前半では1929年にラインハルト・ハイドリヒが海軍を不名誉除隊したあたりから、ナチ党員のリナと結婚して第三の男と呼ばれるくらいにまで昇りつめた話。意外だった経歴に軽い驚きを覚えたが、第一次大戦での敗戦からいまだに立ち上がれないドイツをなんとかしたいという彼の愛国心が読み取れる。まずは「我が闘争」を読んでね!なんて、いかにもという感じの女性を演じたロザムンド・パイク。しかし、まだこの頃はナチ党も12議席しか獲得してない時代。先見の明があったんだな。
ナチスに入ってからのハイドリヒはコミュニストを忌み嫌い、ユダヤ人を根絶やしにすることで頭がいっぱい。アーリア人の優越性を説くあたりは、ヒトラー以上の残虐性を持っていたのかもしれないという印象。そのおかげで鉄の心臓と呼ばれたんですね。
ユダヤ人を集めて銃殺するシーンは恐ろしい光景でしたが、この映画ではユダヤ人だけではなく、障害を持った人たちや反体制思想を持ったナチ党員さえも粛清する映像がありました。民族主義だけではなく優性思想までも表現していたのだと感じました。
後半になると一転して、イギリスにあるチェコ亡命政府から派遣された二人の兵士ヤンとヨゼフの視点でハイドリヒ暗殺までの経緯と顛末を描いてあります。これは『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺計画』の内容とほぼ同じ。自分の感想もほぼ同じ・・・。
二部構成になっていたことで登場人物への感情移入しにくくはなっていたのですが、映像がなかなか重厚さを保っていて、カメラアングルも面白い部分があったり、評価としては『ハイドリヒを撃て!』と同じくらい。東方の三博士の悲劇などはあっさり描かれてましたが、レジスタンスのヒロイズムは十分伝わったかと思います。冒頭、中盤、終盤と、暗殺シーンが少しずつ挿入されていくのも面白かった。
★★★★
ナチスに入ってからのハイドリヒはコミュニストを忌み嫌い、ユダヤ人を根絶やしにすることで頭がいっぱい。アーリア人の優越性を説くあたりは、ヒトラー以上の残虐性を持っていたのかもしれないという印象。そのおかげで鉄の心臓と呼ばれたんですね。
ユダヤ人を集めて銃殺するシーンは恐ろしい光景でしたが、この映画ではユダヤ人だけではなく、障害を持った人たちや反体制思想を持ったナチ党員さえも粛清する映像がありました。民族主義だけではなく優性思想までも表現していたのだと感じました。
後半になると一転して、イギリスにあるチェコ亡命政府から派遣された二人の兵士ヤンとヨゼフの視点でハイドリヒ暗殺までの経緯と顛末を描いてあります。これは『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺計画』の内容とほぼ同じ。自分の感想もほぼ同じ・・・。
二部構成になっていたことで登場人物への感情移入しにくくはなっていたのですが、映像がなかなか重厚さを保っていて、カメラアングルも面白い部分があったり、評価としては『ハイドリヒを撃て!』と同じくらい。東方の三博士の悲劇などはあっさり描かれてましたが、レジスタンスのヒロイズムは十分伝わったかと思います。冒頭、中盤、終盤と、暗殺シーンが少しずつ挿入されていくのも面白かった。
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