ちょっと考え事してたら聞き逃してしまいそうな自衛隊の話。海外に赴任したとか、子供が銃で撃ってきたら撃ち返すしかないとか、最もシリアスだったのは海外派兵から帰国した際に起こりがちなPTSDの一種コンバット・ストレスといった話が盛り込まれている。
全体からすればかなり控え目な表現なのですが、これがタイトルの意味に繋がっているという面白さ。更には憲法第九条に自衛隊を認めようという画策がある中、PTSDや自殺者が多いことを公表しない政治家にも憤りを感じてしまう。
「世界」と「世間」という言葉が使い分けられていて、元自衛官を演ずる長谷川博己の言う海外派兵をも含めたグローバルな見識が「世界」と言うが、炭焼き職人を演ずる稲垣吾郎もまた反論せずに自分たちの住むこの田舎だって「世界」だと言う。
伊勢の田舎町に平凡で淡々と生きている人たち。亡き父は継がせたくなかったのに意地で炭焼き職人となった稲垣、普通に父の中古車店で働く渋川清彦、そして突如実家に戻ってきた長谷川のアラフォー同級生3人組。二等辺三角形という伏線も最後には氷解するのですが、正三角形じゃないところもいいし、誰が底辺なのかと答え合わせをする楽しみも残してくれた。
そんな平凡の中にも息子のイジメ問題や、池脇千鶴の内助の功など、いい話が盛り込まれている。残念なのは竹内郁子の話が笑えなかった点や、長谷川の部下だった早乙女誉くんが全く登場しなかったことだろうか…せめてお母さんの姿があればなぁ…稲垣吾郎はもちろん良かったし、池脇千鶴も良かった。個人的には石橋蓮司の酔っ払い演技が真に迫っていたと思う(笑)
★★★★☆
全体からすればかなり控え目な表現なのですが、これがタイトルの意味に繋がっているという面白さ。更には憲法第九条に自衛隊を認めようという画策がある中、PTSDや自殺者が多いことを公表しない政治家にも憤りを感じてしまう。
「世界」と「世間」という言葉が使い分けられていて、元自衛官を演ずる長谷川博己の言う海外派兵をも含めたグローバルな見識が「世界」と言うが、炭焼き職人を演ずる稲垣吾郎もまた反論せずに自分たちの住むこの田舎だって「世界」だと言う。
伊勢の田舎町に平凡で淡々と生きている人たち。亡き父は継がせたくなかったのに意地で炭焼き職人となった稲垣、普通に父の中古車店で働く渋川清彦、そして突如実家に戻ってきた長谷川のアラフォー同級生3人組。二等辺三角形という伏線も最後には氷解するのですが、正三角形じゃないところもいいし、誰が底辺なのかと答え合わせをする楽しみも残してくれた。
そんな平凡の中にも息子のイジメ問題や、池脇千鶴の内助の功など、いい話が盛り込まれている。残念なのは竹内郁子の話が笑えなかった点や、長谷川の部下だった早乙女誉くんが全く登場しなかったことだろうか…せめてお母さんの姿があればなぁ…稲垣吾郎はもちろん良かったし、池脇千鶴も良かった。個人的には石橋蓮司の酔っ払い演技が真に迫っていたと思う(笑)
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