観る前に床屋へ行くか、観てから床屋へ行くか・・・
映画や小説に登場する理容師は、ちょっと間違えれば切ってしまうという緊迫感が描かれることが多いように思う。ひげをあたってもらうとき地震が起きたらどうしようとか、床屋様の機嫌を損ねたらまずいとか、強迫観念にとらわれることもあるはず。幼い頃にこんな映像を見せられたら、トラウマとなって床屋嫌いになること必至です。元々は外科医だった床屋さん。血とも縁が深いのだし、恐怖映像にしやすいのでしょうけど・・・
ミュージカル・ホラーと聞いて、個人的に真っ先に思い出すのが『リトルショップ・オブ・ホラーズ』だったりするのですが、どうしてもこのジャンルでは怖さが半減してしまうものです。その上、この手の映画ではコミカルな部分やどことなく風刺がきいたストーリーも不可欠な要素となるはずなのに、観客の大部分は静かに恐怖を体感しようとしているためか、笑いは一切起こらずに劇場内の空気もひんやりしていました。
アラン・リックマン演ずるターピン判事に妻を横恋慕されたベンジャミン・バーカーが無実の罪で投獄され、15年後故郷に戻り復讐するというお話。時代設定が19世紀ということもあり、同じティム・バートン&ジョニー・デップのコンビによるゴシック・ホラー『スリーピー・ホロウ』や白塗ということで『シザーハンズ』も思い出してしまうけど、どことなく退廃した雰囲気はジョニデ主演の『フロム・ヘル』にも似ているのかも。復讐の最初のチャンスを逃したバーカーが無差別の殺人鬼に変貌を遂げるのも、こうした時代背景があったからだとも言えるのか・・・
早くターピン判事を殺して、無差別殺人はもうやめてくれ!などと祈る気持ちも終盤のシニカルな展開に愕然とさせられ、予想した結末によってホッとする。アンソニー(ジェイミー・キャンベル・バウアー)とジョアンナ(ローラ・ミシェル・ケリー)はうまくいったのだろうか?と想像しようとしてみても、頭の中ではジョニデの歌声がこだましているので、どうでもよくなってしまう。
また、どうしてもストーリーで気になることがある。ロンドンで最も不味いパイ屋を営むミセス・ラベット(ヘレナ・ボナム=カーター)はバーカーが帰ってこなかったらどうしていたのだろう?バーカーのモノトーン・イメージに対して、彼女の夢はカラフルで楽天的だったこともあり、破産しても精神病院があるから安心していたのか?猫肉のパイ屋を軽蔑するくらいの信念があったのだから、自主的に人肉パイを売るとは思えないし・・・。ひょっとすると、フリート街だけに、パイ屋を辞めてフリーターになったのかもしれない。
★★★★・
映画や小説に登場する理容師は、ちょっと間違えれば切ってしまうという緊迫感が描かれることが多いように思う。ひげをあたってもらうとき地震が起きたらどうしようとか、床屋様の機嫌を損ねたらまずいとか、強迫観念にとらわれることもあるはず。幼い頃にこんな映像を見せられたら、トラウマとなって床屋嫌いになること必至です。元々は外科医だった床屋さん。血とも縁が深いのだし、恐怖映像にしやすいのでしょうけど・・・
ミュージカル・ホラーと聞いて、個人的に真っ先に思い出すのが『リトルショップ・オブ・ホラーズ』だったりするのですが、どうしてもこのジャンルでは怖さが半減してしまうものです。その上、この手の映画ではコミカルな部分やどことなく風刺がきいたストーリーも不可欠な要素となるはずなのに、観客の大部分は静かに恐怖を体感しようとしているためか、笑いは一切起こらずに劇場内の空気もひんやりしていました。
アラン・リックマン演ずるターピン判事に妻を横恋慕されたベンジャミン・バーカーが無実の罪で投獄され、15年後故郷に戻り復讐するというお話。時代設定が19世紀ということもあり、同じティム・バートン&ジョニー・デップのコンビによるゴシック・ホラー『スリーピー・ホロウ』や白塗ということで『シザーハンズ』も思い出してしまうけど、どことなく退廃した雰囲気はジョニデ主演の『フロム・ヘル』にも似ているのかも。復讐の最初のチャンスを逃したバーカーが無差別の殺人鬼に変貌を遂げるのも、こうした時代背景があったからだとも言えるのか・・・
早くターピン判事を殺して、無差別殺人はもうやめてくれ!などと祈る気持ちも終盤のシニカルな展開に愕然とさせられ、予想した結末によってホッとする。アンソニー(ジェイミー・キャンベル・バウアー)とジョアンナ(ローラ・ミシェル・ケリー)はうまくいったのだろうか?と想像しようとしてみても、頭の中ではジョニデの歌声がこだましているので、どうでもよくなってしまう。
また、どうしてもストーリーで気になることがある。ロンドンで最も不味いパイ屋を営むミセス・ラベット(ヘレナ・ボナム=カーター)はバーカーが帰ってこなかったらどうしていたのだろう?バーカーのモノトーン・イメージに対して、彼女の夢はカラフルで楽天的だったこともあり、破産しても精神病院があるから安心していたのか?猫肉のパイ屋を軽蔑するくらいの信念があったのだから、自主的に人肉パイを売るとは思えないし・・・。ひょっとすると、フリート街だけに、パイ屋を辞めてフリーターになったのかもしれない。
★★★★・
化粧ナシのジョニデ作品を見たくなっております(笑)
(海賊もかなりメイクありましたし)
それにしても皆さん歌が上手いですよね~。
特にリックマン氏が歌いだしたときはオオッと思いました。
ちょっと間が差したら、、と考えるとぞっとします。
やっぱり子供がこんなの観たらトラウマになりますよね。
私でもコレ観た後じゃ・・・床屋さん行って店主がいきなり鼻歌なんか歌いはじめたら、絶対にビビって硬直しちゃいますもん(笑)
・・・間違っても楽しく一緒には歌えないなぁ・・・
結構シニカルというかブラックな演出も多かったので何だか一人でクスクス笑ってたのですが・・・他の観客はスプラッタな恐怖描写に引いてたのか静まりかえってましたね。
・・・コレ笑っちゃダメなのかな?と悩みながら観てましたです。
流れていることが度々あって恐怖だったと聞かされてます(笑)
映画は観ましたが…遊び過ぎの毎日でまだアップ出来てません(汗)
ジョニデの歌は評判いいのでしょうか・・・ちょっと心配にもなってしまいますが、彼はロックバンドを組んでたこともあったし、ロック好きにとってはなかなかのスタイルだったかと思います。
ジョニデの白塗りやメイクしまくり姿は多いですよね~なんだか素顔を見るほうが珍しかったり・・・
>pretty_kitten様
そうなんです。美容院ばかりに行く人にはわからない恐怖が・・・(笑)
中学生の頃、にきびをスパっと切られた経験もありますけど、そのときから床屋を変えました・・・
>OK様
俺は幼少期に多分見ちゃってますよ・・・その手の恐怖映像。それが何だったか覚えてないのですが、子供には絶対よろしくない!(笑)
剃ってもらってるときに自分に話しかけられる分にはいいんですけど、隣の客と喋り出したら怖かったりします(笑)
俺もくすくすと笑ってたのですが、周りの客が静かだったので困っちゃいました・・・
>Babi Kaoru様
なぜ嘉門達夫!!!
もしかしたら店主が好きなのかもしれませんね。
でも鼻から牛乳出されたら、それも怖いかもしれません。
俺が怖いのはやっぱり地震・・・震度2くらいでも痛いことになるかも・・・
あのパイ屋はつぶれていたのでしょうね~
だって最初からすご~~くまずそうだったし・・・・
でも・・・人肉パイもまずそうだったです!(笑)
トビー役の男の子が歌がすごくうまかったし
可愛かったので大変気に入ってしまいました!
OPENさせる算段だったのではないでしょうか。(爆
トッドが殺人鬼になった様子よりも,
人肉パイが大人気になっている事の方が恐ろしかったです。^^;
人肉パイ・・・いったいどんな味がするんでしょうか。そんなにうまいのなら一度・・・うそですっ
ダークな世界があってたし、ミュージカルっていうのも
なかなか楽しめちゃいました
スッパスッパと切り捲るところは殆ど音声ONLY。
まだ続くのかなーってチロ見でした(^^;
>終盤のシニカルな展開に愕然とさせられ、予想した結末によってホッとする。
まったくそのとおりですよね。
デキのよい作品とは思うけれど・・・けれどなのですw