ロリコンオヤジ好みなのでしょうけど、そんな趣味は全くありません!(本当です)全体的にちょっと不可思議で独善的な戦争ファンタジーといったところでしょうか。
魔導師のいる架空の世界ではあるのですが、明らかに第二次世界大戦中のナチスドイツと連合国の戦争をモチーフにしているのです。しかも幼女のターニャ少佐は帝国の将校。連邦(ソ連)や多国籍軍側の描写はあるものの、世界中の戦争映画とは真逆の設定になっています。
連邦にはスターリンそっくりな司令官や完璧な変態ロリコンオヤジの幹部もいたりするのは面白いのですが、作者の意図なのか、スタッフがネトウヨなのかは知りませんが、かなり共産主義嫌いな思想を打ち出しています。共産主義=全体主義だとか主張する割には、彼らはファシズムなので更に上を行く全体主義のハズ!帝国主義の中にも自由があることを強調する辺りは寒気さえ覚えました。そりゃ上官の命令に逆らって勝手に首都を攻撃するという自由はあるのかもしれないが…
しかし、一方的な帝国主義を喧伝するだけではなく、連合軍の中にも父の復讐に燃える新人魔導師メアリー・スーを配することでバランスを取っている。彼女とターニャとの壮絶な一騎討ちは迫力もあり、手を握りしめてしまうくらいの戦いだ!しかし、そうしたアクションがあっても、仇と敵を区別しろとか、冷静にゲームする感覚で戦争を進めることが最良だと訴えてくる。そうした人間らしさを封じ込めることが帝国主義=全体主義における弊害なんだよと教えてあげたくなってしまった。
続編もなきゃスッキリしないだろうと感じるが、このまま帝国目線の描写が続けば観る気は起きない。英語サブタイトルに「evil」とあったから、ターニャを邪悪な存在として描いてあることを期待したのにガッカリです。
映画ドットコムでのレビューでこんな感じに書いて、タイトルに「ファシズム礼賛映画」と銘打ってしまったら、「ファシズムではない」との意見をたくさんいただきました。TVアニメだとか、原作だとかを一切知らずに観たためこうなりましたが、実際は連合軍との戦いでメアリー・スーにも感情移入できるので、EVILというものがどう表現されるのかを期待しながら最後まで観たのですが、どっちつかずなので人の意見を参考にするしかありませんでした。初日に観たということもあって、中にはそのまま帝国側の意見しかないレビューも散見され、やっぱりこっちなのかと残念に思い、評価も★ひとつにしてしまいましたが、観終わったときの素直な評価は★二つくらいでした。
★★
魔導師のいる架空の世界ではあるのですが、明らかに第二次世界大戦中のナチスドイツと連合国の戦争をモチーフにしているのです。しかも幼女のターニャ少佐は帝国の将校。連邦(ソ連)や多国籍軍側の描写はあるものの、世界中の戦争映画とは真逆の設定になっています。
連邦にはスターリンそっくりな司令官や完璧な変態ロリコンオヤジの幹部もいたりするのは面白いのですが、作者の意図なのか、スタッフがネトウヨなのかは知りませんが、かなり共産主義嫌いな思想を打ち出しています。共産主義=全体主義だとか主張する割には、彼らはファシズムなので更に上を行く全体主義のハズ!帝国主義の中にも自由があることを強調する辺りは寒気さえ覚えました。そりゃ上官の命令に逆らって勝手に首都を攻撃するという自由はあるのかもしれないが…
しかし、一方的な帝国主義を喧伝するだけではなく、連合軍の中にも父の復讐に燃える新人魔導師メアリー・スーを配することでバランスを取っている。彼女とターニャとの壮絶な一騎討ちは迫力もあり、手を握りしめてしまうくらいの戦いだ!しかし、そうしたアクションがあっても、仇と敵を区別しろとか、冷静にゲームする感覚で戦争を進めることが最良だと訴えてくる。そうした人間らしさを封じ込めることが帝国主義=全体主義における弊害なんだよと教えてあげたくなってしまった。
続編もなきゃスッキリしないだろうと感じるが、このまま帝国目線の描写が続けば観る気は起きない。英語サブタイトルに「evil」とあったから、ターニャを邪悪な存在として描いてあることを期待したのにガッカリです。
映画ドットコムでのレビューでこんな感じに書いて、タイトルに「ファシズム礼賛映画」と銘打ってしまったら、「ファシズムではない」との意見をたくさんいただきました。TVアニメだとか、原作だとかを一切知らずに観たためこうなりましたが、実際は連合軍との戦いでメアリー・スーにも感情移入できるので、EVILというものがどう表現されるのかを期待しながら最後まで観たのですが、どっちつかずなので人の意見を参考にするしかありませんでした。初日に観たということもあって、中にはそのまま帝国側の意見しかないレビューも散見され、やっぱりこっちなのかと残念に思い、評価も★ひとつにしてしまいましたが、観終わったときの素直な評価は★二つくらいでした。
★★
本当に邪悪なのはこの世界の歴史ですが。
あと帝国主義と全体主義ってまるで別の概念です。作品の評価とか関係なく単純に事実として。
戦前のイギリスもフランスも自由主義の帝国主義国家ですし。
作品に関係無いことを書いてしまいましたが、少々気になりましたので。書いておられるように他のサイトで感想に同意が得られなかったとすれば、ネトウヨがどうとかよりも、そこらへんの誤解のせいで会話がすれ違ったのかもしれません。
現代の人道主義の国際問題専門家でも間違いなく仇と敵は区別しろと言いますよ。敵はゲーム(比喩)が終われば敵ではなくなりますが仇はそうではありません。戦争にルールを持ち込むのはユーゴスラビアで起きた泥沼の仇の打ち合いのようにしないために、人類が数百年かけて作ってきた知恵ですから。
その考え方が人間の自然の感情に沿ってないのはその通りですが。
確かに帝国主義=全体主義ではありませんね。
ターニャについて書こうとしたのが、ついつい勢いで書いてしまったようです。
ただ彼女が全体主義を否定するのは明らかにソ連を想定するものなので、それならば、帝国側は明らかにナチスドイツのはずなのです。
それ自体を否定する意見が多くてビックリしてます。だから帝国≠ファシズムという論法になるようです。
劇中のターニャの言葉はヒトラーそっくりなものがあるのに、それさえも否定されそうなので、敢えて文章を修正しませんでした。