人名だけでも楽しめるビートルズ・カバーのミュージカル。
何しろ主人公がジュード(ジム・スタージェス)で恋の相手がルーシー(エヴァン・レイチェル・ウッド)なのだ。冒頭から「Girl」「Helter Skelter」とビートルズ好きの心をわしづかみにされるのですが、この2曲とその映像によってストーリーも想像できるし、名前によってクライマックスに登場する曲目も予想できる。残念だったのは「Get Back」と「Sexy Sadie」や「Maxwell's Silver Hammer」が聴けなかったことくらい(登場人物から予想してたのに・・・)。
ストーリーに歌詞をあてはめるのではなく、歌詞からストーリーを組み立てたような構成で、ビートルズの曲を33曲も流すという豪勢な映画。もちろんオリジナルじゃなく全てカバー曲(だけど歌詞は変えてない)なのですが、それだけでもかなりの楽曲使用料。下手だったら許さないぞ!という不安感はすぐに消え去り、好きな曲が流れるとそれだけで涙があふれてきました。
33曲程度じゃビートルズを語れないじゃないか!とも思うのですが、もしかすると製作者の選に漏れてしまった名曲は人名や台詞の中に組み込まれ、コンプリートを目指しているんじゃないかと勘ぐったほど。注意深く台詞を聞いていたらもっと発見があったのかもしれません。造船所のおじさんが64歳と言ってたり、マックスがハンマーを叩くってところは笑えたけど・・・まだまだあったんだろうなぁ~
ビートルズ研究家でもオタクでもないのでわからないことはあるのですが、プルーデンスが同性愛者だったおかげで「I Want To Hold Your Hand」のニュアンスが微妙に違ってきたり、ラブソングである「I Want You (She's So Heavy)」を大胆にも徴兵の意味にしてしまったり、純粋なファンであっても驚きの連続。ベトナム反戦や心の開放を謳ったジョン・レノンの思想をも取り組んだためだろうけど、そこもまた最良の味付けとなっていました。イギリスへの強制送還なんてエピソードもジョン・レノンに被ってきます。
ジュードが住むアパートの大家セディ(デイナ・ヒュークス)と同居人ジョジョ(マーティン・ルーサー・マッコイ)のカップルもソウルフルでカッコいい。ジャニス・ジョプリンとジミ・ヘンドリックスにしか見えない二人だけど、ビートルズのソウルフルな部分を代表してたような気がします。もちろんジョー・コッカーも渋い。彼は「With A Little Help From My Friends」ではなく「Come Together」を歌ってます。
そして、クライマックスでのストロベリー・レコード(笑える)屋上ライブシーン!ビートルズの映画『レット・イット・ビー』を彷彿させ、すでに感涙・・・「All You Need Is Love」でもリフレインの「She Loves You」を本物そっくり(とは言っても気づかない人もいる)に演出していました。なぜか思い出すのはフォーク・クルセイダーズの「帰って来たヨッパライ」・・・「A Hard Day's Night」の歌詞が読経されてたため・・・
★★★★★
(この評価は参考になりません)
何しろ主人公がジュード(ジム・スタージェス)で恋の相手がルーシー(エヴァン・レイチェル・ウッド)なのだ。冒頭から「Girl」「Helter Skelter」とビートルズ好きの心をわしづかみにされるのですが、この2曲とその映像によってストーリーも想像できるし、名前によってクライマックスに登場する曲目も予想できる。残念だったのは「Get Back」と「Sexy Sadie」や「Maxwell's Silver Hammer」が聴けなかったことくらい(登場人物から予想してたのに・・・)。
ストーリーに歌詞をあてはめるのではなく、歌詞からストーリーを組み立てたような構成で、ビートルズの曲を33曲も流すという豪勢な映画。もちろんオリジナルじゃなく全てカバー曲(だけど歌詞は変えてない)なのですが、それだけでもかなりの楽曲使用料。下手だったら許さないぞ!という不安感はすぐに消え去り、好きな曲が流れるとそれだけで涙があふれてきました。
33曲程度じゃビートルズを語れないじゃないか!とも思うのですが、もしかすると製作者の選に漏れてしまった名曲は人名や台詞の中に組み込まれ、コンプリートを目指しているんじゃないかと勘ぐったほど。注意深く台詞を聞いていたらもっと発見があったのかもしれません。造船所のおじさんが64歳と言ってたり、マックスがハンマーを叩くってところは笑えたけど・・・まだまだあったんだろうなぁ~
ビートルズ研究家でもオタクでもないのでわからないことはあるのですが、プルーデンスが同性愛者だったおかげで「I Want To Hold Your Hand」のニュアンスが微妙に違ってきたり、ラブソングである「I Want You (She's So Heavy)」を大胆にも徴兵の意味にしてしまったり、純粋なファンであっても驚きの連続。ベトナム反戦や心の開放を謳ったジョン・レノンの思想をも取り組んだためだろうけど、そこもまた最良の味付けとなっていました。イギリスへの強制送還なんてエピソードもジョン・レノンに被ってきます。
ジュードが住むアパートの大家セディ(デイナ・ヒュークス)と同居人ジョジョ(マーティン・ルーサー・マッコイ)のカップルもソウルフルでカッコいい。ジャニス・ジョプリンとジミ・ヘンドリックスにしか見えない二人だけど、ビートルズのソウルフルな部分を代表してたような気がします。もちろんジョー・コッカーも渋い。彼は「With A Little Help From My Friends」ではなく「Come Together」を歌ってます。
そして、クライマックスでのストロベリー・レコード(笑える)屋上ライブシーン!ビートルズの映画『レット・イット・ビー』を彷彿させ、すでに感涙・・・「All You Need Is Love」でもリフレインの「She Loves You」を本物そっくり(とは言っても気づかない人もいる)に演出していました。なぜか思い出すのはフォーク・クルセイダーズの「帰って来たヨッパライ」・・・「A Hard Day's Night」の歌詞が読経されてたため・・・
★★★★★
(この評価は参考になりません)
ううむ、俺が知ってる歌詞はラブソングが多いなぁ。
ジョン・レノン関連の映画を観るにつけ彼の平和への思いを知った程度です。
ビートルズの歌詞は歌おうしてたから自然に覚えたのですが、意味も知らず覚えてしまったような・・・まぁ、今さら詩を味わうほどのものでもありませんよ、きっと。
耳にしたことがある、から、歌詞に共感し、メロディーも好きなら、ファンになるでしょう。
が、まだ、認識が変わった程度です。
世相を反映した曲は、ボブ・ディラン同様、お勉強してからではないと、良さがわからないと思います。
一方、愛や、恋や、友情や、平和に関する曲は不変。入りやすいかも。
聴いてみようかな~と思っています。
しかし…ボブ・ディランも、ビートルズも、オンタイムで聞いていたら…今からかじるには、膨大な時間が…で、腰が引けるんですよね。
彼らを語るには、ある程度知らないと語れない。
ある程度を知っていて、隙間を埋めるのは楽だけど、イチからとなると、膨大すぎて…知らない、分からないとしたほうがラク…と…高校時代に、熱弁していた友人に言ったシーンの記憶がフツフツと…あのときレクチャーをうけていたら今頃は…(笑)
【とりあえずやってみるか】が苦手で…臆病というか…ケツガ重いだけというか…万事、期を逃すことが非常に多い…私です。
ビートルズは好きなので、歌詞もだいたいわかりました。歌詞の字幕はビートルズを知らない人たちのためなんでしょうね~面白いのは、記事にも書いたように本来の意味とは異なる設定だったことで、そのことに感動!
ビートルズ、好きになりました?
DVDでは全曲歌詞が和訳され字幕で表示されていました。
魅力的な歌詞。
全曲読んだので、正直、かなり疲れました。
そうですかぁ~すでに聴きまくりなんですね。
実はボノってよく知らないので、すぐにはわかりませんでした・・・ジョー・コッカーもわかんなかったkど(汗)
ビートルズファンにしかウケない映画だとは思いますけど、クラシックとして永遠に聴かれることを願いたいと思います~
>ミチ様
かつてはマイケル・ジャクソンがその請求権を買ったとか報道されてましたけど、現在はどうなんでしょう?
歌詞といえば、ビートルズの訳詞はなかなかいいものがなかったけど、この映画はその中でも上手い方だと感じました。難しいんですよねぇ・・・
イチゴ爆弾も凄かった・・・元の意味はどんなだったんだろ?と考えてしまって混乱してしまいました・・
>nikidasu様
自由の女神が登場したときには、「そうきたか!」と膝を打ってしまったほど(笑)
サイケデリックといえば、モンティパイソン風のアニメもありましたっけ。映画『イエローサブマリン』もあんな感じだったかな~と、真剣に観てなかったことが悔やまれます・・・
あれ、にじみ出てました?(汗)
学生時代に一時的に凝ったことはあったのですが、ポップスのクラシックとして認識するようになって離れてしまいました。
俺もビートルズの英語が勉強に役立ちました。特に前期の作品ですね。
「love me do」なんて文法的にどうなんだ?とか・・・
>mig様
はい!かつては大ファンでした~
聴かなくなって久しいのですが、映画に使われてた曲はすべて知ってるかも・・・
やっぱり誰でも聞いてるんですよね。
サントラを買うよりオリジナルのビートルズを聴いていたほうがいいかな~などと思い、DVD発売まで待ちます・・・
>motti様
歌詞はほんとに素晴らしいですよね。俺の大学ではビートルズの歌詞で卒論を書く人が何人もいるほどでした。
英語の歌詞も字幕に出てくればな~などとも思ったけど画面が目いっぱいになりますもんね・・・
「She Loves You」にはやられましたね~♪
>いくら様
いつも読んでいただきありがとうございます!
映画には音楽が重要な要素の一つだけれど、その音楽で涙腺決壊とは・・・といった感じです。
33曲はとりあえず全てわかりましたけど、久しぶりにオリジナルで全曲聴いてみたくなったほどです。
有名な曲以外からも選曲されているところが面白いかも~マニア度をチェックされてるみたいで(笑)
>ミルクココア様
上にも書いたけど、サントラよりもDVDが欲しいです!
ビートルズ主演映画も揃えたくなってきた・・・LDで1枚持ってたのに紛失してしまったし(汗)
で、みんなで、She = 自由の女神を担ぐといったわかりやすい描写も
可愛かったですね。
ただ、サイケデリック=ソラリゼーションという安直さには
ちょっと首を傾げつつも、時代的に忠実だという意味では
それもアリなんだろうなと納得してしまいました(苦笑)。
本当に名曲が多いし、歌詞も素晴らしいですよね。
>それだけでもかなりの楽曲使用料
どこにそのお金が行くのでしょう?
イチゴ爆弾のシーンがお気に入りです。
カワイイのに怖いの。
ビートルズファンにとっては実に嬉しい嬉しい作品でしたね☆
ジョー・コッカーやボノなどの大物ミュージシャンも出てきたりして、
色んな意味で美味しかったし。
この作品見てから最近しきりにまた、ビートルズ聴きまくってます。
当然二枚組がオススメらしいです。
いま一番欲しいものです。
私も長年のビートルズファンです。
まだこの映画見ていないのですが、上記曲名全部わかって嬉しくなりました。33曲流れるんですか~。
楽しみに見にいきます♪
僕はジョンのリリックにあらためて感心したのが一番大きかったです。
直接曲がかからなくとも登場人物やらセリフの言い回しで連想させたりもあって非常にたのしめましたね。
>>リフレインの「She Loves You」
そこらへん僕的にもキタ(゜∀゜)感じでした。
そっか、ビートルズファンだったんですね~
ファンも満足させちゃうところがこの映画凄いですよね。
わたしはファンじゃないけど
ビートルズ聴いてきたし、kossyさん同様わたしもベスト3に入ります
いまのところ
サントラもいいですので是非♪
kossyさんはビートルズの大ファンなんですね。文章からそのことがダイレクトにビシビシと伝わってきましたw
私自身もkossyさん程ではないにしろビートルズは好きで、本当に英語の勉強をはじめ色々とお世話になったことをこの作品を観て思い出しましたw
まあストーリーはビートルズならではの予定調和でしたが、kossyさんがおっしゃったような面白い(新たな)解釈には私も驚かされましたし、ビートルズの曲を聴けただけでも満足する作品でした。