アメリカに進出したアンドリュー・ラウ作品。関係ないけど、アメリカに進出した怪物松坂と戦うのは怪獣ゴジラしかいない!
「怪物と戦う者は自らが怪物とならないように注意しなければならない」といった言葉が印象的でした。全米での性犯罪登録者は50万人以上だとか、1人の監察官が1000人の登録者を監視するとか、米国では2分に1人のペースで女性または児童が性的暴力を受けている、といった能書きそのものもショッキングなのであります。日本においても再犯率の高い性犯罪者の情報公開が議論されたことがありましたけど、そのマイナス面をも含めて問題提起といった点は評価できるように思います。
主人公は公共安全局の監察官エロル・バベッジ(リチャード・ギア)。定年退職(?)を間近に控え、後任となる新人監察官アリスン・ラウリー(クレア・デインズ)がやってきて、しばらく同行することになったのだ。性犯罪の登録者たち(The Flock)と面接し、外見上は普通の人間と変わらないのに、内面には得体の知れない心が隠されていることを教えていく。その点では、ケイディ・ストリックランドやラッセル・サムズといった俳優は観客をも欺くほど羊の皮を被っているナイスキャスティング。
18年も性犯罪者と対峙してきたせいか、“人間を信用しない”バベッジ。プロファイリングなんかも当てにはできず、老練刑事のように勘を働かせ、時には暴力や脅しまでして登録者たちに挑んでしまう。さらには黒覆面を被って闇討ちしたり・・・怪物と戦う者が怪物になりつつあったのです。「罪を憎んで人を憎まず」といった言葉とは無縁のようにも思えるバベッジ。これは「罪も憎むし、人も憎む」といったところでしょうか。
ある女子大生が行方不明となる事件が起こり、バベッジだけが自分の担当する登録者の中に犯人がいると推理した。本来ならば警察の仕事であり、彼の行為は越権行為のような気もしてくるし、そのうち、早く警察を呼べよ!と手に汗握る終盤へともつれ込む。児童ポルノマニアや手足切断マニアとか、変態なシーン、グロいシーンもあるので、鑑賞する際にはある程度の覚悟が必要なのかも・・・特に切断器具にはゾッとさせられます・・・
★★★・・
「怪物と戦う者は自らが怪物とならないように注意しなければならない」といった言葉が印象的でした。全米での性犯罪登録者は50万人以上だとか、1人の監察官が1000人の登録者を監視するとか、米国では2分に1人のペースで女性または児童が性的暴力を受けている、といった能書きそのものもショッキングなのであります。日本においても再犯率の高い性犯罪者の情報公開が議論されたことがありましたけど、そのマイナス面をも含めて問題提起といった点は評価できるように思います。
主人公は公共安全局の監察官エロル・バベッジ(リチャード・ギア)。定年退職(?)を間近に控え、後任となる新人監察官アリスン・ラウリー(クレア・デインズ)がやってきて、しばらく同行することになったのだ。性犯罪の登録者たち(The Flock)と面接し、外見上は普通の人間と変わらないのに、内面には得体の知れない心が隠されていることを教えていく。その点では、ケイディ・ストリックランドやラッセル・サムズといった俳優は観客をも欺くほど羊の皮を被っているナイスキャスティング。
18年も性犯罪者と対峙してきたせいか、“人間を信用しない”バベッジ。プロファイリングなんかも当てにはできず、老練刑事のように勘を働かせ、時には暴力や脅しまでして登録者たちに挑んでしまう。さらには黒覆面を被って闇討ちしたり・・・怪物と戦う者が怪物になりつつあったのです。「罪を憎んで人を憎まず」といった言葉とは無縁のようにも思えるバベッジ。これは「罪も憎むし、人も憎む」といったところでしょうか。
ある女子大生が行方不明となる事件が起こり、バベッジだけが自分の担当する登録者の中に犯人がいると推理した。本来ならば警察の仕事であり、彼の行為は越権行為のような気もしてくるし、そのうち、早く警察を呼べよ!と手に汗握る終盤へともつれ込む。児童ポルノマニアや手足切断マニアとか、変態なシーン、グロいシーンもあるので、鑑賞する際にはある程度の覚悟が必要なのかも・・・特に切断器具にはゾッとさせられます・・・
★★★・・
何の情報もなくふらっとみてしまったので、全てが衝撃的でした。確かにこれを見るには覚悟がかなり入りますね。劇場で叫びそうになった(;^_^A
世の中一番怖いのは、お化けでもなんでもなく人間の狂気なのだと思わせられましたね。ビオラ怖すぎです。女優さんも上手でした。
怖いですよね~
アメリカに住んでなくてホッとしてしまうくらいです。
多くのホラー映画でも、本当に怖いのは人間そのものだということをテーマとしてますし、そんな映画を観るたびに考えさせられてしまいます。
でも、人間不信に陥らない程度にしないとね(笑)
性犯罪者が公開されてるアメリカで、その情報が良いほうにでなく同じような犯罪者の強力な情報源になってるのにはショックでした。
アンドリュー・ラウ、ハリウッド初作品はまずまずの発進だったかなって思いました。
それにしてもビオラ怖かった~。
この映画、ストーリーも筋が通っているし、ちゃんと理解もできるのに、なぜか「ソウ」や「ホステル」のような得体の知れない怖さが感じられましたね。
リチャード・ギアのすっかり疲れた様子が痛々しかったです。で、最初は彼の妄想癖かな、不法な手段も使うし・・・と思わせておいて、やっぱり正しかった!という正当派な展開。
でも、情報が公開されることによって、悪の方にも役立つのだということに気づかされました。
そう考えるとなにもかもが怖くなってくるのですが・・・。
この映画がアンドリュー・ラウだというのも意外な感じです。
再犯性がある犯罪なので住民を身守るシステムとして仕方ないかなと思うけれど二度と社会に溶け込めなくなるのもつらいかなと思う。特に仕事などが無いでしょうね。
この映画、かなり怖かった。何処に着地点があるのが最後まではらはらドキドキ。
いろいろと考えさせられるけど、警察は何をしていたんだ???
良い方向ばかりにいけば、日本でもすぐに取り入れられそうですよね。
しかしまぁ、犯罪者を崇拝する者も現れるというのが現代社会なのでしょう・・・仲間をネットに求めてしまうということも・・・難しいですよね。
アンドリュー・ラウの今後も楽しみですよね。
>kisen様
『ソウ』や『ホステル』なんて現実味が薄くなってるけど、この映画によってリアリティも増してくるのでしょうかねぇ。でも、あの犯人は殺しすぎだと思うけど・・・
リチャード・ギアの演じた人物なんて、本来だったらアル・パチーノがやりそうなタイプですよね(笑)
そろそろギアもくたびれた中年役が似合う年齢なのかもしれません。
情報社会ってのは、いい面と悪い面を両方持ってる。そんな警鐘のような意味もあったのかもしれませんよね。
>祐。さま
アメリカの、しかもだだっ広い町だっただけに許されてるみたいな雰囲気ですよね。近所づきあいが多い町だと当然住めなくなるような・・・そういや韓国映画にもありました。
そういや警察の無力ぶりも曝け出してました。保護監察官の少なさも問題だけど、警官も足りないんでしょうなぁ~
犯罪者の中には再犯なんてせずに完全に更生する人だっているんだし(むしろ、更生する人のほうが多いはず)・・・人権問題を考えると難しい。
永久に隔離するなんてことは可能なんだろうけど、犯罪者に金をかけることだって問題になる・・・監視官にしても一人で多くの人を扱うんだけど、再発防止するためにはもっと税金を投入しなければなりませんもんね~
人権、税金問題、再犯者より更正する人の方が多い。
服役は更正の為。
更正した人は、刑期満了後、前科に関係なく社会復帰が理想。
おっしゃる通りです。
しかし、成人男性より女性・子供が性犯罪の被害者となる確率が高い。
私は女。
『それ僕』で僕は被害者でしたが、被害妄想ではなく満員電車で痴漢にあった。
力で押さえ付けられる【恐怖】を感じたことがあった。
女性・子供がいない刑務所で異常性癖の衝動抑制は容易では?
疑問は拭いされません。
実は一般論を取り混ぜてしまいました。決して本意ではありません。
刑務所にいるほうが餓死せずに済むという理由で盗みを働く者だったいるし、結局は社会の矛盾が集積したため生まれてくる犯罪者が多い。そのため刑務所が満杯になって出所してもらったほうがありがたいと思う役人もいるはず。
まぁ性犯罪に限って言えば、再犯率は高いのでもっと方策を練らねばいけないんでしょうけど・・・簡単に答えは出ないものですよね。