Kota Yokoyama 『目指すはシャンゼリゼ! 』

SHIMANO Racing 横山航太のブログ

ツールドフランドル

2017-04-09 16:07:50 | 日記
gent-wevelgemから約2週間空いて次のネイションズカップ、ツールドフランドルがいよいよきました。
この2週間風邪気味になることもあったが大きく体調も崩すことなく調子の良さを感じながら順調にトレーニングをこなすことができました。

コースは途中からエリートコースとほぼほぼ一緒、いくつもの石畳み、激坂、車一台しか通れないようなとても細い道、石畳みの激坂というかなり難易度の高いコース設定。
それだけにサバイバルなレースになることが予想されました。



レース前はこちらでのレース食と言われるたっぷりのジャムを塗ったパンと塩をかけたのみの素パスタをお腹いっぱい食べて体内にグリコーゲンを蓄えました。


スタート地点に着き準備をしていつもの流れでスタートを待ちました。


↑バイクのハンドル周り、上りと石畳みの距離と補給所の距離、ゴールの距離をメモではっていきました。


パレード走行から相変わらずの密集度の高さ。割と前の位置を取ることができたので怖さはあまりなかったです。
リアルスタート後はアタックはかかりますがgent(序盤の逃げがそのまま逃げ切ってしまった)の反省みんな逃げを行かせたくない雰囲気。
そのまま割とイージーな17キロ地点の1つ目の石畳みを超えてその後に山本選手含む2人の逃げが決まりました。

その後30キロ過ぎの石畳みでベルギーが前を固めていたのでペースアップがあるのかな?と思い前に上がりますが意外とそんなこともなくずっと位置取りに気を遣いながら距離を消化していきました。

そして約70キロ地点に設定された一つ目の勝負所、カペルミュールが近づいてきました。

近づいてくるにつれ位置取りが激しくなり集団がいつも以上に密集してきてそこら中で罵声が飛び交いだしカオス。笑
小さな落車もそこら中で起きていてヤバイな〜と思っているところで目の前で大落車発生。なんとか回避しするがその直後下りの速度が乗ったところでもう一度大落車発生。
なんとかタイヤフルロックで回避して若干後ろから突っ込まれましたがバイクもトラブルなさそうなので落車した選手(オランダの選手が鎖骨が折れてそうな感じですごく痛そうで可哀想だった…)を縫いながら前を追追いました。

そしてカペルミュールの上りに突入しました。
ここで逃げは吸収されました。

転倒することは回避できたもののの勝負所でしかも道がとても細いカペルミュールにほぼほぼ最後尾で突入するという最悪の状況。笑

集団の中を縫い、路肩なども使い全開で上り頂上付近では40番手くらい?まで上がることができましたが前では中切れが起きていて30人くらいの選手が前に先行している状況でした。

脚は出来るだけ使わないことを意識しながら周りの選手達とローテーションを回し前に追いつくことができました。

そこからアップダウンをこなして110キロ過ぎのオウデクワイモントに向かう。
オウデクワイモントが近づくにつれ集団の位置取りが激しくなり、直前の道の広い下りでは各チームアシストを使い位置取りをして横一列のまま街に突入していきました。

オウデクワイモント前のコーナーを出来るだけ前、具体的に言うと10番以内くらいで入りたかったのですが上手くいかず60番くらいの後ろの位置で入ってしまった。

とにかく細い道を集団の中を縫いながらポジションを上げていきますが石畳みが始まる直前で前で大落車が発生してしまい道が完全に塞がれてしまいました。
一旦止まり人と自転車を掻き分けてここで遅れてはレースが終わるので前を全開で追いますが上り切ったところで集団はブチブチに切れていて前には30〜40人くらいがいる形でした。

周りの選手と協力して前を追い、なんとか追いつきますがすぐにパーテルベルグの激坂の石畳みが始まりました。

集団は数珠繋がりで登れなかった選手やパンクした選手をパスしつつなんとかこなしますが上りを終え下り切ったところで中切れで前に40人くらいの集団が見える状況でした。

周りの選手と協力し諦めず前を追いますが前も勝負所なのでペースは落ちることなくそのまま追っかけっこが続きだんだんとタイム差を開けられてしまいました。

結局そのまま40人はゴールまで行きそこから抜け出したアイルランドの選手が優勝しました。


僕達はそのまま30人くらい?の集団でゴールまで行き、最後は雨澤選手に助けて貰いながら一応もがいて53位でゴールでした。


かなりハードなレースでしたが上手く位置取りが出来ず肝心な勝負所を前で入れなかったのは反省です。前の40人はオウデクワイモント手前の落車で決まったと言っても過言ではなく、そこでもっと前の位置で入ることができていたら残れていた可能性はあったと思います。
しかし、今回のレースで他国の選手と比べて石畳み走れてないと言うことはなく、むしろ石畳みでポジションを上げて行けたのはポジティブに捉えて良いと思います。
それと、2年前手も脚も出ず終わってしまった時よりは確実に強くなれているということも確認できて良かったです。


残りは来週末のオランダのZLMツアー、横風でとてもキツいレースですが体調は良いのでこの調子で頑張ります!
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