“グッド・シェパード”とは千昌夫の良き妻のこと・・・(うその情報です)
CIAにはなぜ“the”をつけないんだ?と、いきなり命題を叩きつけられる予告編。“god”に“the”をつける奴なんていないからだよ!・・・ふと気になって、英和辞典で調べてみると、この映画のタイトル“THE GOOD SHEPHERD”そのものがキリスト(忠実な羊飼いだと言ったことから)の意味だと気づきました。“the”が付いてる・・・それはなぞなぞですか?と逆に質問をぶつけたくなってくるタイトルでした。ここでは日本語字幕の一部が“KGB”じゃなくて“KBG”になってたような気がしたことには触れずにおきます。
さて、この映画、ぼんやりと観てたら『ゴッドファーザー』の世界とどこが違うのかわからなくなってきます。信頼と裏切りが交錯するマフィアの世界をCIAや対抗する組織に置き換えたような、ロバート・デ・ニーロだからこそ作り得た映画だったのかもしれません。ちなみに製作総指揮にフランシス・F・コッポラの名前もあるので、これは意図したものだったのでしょう。
国家や組織に忠実な主人公がマット・デイモン。作戦が失敗に終わる現在(といっても1961年)の“ピッグス湾事件”で機密を漏洩したスパイ探しをする時間軸と、彼のイエール大学“スカルズ&ボーンズ”クラブ時代から第二次大戦を通して諜報活動する姿を描く軸が同時進行してゆきます。組織を優先させたがために家族が崩壊してしまう男の世界。不幸な死を遂げた父親の心と、自分の息子に対する思いの比較。史実を充分に調査検証し、リアルなアメリカの裏を描いていました。
興味深いエピソードも多かった。特にアメリカに亡命したがっていたソ連のミロノフ(本物の方)の台詞はよかった。偽の情報を信じさせることがCIAの任務なので、ここのエピソードは信憑性があったと思う。キューバに関することも、CIAが大統領を説得したことだから、どこまでが真実なのかもさっぱりわかりませんが・・・
裏切り者は誰だったんだ?!というミステリアスな部分も楽しめたし、『ゴッドファーザー』のような男の世界も楽しめた。しかし、とにかく長い(167分)。登場人物も多いので、これは誰だっけ?と混乱するかもしれない。そんなときは、「誰も信用するな!」という言葉を思い出して、マット・デイモンだけを信じたほうが良さそうです・・・
★★★★・
CIAにはなぜ“the”をつけないんだ?と、いきなり命題を叩きつけられる予告編。“god”に“the”をつける奴なんていないからだよ!・・・ふと気になって、英和辞典で調べてみると、この映画のタイトル“THE GOOD SHEPHERD”そのものがキリスト(忠実な羊飼いだと言ったことから)の意味だと気づきました。“the”が付いてる・・・それはなぞなぞですか?と逆に質問をぶつけたくなってくるタイトルでした。ここでは日本語字幕の一部が“KGB”じゃなくて“KBG”になってたような気がしたことには触れずにおきます。
さて、この映画、ぼんやりと観てたら『ゴッドファーザー』の世界とどこが違うのかわからなくなってきます。信頼と裏切りが交錯するマフィアの世界をCIAや対抗する組織に置き換えたような、ロバート・デ・ニーロだからこそ作り得た映画だったのかもしれません。ちなみに製作総指揮にフランシス・F・コッポラの名前もあるので、これは意図したものだったのでしょう。
国家や組織に忠実な主人公がマット・デイモン。作戦が失敗に終わる現在(といっても1961年)の“ピッグス湾事件”で機密を漏洩したスパイ探しをする時間軸と、彼のイエール大学“スカルズ&ボーンズ”クラブ時代から第二次大戦を通して諜報活動する姿を描く軸が同時進行してゆきます。組織を優先させたがために家族が崩壊してしまう男の世界。不幸な死を遂げた父親の心と、自分の息子に対する思いの比較。史実を充分に調査検証し、リアルなアメリカの裏を描いていました。
興味深いエピソードも多かった。特にアメリカに亡命したがっていたソ連のミロノフ(本物の方)の台詞はよかった。偽の情報を信じさせることがCIAの任務なので、ここのエピソードは信憑性があったと思う。キューバに関することも、CIAが大統領を説得したことだから、どこまでが真実なのかもさっぱりわかりませんが・・・
裏切り者は誰だったんだ?!というミステリアスな部分も楽しめたし、『ゴッドファーザー』のような男の世界も楽しめた。しかし、とにかく長い(167分)。登場人物も多いので、これは誰だっけ?と混乱するかもしれない。そんなときは、「誰も信用するな!」という言葉を思い出して、マット・デイモンだけを信じたほうが良さそうです・・・
★★★★・
様々なCIAの陰謀とか、ありがちなハリウッド映画にしたくなかったから実写を入れなかったのかもしれませんね~
基本的にCIA万歳!みたいな映画なんて少ないと思いますし、全面的に肯定なんてしないのが普通でしょうね。ま、どちらでもとれる描き方なのが憎いほど上手いんですが・・・
今作ではマット・デイモンのアクションなしのサスペンス【静】のCIA職員。
愛国心・移民・他国への干渉・敵を作り上げ・軍を拡大・戦争を起こしている等、CIA=アメリカの活動・存在を問題提起。誰も信じられない孤独・信念・苦悩・悲哀を表現。静かで怖い渋い。脇役も豪華。
しかし、結局、肯定?否定?と問いたくなる。『ダラスの熱い日』『JFK』の様に、事件や実写を入れ、フィクションにすればよかったのに。。
なるほど、ある程度納得できました!
撮影したものを送りつけるという意図がはっきりわからなかったのですが、筋を思い出すとそれが最もわかりやすい説明ですね。
ただ、結局は映った人物を探さねばならなかったという点で、CIAに捜査させる目的だったのか、簡単にわかるだろうと踏んだのか、時系列が複雑だったので難しいですよね。
スパイすることと脅迫の一石二鳥。一般人には思いつかないような大胆なことをするものなんですね~
まとめてTBさせていただきます。
さて、
>あの息子の恋人ですよね?
>なぜソレが撮影されたのかわかんないけど・・・
の部分ですが、
あの黒人女性はKGBの協力者で、
色仕掛けでエドワードJrをたらし込み、
情報を得るためKGBがカメラを設置していた。
そしてピロートークから「コチーノス湾」の
情報を得て作戦を失敗させる。
KGBの大物スパイ、シヤンコ(=ユリシーズ)は、
エドワードに息子が情報源だと悟らせるため、
テープと写真を送り、秘密を守る代わりに
情報提供者として協力するよう持ちかける。
(これはエドワードに断られる)
黒人女性はKGBを見限って、エドワードJrと
結婚しようとしたため、抹殺される。
ではなかったでしょうか。
『ボーン・アルティメイタム』も鑑賞されますか?
どちらもCIAで静かな演技と激しいアクションという差はありますけど、基本的には“裏切り”の世界を描いています。
俺も内容は覚えてられないかもしれないけど、じっくりリピートしたいですね。
再開しましたので、また足繁く通わせて頂きます!
う~ん、kossyさんの読みはいつもながら深いですね~。
私などさらりと見てしまいましたよ。
TV放映で復習しようと思います。それまで内容を覚えていられるかな~~。
デイモンは良かったです!
仕事と家庭の両立、難しい。
国と家族という捉え方よりは、そのほうがわかりやすいです。
控えめな恋人と結婚しても、時代が時代なだけに仕事に対しては同じだったと思うけど、たまに帰ってきても安らぎを与えてくれたでしょう。
女装シーンなら、『スターダスト』のロバート・デ・ニーロはもっと凄いことになっています!!
もし、エドワードが学生時代の控え目な恋人と結婚していたら、どうだったでしょうね。あのジョリー/クローバー妻では、なるべくしてなったような印象でした。出世株と見て、クローバーが誘惑したのは、女の作戦勝ち。
それにしても、マット・デイモン、迫力の女装!あのシーンだけは笑えました。
国家を守るということは、本来ならば家族や大事な人を守ることから派生していることですもんね。
結局は家族を蔑ろにしたような形になって、矛盾を感じてしまうような内容だったかと思います。
CIAという得体の知れない組織を肯定していないところも映画の完成度を増してたんじゃないでしょうか。
いやあ、面白かったというより、良かったです。
雰囲気も出てて、結構集中して見れ、あっという間に時間
が過ぎました^^でもずっと集中して見てたので、目が疲れました^^;
この映画で家族というものは何なのかというのを学べた気がします。
すべては家族を守るため。そして、良き夫になれなかったと言って、手紙を燃やすシーンはちょっと切なかったですね。
こちらを後で観たんですよね?
眠ってしまったら映画病に感染するのに~~~
俺も心配してたんですよ。長いことはわかってたし、結構静かな展開だったしね。一番の問題は登場人物が多かったことでしょうか・・・
10年間構想を温めたといいますから、やはり『ゴッドファーザー』の影響は大きいのかな。
俺もWOWOWでしっかりチェックしたいと思ってます。
話しがわからなくなるというより(ほとんどわかってないんですが)、次々に時が変わるし、人は死んじゃうし、、、でもついていけてなくても、映像の変化があまりないと言いますか、、、。
私も、観ながら、『これってゴッドファーザーっぽいなぁ~』って思ってました。『デ・ニーロが監督だからかな?』なんて、納得したり、、、。
WOWOWで放送されるときにちゃんと観直そうと思っております。
長かったですね~お疲れ様です。
俺もわからなかった部分を確認したくてしょうがないのですが、長いということのために観に行く気になれません・・・TV放映待ちです。
グッド・シェパードの意味をずっと考えてたため、色んなことが頭に浮かんだんです。そんな俺は英文科出身・・・英単語はかなり忘れてます(汗)
色んなテーマが盛り込んであったので、飽きることもありませんでした。なかなかいい映画だったと思います。
時々ですが、楽しく読ませて頂いています。
“グッド・シェパード”とは千昌夫の良き妻のこと・・・ここに笑ってしまってコメント書かせて
いただきました(笑)
すごいこと浮かびましたね^^
この映画は、長いとのことで観ようかどうしようか
迷っていたのですが、観て良かったです。
人物関係においては(スパイ、二重スパイなど)
わかりにくいところもあるのですが、また地味な
作品だとも思うのですが、じわじわきました(T^T)
私は時間の長さも感じませんでした^^
人物関係などを理解するには、何回も観なければ
ならないですよね(^_^;)
TBさせていただきます^^
kossyさん、いろいろとありがとうございました。
ロバート・デ・ニーロ監督だから・・・というよりも、長すぎるため、見落とす部分があったりして、謎が残っちゃうんです・・・それでも雰囲気は好きでした。
デートムービーにはなりえないかも・・・
>kisen様
俺も自信がなくなってきています。
ビリー・クラダップはイギリスの人間だし、二重スパイには当らないような気もするのですが・・・というか、彼も騙されていたとも取れませんか?すでに記憶がなくなりかけてます(汗)
ユリシーズの本は、2冊あるんじゃなかったのかなぁ。マットが見つけたのはミロノフが持ってた別の本だし。ユリシーズそのものがスパイの作戦名だったとか、そのあたりが全然わかってません・・・
もう一度観て確認したいところなんですけど、3時間はつらいです。
そうでしたね、偶然聞いたのは息子でしたよね。で、その彼女と・・・。バカなこと聞いてすみませんでした。
え?ミロノフは単なるスパイ?じゃ、ビリー・クラダップも二重スパイ?だって、マットの友人だったんでしょ?
んもう、わけわかんなくなってきた・・・。
ユリシーズ・・・そうですよね、彼がユリシーズと呼ばれているのを知っているのなら、ビリーは他の本にするべきでしたよね。だったらマットにだってバレなかったかも。
とにかく、時間をかけてゆっくりパンフレットを読んでみます。一緒かもしれないけれど・・・。
この映画、今度見に行こうかと思ってますが、ロバート・デニーロ監督作品ですよね?何か心配ですね。ちゃんとできてるんでしょうか??
朝のコメントに夜返信・・・失礼します。
理解できないところは他にもありました。
俺が記事で触れてないだけです(汗)
まぁ、すぐ忘れるからいいっか・・・
ミロノフの亡命なんて、普通のスパイってことじゃないのでしょうか。本物が現れたのは単なる偶然のようだし。
それよりもユリシーズがわかんなかったりします。
真犯人てのも、単なる偶然の賜物。あの息子の恋人ですよね?なぜソレが撮影されたのかわかんないけど・・・
この映画、よほど注意して見ているつもりでも、やっぱり理解できないところがいくつかありました。
私がバカなだけかもしれませんが・・・。
ビリー・クラダップが送り込んだ「ウソ」のミロノフ(そうですよね、後から出てきてたほうが本物ですよね)、彼はなんの目的で送り込まれたのか。マットをまどわすため?もしそうだとしたら、なぜその必要が?
で、真犯人は結局わかってましたっけ?バカですみません・・・。
が?