かなりペースが速いけど、恋愛以外がテーマの詞っぽい物を書いてみたくなったので書いてみた。
漠然と書いてたらこんなのになった。
--------------- キ リ ト リ ---------------
「ホームラン」 詞 Kosuke Yamada
僕が通う塾が間借りするビルの
隣にあるバッティングセンター
夜な夜な大人たちが
快音を響かせに集まってくる魅惑の場所なんだ
勉強が浮ついた時窓の外の
眩い風景に食い入って見ながら
あんな芸術的なことが
僕にも出来たらななんてさ
空想してるとチョークが飛んでくるんだ
煌めくカクテルライトの中でホームランを放つ
そんな夢を見ていつも目が覚めるよ
プロ野球選手になりたいなんて思ったことなどないんだけど
ホームランは打ってみたい そうモヤモヤしてるんだ
お母さんの希望で僕に敷かれた
レールの先は難関中学合格
気付けば小学生になった時から
ここに疑いもなく通っているんだよな
窓の外の楽しそうな大人たちの笑顔が
空想に拍車をかけるのさ
実は僕はホームラン王になるために
生まれてきたなんてさ 野球のルールも何も知らないくせにね
溢れる大観衆の中でホームランを放つ
そんな夢を見ていつも目が覚めるよ
潜在意識でも野球なんかに憧れていないはずだけど
ホームランは打ってみたい それだけは嘘じゃないよ
塾の帰り バッティングセンターに
ドキドキしながら踏み込んでみる
大人たちの豪快なスイングを見ておののき
やっぱり場違いなんだと走って逃げたんだ
おかれた戦場というものが人それぞれあって
僕のは紛れもなく受験戦争なんだ
難関中学に合格するのが 僕が打つべきホームラン
その球は何が何でもかっ飛ばさなきゃならないんだ
合格したら野球部に入ってみようかな
--------------- キ リ ト リ ---------------
この子がホームラン王になるかどうかは、また別のお話し。
僕は、中学受験なんてしたことないので塾でチョークが飛んでくるとか想像だけど。
いや、おそらく、塾ではチョークは飛んでこないだろうね。
今の時代だと、学校でもあり得ないのかな?