＜妙に うなじに色気がある女＞

前に出て　思わず顔を覗き込む。
久し振りに色気を感じるなうなじ女。

俺のアタマがカラダが少し疼いた。
こんなの何十年ぶりだろう。

久しく女性の体を触ってない。
別に女性をやめたわけではない。

縁がないだけだ。
そして興味のかけらもみせない。

誘われてものらない。
よっぽど色気を感じないと。

ふっと触りたいと思った
おれ自身も何十年か若返った気分に。

顔も色っぽく少しお茶目だった。
何とか声をかけてみたいと思ったが。

この年をして恥を搔くのも
どんなもんなのか。

だが　カラダが心が　ずっと
疼いてる。

この年になっても触れてみたい
いやらしさのない自然体で。

男をやめたわけでない。
まだカラダの奥底に
火がくすぶっている。