ヤケクソもこれ兵法の一つ也。
宣伝文句にある「10万の敵にたった1人で挑む。」は釣りなのかもしれませんが、それ以上の収穫がありました。中国戦乱の時代に“非攻”を唱える墨家という集団があり、大国・趙によって落城間近と思われた小国・梁が彼らに援軍を求めたというオープニング。日本にも“墨守”という言葉が存在するほど、守りに徹する思想なのですが、援軍としてやってきたのは革離(アンディ・ラウ)たった1人。しかし、梁国の人間も次第に彼を信用するようになるというストーリーです。
ヒロインとして登場するのが「ベルばら」でいうとオスカルのような女剣士逸悦(ファン・ビンビン)。なんと、そのヒロインにも糞を撒かせる主人公革離。オスカルに糞を・・・なんて妄想していたら、これが意外にも防戦に役立ってしまうし、敵に毒水を川に流されても当然のことのように読み取ってしまう戦略家でもあったのです。何しろ趙の軍勢は10万なのですから、どうやってこれを防ぐのか?と、前半は奇想天外な作戦が見所になっています。
対する趙国の大軍を率いるのは巷淹中(アン・ソンギ)。本来ならば北方の大国・燕を攻めるのが大儀でもあり、ちょうど国境沿いに存在する梁が邪魔だったわけです。「こんな小国、さっさとかたづけて燕へ行こうぜ」というおごり高ぶりのせいで革離の策にことごとくはまっていきます。撤退を余儀なくされた巷淹中。しばらく休戦かと思わせておいて、更なる奇策で梁を攻めようとはりきるものの、革離だって負けてはいない。頭脳戦の様相を呈してきたり、相手の偵察を敢行して危機に陥ったり・・・息もつかせぬほど展開が激しくなるのです。
壮大な戦闘シーンもさることながら、やがて梁国内での疑心暗鬼や裏切りなど、王や腹心と革離たちとの人間関係が悪化するドロドロ政変ドラマへと変貌します。墨守に徹して自国を守ることが目的だったのに、いずれは大国主義に成り行く醜い心が浮き彫りにされる。「愛するものを間違ってる」という言葉通り、革離よりも権力を握っている者がそれを間違ったらとんでもないことになることは、そのまま現代の世界にも当てはまる。平和を愛する革離にしたって、「敵をいっぱい殺す」という方針が間違っていたと苦悩するところがいい。敵だって人間なんだ。むやみに殺していいわけがない。
防衛庁が防衛省になり、専守防衛であるはずの自衛権の概念さえ変えられようとしているきな臭い日本。他国を侵略しないための拠り所である憲法第9条まで変えようとする動きのある日本。そんな現状だからこそ、2千年以上も前にこうした思想があったことを研究すれば、人を傷つけずに平和になる可能性があることも知らねばならないと思う。人を殺さずに墨守することの明確な答えはなかったけれど、そうしたヒントをこの映画は与えてくれる。しかも、日本の原作で3カ国4地域による合作の映画だということも意義あることです。“非攻”と“兼愛”が平和のための永遠のテーマでありますように・・・
★★★★★
墨家十論
兼愛
自分を愛するように他人を愛せ
非攻
侵略と併合は人類への犯罪
天志
天帝は侵略と併合を禁止する
明鬼
鬼神は善人に味方して犯罪者を処罰する
尚賢
能力主義で人材を登用せよ
尚同
指導者に従って価値基準を統一せよ
節用
贅沢を止めて国家財政を再建せよ
節葬
贅沢な葬儀を止めて富を蓄えよ
非楽
音楽に溺れず勤労と節約に励め
非命
宿命論を信ぜずに勤勉に労働せよ
宣伝文句にある「10万の敵にたった1人で挑む。」は釣りなのかもしれませんが、それ以上の収穫がありました。中国戦乱の時代に“非攻”を唱える墨家という集団があり、大国・趙によって落城間近と思われた小国・梁が彼らに援軍を求めたというオープニング。日本にも“墨守”という言葉が存在するほど、守りに徹する思想なのですが、援軍としてやってきたのは革離(アンディ・ラウ)たった1人。しかし、梁国の人間も次第に彼を信用するようになるというストーリーです。
ヒロインとして登場するのが「ベルばら」でいうとオスカルのような女剣士逸悦(ファン・ビンビン)。なんと、そのヒロインにも糞を撒かせる主人公革離。オスカルに糞を・・・なんて妄想していたら、これが意外にも防戦に役立ってしまうし、敵に毒水を川に流されても当然のことのように読み取ってしまう戦略家でもあったのです。何しろ趙の軍勢は10万なのですから、どうやってこれを防ぐのか?と、前半は奇想天外な作戦が見所になっています。
対する趙国の大軍を率いるのは巷淹中(アン・ソンギ)。本来ならば北方の大国・燕を攻めるのが大儀でもあり、ちょうど国境沿いに存在する梁が邪魔だったわけです。「こんな小国、さっさとかたづけて燕へ行こうぜ」というおごり高ぶりのせいで革離の策にことごとくはまっていきます。撤退を余儀なくされた巷淹中。しばらく休戦かと思わせておいて、更なる奇策で梁を攻めようとはりきるものの、革離だって負けてはいない。頭脳戦の様相を呈してきたり、相手の偵察を敢行して危機に陥ったり・・・息もつかせぬほど展開が激しくなるのです。
壮大な戦闘シーンもさることながら、やがて梁国内での疑心暗鬼や裏切りなど、王や腹心と革離たちとの人間関係が悪化するドロドロ政変ドラマへと変貌します。墨守に徹して自国を守ることが目的だったのに、いずれは大国主義に成り行く醜い心が浮き彫りにされる。「愛するものを間違ってる」という言葉通り、革離よりも権力を握っている者がそれを間違ったらとんでもないことになることは、そのまま現代の世界にも当てはまる。平和を愛する革離にしたって、「敵をいっぱい殺す」という方針が間違っていたと苦悩するところがいい。敵だって人間なんだ。むやみに殺していいわけがない。
防衛庁が防衛省になり、専守防衛であるはずの自衛権の概念さえ変えられようとしているきな臭い日本。他国を侵略しないための拠り所である憲法第9条まで変えようとする動きのある日本。そんな現状だからこそ、2千年以上も前にこうした思想があったことを研究すれば、人を傷つけずに平和になる可能性があることも知らねばならないと思う。人を殺さずに墨守することの明確な答えはなかったけれど、そうしたヒントをこの映画は与えてくれる。しかも、日本の原作で3カ国4地域による合作の映画だということも意義あることです。“非攻”と“兼愛”が平和のための永遠のテーマでありますように・・・
★★★★★
墨家十論
兼愛
自分を愛するように他人を愛せ
非攻
侵略と併合は人類への犯罪
天志
天帝は侵略と併合を禁止する
明鬼
鬼神は善人に味方して犯罪者を処罰する
尚賢
能力主義で人材を登用せよ
尚同
指導者に従って価値基準を統一せよ
節用
贅沢を止めて国家財政を再建せよ
節葬
贅沢な葬儀を止めて富を蓄えよ
非楽
音楽に溺れず勤労と節約に励め
非命
宿命論を信ぜずに勤勉に労働せよ
どうもありがとうございます。
俺も予備知識はなく、鑑賞前にチラシを読んだ程度でしたが、兼愛・非攻の精神が充分伝わってきましたです。
しかも単純に城を守るだけの話に終わらず、後半の指導者のあり方まで問われるような部分。人間の本質も表れていましたよね~
「憲法9条を世界遺産に」などという本もありますけど、それだけ異質でもある非攻の精神が尊ばれているってことですよね!この映画ではアジアの遺産かもしれないけど、やがて世界中の人が大切にしてくれるといいですね~
がちらついて痛切に胸に響きました。ブッシュやブレア、安倍、金正日らの鑑賞指定映画にしたいくらいです。それとこの原作が日本の漫画で、日本の映画関係者がこうしたテーマの映画をアジアの映画人たちと作り上げたことに大きな希望を感じます。憲法9条の思想は日本人だけのものではなく普遍性が確認できたからです。権力者の醜さ、大量殺戮を自己目的化する戦いのむなしさも描かれていて、硫黄島2作とも通底するものも感じます。ぜひ多くの人に見てもらいたい作品です。いやあ良かった!
うむ、明日ですね・・・とりあえず録画して流して見てみます!だけど俺は日本史が詳しくないから、どちらがパクリとも言えなくなりそうです(汗)
>ケイ様
そうなんですよね~設定を現代に置き換えてみると、戦争の虚しさを感じずにはいられません。
こんな墨守という思想が2千年も前からあったのに、どうして人間は同じことを繰り返すんでしょうね・・・そのうち地球が無くなってしまうくらいに・・・
>Ageha様
いっぱい詰め込んでありましたよね~たしかにラブストーリー部分は要らないという意見が多いようですけど、俺はそれほど邪魔には感じなかったです。
さすがに戦いなどの思想や行動だけだと人間性も疑ってしまいますし、人間らしいところも取り入れたかったのでしょう。
アン・ソンギも出演作を選んでるらしいし、いい映画にしか出てないとのことです・・・んじゃ、「ピアノを弾く」はなんだったんだ~って感じです。
アメリカもね、最初は守ることだけを考えていたはずなのになぁ。
(またすごい言い方だなや)
戦略も心理戦も裏切りもジレンマも
あら~ラブストーリーまで盛り込もうとしたのねと。
(なんだか皮肉めいてますけど・・?)
レゴラス(子団さ~ん♪)まで出ちゃってもう~。
(ち、違う方向へ・・???)
アンソンギが渋かったのが一番びっくりでした。
こういう思想がアメリカまで伝わればいいのにね~
(わわわわわ)
見る前に墨家十論と儒家と墨家の違いを押さえておいたのでとても楽しめました。渋い良い映画です。
「王の男」といい最近のアジア映画は味わい深いですね。
たしかに、墨家が戦うわけがないですよね。
まぁ、理論と実践ということを考えると、墨家集団の内でも誰かが実践してないとわかんないことだろうし・・・
と俺は前向きに考えています(笑)
実際にアンディ・ラウは勝手にやってきたんですしね。
アンディ・ラウ。
そういや代表作と言える映画がなかったのかぁ。『インファナル・アフェア』もトニー・レオンがメインだろうし・・・
ただ、単なる、中国アクション映画でなく、墨士の意をくみとっていて、とても見応えがありました。
100本以上も主演映画に出て、40代になってやっと代表作といえる作品ができるようになったアンディさんに拍手!
理解はたしかに大変かもしれないですけど、守りに徹するという考えだけはえらく共感できました。
日本人が書いた原作がアジアで認められるのも素敵ですよね。
なかなか迫力のある映画でしたね。
ただ墨家について知らないと、理解が薄まりますね。
確かに日本人の原作とは思えないですね。
歴史の先生としては抑えておきたい一冊ですよね。
映画を観ただけではそれほど働き者だとは感じなかったんですけど、よ~く考えてみると働かなかったらできないことばかりですよね。
多分原作をを読んでいる方からみれば不満であろうこともわかります。俺だってもっと観たかったもん♪
それでも専守防衛に徹する思想は充分伝わってきました。平和というのは人を殺しても成り立つのか?などと苦悩するところも良かったです。
でも革離は墨家の中でも未熟なんですよね?極めた人ってもっとすごいんだろうなぁ・・・
おかげで読みましたが。
革離はとにかく働く。働く、働く、働く。
企業戦士の日本のお父さんなんかも蹴散らすくらいに働く。血尿出るくらいです。すね毛が擦り切れるくらい、という表現を使ってましたが。
そして、彼の専門は戦闘ではなく、守り。いかに堅固な守りを作るかと言う技術屋だったのですね。その辺の守りの表現が面白くて、ドンドンと読んでしまいました。
でも、それを映画にしても面白くないと思う。やはり戦わねば。
墨家としての生き方の描き方が少々薄くて、映画の話自体には不満が残りましたが、アンディ・ラウ様がカッコよすぎて、完全にやられてしまいました。マジにかっこいいいい、かったです。
考えさせられました。
最初は、あんなに敵を殺してどうなるんだ~などと斜めから観てたのですが、ちゃんと反省してくれました。未熟な墨家の一人。ちょっと先を急いだばかりに悲惨な面も出てしまいましたが、平和について観客に一緒に考えてもらおうという姿勢がよかったです。
改憲論者たちは「ファンタジーに過ぎない」と一蹴しそうな気もしますが、心意気をわかってもらいたいところです。
兼愛が広く行われるような世の中にすること、『尚賢』(能力主義の人材登用)や『節用』(節約主義)等がきちんと行われるような政治をすることが大切なのでしょう。革離の場合はその条件がそもそも存在しなかったところに不幸があるのだと思いました。
軍隊を持てば、国を守れる、あるいは「専守防衛」はなる、と思っている憲法改正論者に対して、この映画を見せた後に討論したいと本気で思いました。
あ、言われてみると言葉の由来がわからない(汗)
いや、ひょっとすると・・・
中国の歴史は面白いんですよね。まぁ、昔から焚書坑儒なんてのもあったし、その時代における不要な書物は全て捨てられてきた歴史もあるかと思います。
そりゃ中国内部から過去を讃える思想があったと発表されても眉唾ものですから、外国人による研究が一番いい手段なのかもしれません。
タイムマシンがあれば、中国史を覗いてみたいものです。
「ヤケクソ」という言葉はここから生まれた故事だったのですね(笑)。気が着きませんでした・・・。
私は、作品の内容も良いと思いましたが、この作品化試みに感動しました。今の中国国家には真の歴史を伝えようとする国策がないから、外からの研究者に頼らざるを得ない。そんな中、ローマ帝国とも共通する部分が多い中国の興亡に関して、西洋の学者がかなり精力的に取り組んでいます。墨子に関しても、この作品ではまだ推測・仮説の域を出ませんが、今後もこういう形で中国歴史の新事実を発表していって欲しいと思います。
俺も釣られた一人です!(笑)
正直言って、全く期待してなかっただけに評価も上がってしまいました。10万に1人だなんて無理だろって・・・
後半の意外な展開は良かったですよね~
kossy様からいくつかTBを頂いていたにもかかわらず、私のミスでブログに反映されていませんでした。せっかくTBして下さったのに申し訳ありません。
「墨攻」ですが、思いっきりキャッチコピーに釣られてしまいました。ちょっと当てが外れちゃった感はあります。
とは言え、これはこれで面白かったです。特に後半は見応えありましたね。
はじめまして!
そういや、リメイク大国でも歴史ものがいつもこけるというジレンマがありますね。
予算が少なくてもこれくらい出来るんだ~という点を見習って欲しいです。
アン・ソンギは自分の声でしたか・・・
なぜだか、俺にはさっぱりわかりませんでした。口の動きだけはチェックしたのですが・・・
私もこの映画観ました。
5点満点はつけられないけど、4.5点くらいはつけたいです。
リメイク(パクリ)ばかりしている某国と違って、信念と誠意を持って真摯に作り上げられたことが画面から伝わってきます。
ちなみにアンディ・ラウの声は確かに吹替えですが、アン・ソンギは日本公開版は本人の声です。
ファン・ビンビンは中国の人なので、本人の声のはずですよ~。
こんにちは。
普通の武侠映画だったら、反戦映画といった側面がありませんもんね。
復讐の連鎖といった今日的テーマもあったし、人を殺してきたことへの苦悩とか、考えさせられるテーマもいっぱいでした。
まぁ史実は定かじゃない、いわゆるファンタジー映画ともなってるし、そのあたりが評価されないのかもしれません。去年の『トンマッコル』のように・・・
立派な反戦映画でしたねー。
ハリウッドみたいにわざわざ二本作らなくても
敵味方の心情がキッチリ描けてたし
派手なドンパチがなくても痛みや悲惨さも伝わってきたし
これ見たら「硫黄島~」への評価、下がっちゃいました。
吹き替え、私も後で気がつきました。
受賞対象からはずれるのですか(驚)。もったいないっ!
そ、そうなんですかぁ~
受賞対象から外れちゃったのね・・・なんだかアジア映画祭というのが盛り上がってるようですけど、残念ながら作品賞にはノミネートもされなかったようですね・・・
アンディ・ラウだけちゃっかりとノミネートされてましたが、公平に色んな国から選んだだけなのかな^
う、「兼愛」が変換されない俺のPCって・・・
まだMEだというと、みんな哀れんでくれますぜ~へへへ
「愛」についての熟語も覚えなきゃなぁ・・・なにしろ俺は愛を説く伝道師だし・・・
アン・ソンギも吹き替えでしたよ!
吹き替えでもいいと思うんですが、映画祭によっては
吹き替えだと受賞対象にならないようです。
役者にとっては良い演技しても主演男優賞とかにノミネートされないのは
ツライですね!
兼愛、私も一発変換でした。「請われれば、今日の敵であっても
仕える」ってのは、どーだろな???と思います。
兼愛と対義語として使われてた「他愛」は、「他愛ない話・・・」とかの
「他愛」ですよね?どっちもあんまり使いませんね。
博愛とかは使うけど、最近の言葉っぽいです。
知らなかった・・・勝手に判断してしまいました。
なるほど~真田広之って英語もできるし、もしや語学少年だったのかしらん。
まぁ、前半だけだったら、LOTRを繰り返し見るのと変わりないかもしれません。むしろ後半の心理戦のほうが見応えあるような。
「PROMISE」の真田広之は自分の声ですよ。中国語ばっちり発音してましたぜ。
あの人はそーいうところは手を抜かないからすごいです。
春秋時代を遊説した集団。色んな学派があったことが面白いですよね。ほとんどが戦って国を拡大することが目的だった中で墨家だけは異色な存在。
今の時代に置き換えると、大企業お抱えの弁護士ではなく中小企業の顧問弁護士といったところでしょうか。彼らにしても、所詮は思想を売り歩いていたのだし、心の奥からその国を守りたいわけじゃないような気もします。
ほんと、歴史は繰り返しですよね・・・戦争の犠牲者はいつも一般市民であるということも・・・
墨家、全然知らなかったです。聖書や経典なみの十論ですよね。
けど、梁という国は彼らに見放された国だったわけで、真意が良くわからない危険な組織のような気もします。(組織だとしたら)
梁が、あの王にしてあと5年ももった、というのはびっくりデス。蜀のようにあっという間だろうと思ったのですが。。(それは別の話w)
とはいえ、嘆かわしいことに歴史は繰り返されているということですよね。未だに。
この映画、キャッチコピー通りのものを期待していると多分評価が落ちてしまう・・・
ハリウッド産の戦争ものにははるか及びませんもんね。
なんとか墨家の思想を読み取ることができれば、この映画の価値がすごく高まってくると思うんです。
墨家十論でも最初の二つが今の時代、大切ですよね。
>更紗さま
う~む、見たかった。
ちょうど放映中の時間帯にはこの映画を観てました。
「非楽」だけは納得できないので、いいものだけを選びたいです(笑)
墨家十論。今の時代だからこそ、見直したいですね。
私、この映画にはちょっぴりケチつけてしまいましたです。。。
しかし墨家の思想にはとっても興味が沸いたので
原作を読んでみたいわ・・・と思っていたら
kossyさんちにはちゃんと墨家十論なるものが書いてある!!さすがです☆
俺の使ってるPCでは“兼愛”が一発で変換されません(泣)せいぜい“墨守”だけです・・・
そんな映画だとは思わずに、時間があったのでシネコンに置かれていた「墨攻新聞」をずっと読んでたのです。もしかすると世界不思議発見!を見てたらもっと勉強になったのかなぁ~と、悔しい思いです・・・
>とんちゃん様
やったぁ~
なかなか満点の人が現れないので寂しかったです~
まぁ、奇策で一番だったのが“糞”と“硫黄”でしたけど、これからどんな手を使うのかな~と注視してたら、いきなり凄い展開でしたもんね。
裏切りもすごかったけど、子団のずっと尊敬している様子も良かったですよね・・・腕を切り落とされたかと思っちゃいました・・・痛ぁ~
すっげー面白かったです。 もう釘付け状態。
やはり、篭城してどうやって戦うのか?が一番気になる所でしたが、そ~いう手があったか!
なるほど!などと唸りながらの観賞^^
男性向けかもしれないですね。
こ~いう骨太系好きですネ~~~あ~~男のロマンを感じます。
「PROMISE」の真田広之もそうでしたよね~あれは日本人からするとすぐにわかるところでしたが、今作では難しい。ひょっとするとアン・ソンギも本人じゃないかもしれません・・・
俺も単なる武侠映画だと思ってたので、墨家思想にびっくりしてしまいました。それと人間の疑心暗鬼や欲深さなど、意外と人間を描いていたので大満足でした。
>メビウス様
昨夜、TBSの世界不思議発見でも特集していたようですね。見れませんでした・・・失敗。
あの背の高い奴隷ですよね。
どこの国の人かわかりませんでしたけど、西方の蛮族とか言われていた民族だったのでしょうか。とにかく紀元前の中国は西方からの侵略が多かったようだし、万里の長城を作ったのもそのためですもんね。でもどこの国の人だったのか気になっています・・・武闘家だったのかな・・・
この墨家っていう存在は史料も少ないらしいので、自分は歴史ファンタジーって感覚で観てしまいましたね。アメリコ人っぽい人も混ざってましたしwなんで異人を出す必要があったのか今もって謎です・・
字幕を追うのに精一杯で全く気づきませんでした...。
もともとそんなに期待していたわけではなかったの
ですが、思わぬめっけもんという感じでよかったです。
ただの頭脳戦、という風になっていなかったのも良かったです。
あ、吹替えだってことはわかったのですが、もしかすると本人が吹替えしたかもしれません(不明)
やっぱりアクションが中心だし、色んな国の人がしゃべるんだから吹替えもやむをえなかったのでしょうね~
ま、字幕を追ってしまうのでそれほど気になりませんでしたけど(汗)
>kazhik様
なるほど・・・そうおっしゃってる方も多いですよね。
でも、あのままじゃ結局すぐに国が滅ぶことはわかるので、気になりませんでした。
革離自身も反省し、流浪の旅を続けて平和を説いていくのだと思うと、男らしくて素敵でした。
>キング様
ある程度あらすじを予習していけばバッチリ楽しめますよ~ほんとにいい映画でした。ぜひ観にいってください♪
>kisen様
墨守という言葉をしっかり感じて、墨家の思想を汲み取れば絶対に楽しめますよね~
単なる戦争ものだと思っていたら、ビックリしてしまいます。
人間関係や欲深いことの愚かしさ。
この作品から得られるものはいっぱいありました。
まぁ、最初に出てきた和解というのは否定してもだめなんでしょうけど、そういう時代だったようですし・・・よくわかりません(汗)
最後に笑っていても、すぐに滅ぼされることは間違いないですから、「ばかだなぁ~」としか思えませんでした。
結末としては、何年後だったか忘れたけど、もう一つの大国に滅ぼされるんじゃありませんでした?
この映画も、いろいろと考えてしまいました。
せっかく大国から自国を守ったのに、今度はその思想家を疑い始める。全く、人間の欲の深さと言うのは・・・。
どこの国の歴史でもそうなのかもしれませんが、結局人を信用できずに邪推を重ねたあげくに、内部から崩壊してゆく・・・。それぞれ個々の人物は、知将であったり、民を守るためなら降伏もいとわないような王であったはず。(それが最良の策がどうかは別問題として)
それがいつの間にか、なにも見えなくなり、最後は王が笑ってましたが、あれって勝利なんでしょうか?
なんだか先は見えてるような気もします(って、結末書いてあったっけか?)
ちょっと「王の男」を思い出しました(だいぶ違いますが・・・)。
暇があったら見に行ってきます。
すごくいい作品だったとは思うんですけど、アホな君主が最後に笑うというのは到底受け入れがたい結末でした。革離は梁を助けるべきではなかった、としか思えませんでした。
…アンディ・ラウの声って吹き替えだったんですか?
うわ。ちょっと声が違うかな?とは思ってましたが。気がつきませんでしたよ。
この映画では北京語?なのかな。
言葉の響きがきれいでした。
…じゃあ、アン・ソンギももちろん吹き替えですね(笑)
アジア発信の非攻の誓い。
いいですよね。
アメリカにまでこの願いが届くのはいつになることやら。ですね(笑)
>mig様
賛否両論、多分そうでしょうね。
単純に武侠ものとして楽しむならだめだろうし、歴史だけとかアクションだけでもだめだろうし・・・
俺は墨守に徹するという画期的な内容だけに満足でした~
>ゆかりん様
中国史はほんとに長い・・・
なんたって紀元前の話だし、
秦によって統一される前の話だし。
史料も残ってないほど昔なんですよね。
アジア合作、これからもどんどん作ってほしいです!
>微妙さま
さすが中国四千年の歴史!(笑)
こんな考えが昔からあったなんて驚きでした。
墨家なんていうのも名前だけしか知らなかったし、戦乱の世で随分と失われたものがあったんだろうな~と思います。
女性の立場も弱かったんでしょうね。映画でも奴隷がいっぱいいたということもわかるし・・・
>Hitomi様
あ、俺も墨家なんて知りませんでしたよ。戦乱の世に思想だけで遊説する人たちがいたことは知ってましたけど、具体的なものは何一つ・・・
まぁ、かなりの脚色はあるのでしょうけど、守りに徹するという根本は一緒なのかと。
逸悦の声、彼女も吹替えだろうし、アンディ・ラウだって本人じゃなさそうだった。
北京語と広東語の違いさえわからない俺は何もいえません(汗)
>ぷちてん様
あっさり敵をやっつけるという内容かと思っていたら、後半に人間の醜さが浮き彫りになりました。
戦術に関してびっくりしたのが、硫黄攻撃!
ううむ、こりゃすごい。
いや、何よりびっくりしたのは糞守備でしたけど(笑)
ビンビンちゃんの扱いに関しては、報酬をもらわないことを徹底させるために登場したのかな。ハリウッド映画のようにならないところも面白かったりして・・・
この後半がおもしろかったですね~。
前半は、なんだか見せ方がごちゃごちゃして言われてみたら、おもしろい戦術を取って戦っていたのにあんまり印象になかったりします^^;)
ビンビンちゃんは、私はあんまり評価していないんですけどね~~。
必要ないような気がするし^^)
実は私は恥ずかしながらこの映画を観るまで墨家という集団が存在したことを知りませんでした。
こんな世の中だからこそ、非攻、兼愛の精神をもつこの墨家の思想を見直すべきなのかもしれませんね。
この映画で一番驚いたのは逸悦の声でしたけど(笑)
いいものを見た気がしました。さすが中国4000年!
渋くて壮大で、楽しめました。
ヒロインの扱いには驚きましたが、そこもサプライズってことで(笑)
中国の歴史は奥が深いですね。
軽く原作が日本だから面白いかもと思って観に行きましたがこれだけのものが作れるとは!これからのアジア各国の合作に期待したいです。
これ、評価割れてるみたいですね。。。
わたしはだめでしたぁ、、、、
この考えが世界中に広がってほしい!