またTBにお邪魔できるようになりましたので、
お礼とご報告かたがた、お邪魔させていただきました。
ありがとうございました。

さて、この映画、
やっぱりみなさん、エミリー・ワトソンと娘役のお嬢さんがそっくり!って思われたんですね!
「クルーソー!」と呼ぶ少年の声と発音が好きでした。
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これからも (kossy)
2008-02-16 00:49:31
>悠雅さま
TBをばんばんと貼ってくださいませ。
またよろしくお願いいたします。
あ、連続してTBすると危険のようなのでご注意を。

エミリー・ワトソンと娘さん、ほんとに似てましたよね~こう感じてしまったら、ついエンドクレジットを凝視してしまいますよね。
クルーソー!
なぜだか「シェーン」と叫ぶ少年とだぶってしまいました・・・古っ
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