敵は人間だ!
『28日後...』の続編らしいのですが、登場人物は違うし、設定だけもらった後日談といったところ。新種ウイルスが蔓延してゾンビ(感染者)がイギリスを壊滅状態にした半年後くらい、みんな餓死したようなんです。ここで3年間一人ぼっちという『アイ・アム・レジェンド』の違和感をすっきりさせてくれました。やがて海外にいたイギリス国民が帰国して、イギリスはアメリカ主導のNATO軍によって監視されることに・・・なかなかリアルな設定だ。
最初の主人公はドン(ロバート・カーライル)。普通のドラマのような導入部分があって、隠れ家にいる一行は直後に襲われる。妻アリス(キャサリン・マコーマック)を助けようとしたけれど間に合わず、別れ際の彼女の悲痛な表情が強烈に焼き付いてしまう。序盤はハンディカメラや細かな切り返し編集の効果もあって、めまいを起こしそうになるかもしれません。
スペインの避難所生活をしていたドンの娘と息子が帰国し、ドンに母アリスの安否を問い詰めるところからキャリアとなったアリスを発見・隔離する辺りまでの心理描写が絶妙でした。子供たちの「助けなかったの?」という言葉と忌まわしい記憶が交錯するドン。しかし、親子の確執が見ものなのかと妙な気分になるのはほんのわずか。より凶暴になった感染者があっという間に増殖する・・・。あぁ、子供たち、君たちが危険区域へ行かなければこれほどの惨事にはならなかっただろうに。
本当に怖いのは人間だ。このホラー映画の隠されたテーマを見事に活かし(というより、前面に出すぎている)、感染者も非感染者も見境なく攻撃する軍隊。銃撃だけでは飽き足らず、ナパーム弾でロンドンの街を焼き尽くすのです。さらに攻撃は毒ガス(目に見えるから、親切設計なのか?)によって生存感染者を一掃しようとする徹底ぶり。安易に核を使わなかったところが逆に恐怖を与えてくれるのです。ゾンビもそれほど活躍してなかったけど、軍隊はいったいどれだけの非感染者を殺したんだろ・・・
軍の中にも人間性を失わないまともな人間がいたことに安堵感をおぼえるのですが、クリス・タッカー似のヘリパイロット(ハロルド・ペリノー)がちょっとうざい。また、彼がヘリのプロペラで攻撃するシーンが凄まじいのです。肉が飛び散り、阿鼻叫喚の地獄絵図・・・とはいってもゾンビなのですが・・・
★★★★・
『28日後...』の続編らしいのですが、登場人物は違うし、設定だけもらった後日談といったところ。新種ウイルスが蔓延してゾンビ(感染者)がイギリスを壊滅状態にした半年後くらい、みんな餓死したようなんです。ここで3年間一人ぼっちという『アイ・アム・レジェンド』の違和感をすっきりさせてくれました。やがて海外にいたイギリス国民が帰国して、イギリスはアメリカ主導のNATO軍によって監視されることに・・・なかなかリアルな設定だ。
最初の主人公はドン(ロバート・カーライル)。普通のドラマのような導入部分があって、隠れ家にいる一行は直後に襲われる。妻アリス(キャサリン・マコーマック)を助けようとしたけれど間に合わず、別れ際の彼女の悲痛な表情が強烈に焼き付いてしまう。序盤はハンディカメラや細かな切り返し編集の効果もあって、めまいを起こしそうになるかもしれません。
スペインの避難所生活をしていたドンの娘と息子が帰国し、ドンに母アリスの安否を問い詰めるところからキャリアとなったアリスを発見・隔離する辺りまでの心理描写が絶妙でした。子供たちの「助けなかったの?」という言葉と忌まわしい記憶が交錯するドン。しかし、親子の確執が見ものなのかと妙な気分になるのはほんのわずか。より凶暴になった感染者があっという間に増殖する・・・。あぁ、子供たち、君たちが危険区域へ行かなければこれほどの惨事にはならなかっただろうに。
本当に怖いのは人間だ。このホラー映画の隠されたテーマを見事に活かし(というより、前面に出すぎている)、感染者も非感染者も見境なく攻撃する軍隊。銃撃だけでは飽き足らず、ナパーム弾でロンドンの街を焼き尽くすのです。さらに攻撃は毒ガス(目に見えるから、親切設計なのか?)によって生存感染者を一掃しようとする徹底ぶり。安易に核を使わなかったところが逆に恐怖を与えてくれるのです。ゾンビもそれほど活躍してなかったけど、軍隊はいったいどれだけの非感染者を殺したんだろ・・・
軍の中にも人間性を失わないまともな人間がいたことに安堵感をおぼえるのですが、クリス・タッカー似のヘリパイロット(ハロルド・ペリノー)がちょっとうざい。また、彼がヘリのプロペラで攻撃するシーンが凄まじいのです。肉が飛び散り、阿鼻叫喚の地獄絵図・・・とはいってもゾンビなのですが・・・
★★★★・
前作でも人間の怖さを描いていましたが、今回はもっと怖かったですね。
個人の怖さから、政府の怖さに。
ツッコミどころも多かったですけど、リアルに怖い映画でしたわん。
この映画、冒頭のエピソードが
その写し方を含めて
もっとも怖かったです。
ナパーム弾の映像も衝撃でしたね。
『AVP2』の決着の付け方よりも
リアリティがありました。
でもゾンビ映画でそれをやっても(苦笑)
僕はゾンビのほうが怖い(笑)
あの子供たちの行動のせいですよね。
そのあたり誰も突っ込まないのが気になってしかたありませんでした(苦笑)
あの子供たちの行動のせいですよね。
そのあたり誰も突っ込まないのが気になってしかたありませんでした(苦笑)
子供の行動はある程度理解できるにしても、ドンの行動は分別のある行動では無かったです。
軍隊の行動は被害拡大の為の必要悪だとは思いますがそんな時代が来ないことを祈りたいです。
映画を観すぎると、ゾンビだけではリアリティがないから、それほど怖くなくなってしまうんですよね。特に土葬の習慣がない日本だと・・・
だから、人間の怖さが必要となるんですけど、個人や政府、ここまで表現されたら圧倒されちゃいますね~
>えい様
冒頭のエピソードは凄い迫力でしたね~
このような撮り方は主流になってるのでしょうか、はっきりわからなかったりするところが怖くて・・・
この映画を観たあとでAVP2を観るとつまらなくなってしまうのかも・・・
>motti様
俺にとってのゾンビは現実にはあり得ないってところが怖くないんです・・・でも、この映画のようにウィルス感染ととらえるとそうでもないですよね。
そんなわけで、人間がもっとも怖い存在じゃないと、面白くない俺でした・・・
>えふ様
それは俺も考えてたんです。だけど、子供が危険地帯に抜け出すのを阻止できなかった軍にも問題あるし、隔離施設のセキュリティが甘いのも問題だし、なんといっても父親が・・・
>祐。様
ウィルスって怖いですよね~
「アウトブレイク」でもそうだったけど、そういう決断だけは早い!!
なにが怖いといって、非感染者であってもかまわず殺してしまうこと。
大人の分別なんてのもそうだけど、俺だったら帰国しない・・・
子供、悪いですよね!
気持ちはわかりますが、お姉ちゃんまで一緒になってなにやっとんじゃ!と、意外と怒りが長続きしてしまいました。
手持ちカメラのグルグル画面、私はかなり酔ってしまいました(汗)
子供たちは無邪気なんです・・・あそこで母親に遭遇さえしなかったら、涙なしには語れませんよ(笑)
序盤の手持ちカメラはすごかったですね~何がどうなってるのかさっぱりわからない。あれじゃアリスを助けることができたかどうかも・・・でもドンの苦渋の表情からすると、助けることもできたのか・・・
これが、日本だったらあっけなく全滅?とも感じました。
それにしても、走って追いかけてくる敵って怖いですね。