香竹日記

書道の奥深さを楽しんでいます

芙蓉文化賞記念展覧会ー3(完)

2024-05-01 09:54:37 | 作家の個展
書道を続けていると、漢詩にも関心が沸き
師匠の下で手ほどきを受けて,
よちよち歩きで自分で作詩しはじめておりました。


それから後、お茶の水の湯島聖堂に通って更に漢詩を学び続けました。。

そんなこんなで


日中友好自詠詩書展にも出品し、毎年中国と日本で展覧会を開催、
と同時に各地を旅する機会に大いに恵まれることに発展していきました。
(※ それ以前からも師匠の個展で中国には一年に一度くらいは旅しておりました)


勿論、多くの地を訪れては拓本にも興味津々になり、
その途上で
現実に足を運び、そこに行った場所で現物の碑を目の前にし、
手に入れた拓本だけに限定して、今回の展覧会に何点か展示してみました。


記念にその中の一点を紹介させて頂きます。
許阿瞿画像石題記
(キョアクガゾウセキダイキ)



1973年河南省南陽市で出土した 
70✖112cm  後漢の画像石 
南陽漢画館が所蔵する3000件の画像石の中で、こちらは最も重要な画像石の一つであろう・・・とされております。

画像石題記は左側の 56✖16cmの部位に刻られている。
 
建寧3年(170年)僅か5歳で夭折した『許阿瞿』を亡くした家族の哀悼の辞を記したもので、四言体の韻文で綴られているのは珍しい。
しかも完全な墓誌の形態なのも特別である。
そんな訳で貴重な資料であると感じ記念に購入した次第。


書体は古隷の系統を引くが、一面この期の石刻中、字の重心の低い書風で、「郙閣頌」などに共通する趣がある。
たぶんさほどの書き手が書いたものでは無いのかもしれなくても、
書の美で最も肝心な活き活きとした大らかさが溢れている。

上層左寄りには雑技を観覧する許阿瞿の像を刻し、その傍らに「許阿瞿」と文字が見える。


因みに画像の主題は、許阿瞿の生前の一日である。
旅回りの芸人が、許の家で『舞楽百戯』を演じたのを、幼い瞿が大喜びした。
その賑やかな一日を偲んで、墓中にそれを刻りこんでやったのでしょう。


こうした事情を思い合わせるとき、題記の書風は、いかにも五歳の童にふさわしい素朴さ、それでいて、精一杯の祈りのような心を感じさせてくれる。
好きな拓本のひとつであります。


※伊藤 滋先生の著書を参考にさせて頂きました感謝です。


これにて芙蓉文化賞受賞記念の記録は終わりにいたしますが
ほんの一部を紹介させて頂いたことで大変有難く、
今後の歩みの一里塚としたい。
すべてに対して感謝しかありません_(._.)_



                 ー芙蓉文化賞記念展覧会・完ー    
                
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芙蓉文化賞記念展覧会ー2

2024-04-30 20:11:07 | 作家の個展
自分史の中で重要な出来事ですので、
芙蓉文化賞記念展覧会ー1に引き続き記録しておきます。

日時:2024(令和6)年12月22日(金)~24日(日)
場所:富士吉田市民会館3階市民ギャラリー


今回は個展なのでこんな機会に、地元の方々にも「文房四宝」のほんのさわりだけでも紹介させて頂き、目に触れたり手に取って親しんでもらおう💪
と決めて、
ほんの短期間で、初めての体験でしたがバタバタと準備に走りました。



特に「雅印」の陳列方法と押印したものの展示法には苦心したものです。
市内の文具屋さんや、ホームセンターではことごとく断られ、

表装店からは「間に合いませんから・・・」と断られ
正に途方に暮れる毎日でした。

あれこれ試行錯誤の日々・・・岡〇さんいいアイデアはあるかしらねえ?

この辺になるともう 寝ても覚めても・・・

おおぉーーそうだ!!  北京の瑠璃廠(ルリチャン)の榮豐斎で買ってきたとっておきの印箋があった💡

(※ 北京の瑠璃廠(ルリチャン)とは、中国明時代から文具などで栄えた古い素敵な街♡)


これに押印し→ 貼りパネに エイヤー💪

いいぞ白〇さん (^_-)-☆


ところがどんなに追い込まれても、
何故か精神的には困らなかったし、いつでも可愛い生徒さん達がついていて、どんなに忙しく苦しい場面に直面しても
笑顔と根拠のない安心感だけは持ち続けておりました。。


お陰様で陳列ケースも、根性で探した甲斐あって
東京のこころ優しい業者さんに行き当たり、
応援していただいて、
ギリギリ展覧会前日の夕方届きました。
良かった (⋈◍>◡<◍)。✧♡

感謝感謝_(._.)_

こんな時、場面場面で我が主人は、まるでスーパーマンの様に見えていました。
またまた感謝です。




一部ですが ではその会場の様子をどうぞ












会場に足を運んでくださった
文化人、友人、知人、親戚、多くの方々・・・ 書き切れません
ありがとうございました_(._



少しでも楽しんで頂けましたでしょうかね?


そして
我が教室の可愛い生徒(大人)さん達が連日、
カッコヨク、テキパキと知性と愛とで張り切ってお手伝いをしてくださいました。

あなた方の愛溢れる行動は私の宝物です
ありがとう





ただ後になっての反省点ですが
あまりの忙しさの為に、多くの方々へのご案内が出しきれてなくて
残念至極です。
精一杯頑張ったのに、あと一歩ご案内が行き届かなかった方々には
真に申し訳なく自分としても悔しさが残りました。。。

                
                       ーつづくー

              
              
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芙蓉文化賞記念展覧会ー1

2024-03-24 21:29:42 | 作家の個展
今は2024年3月24日(日)ですが
我が人生におけるひとつの山場が落ち着こうとしてきましたので
記念に記録しておきます。


2023年10月13日(金)
芙蓉文化賞受賞の第一報!!届く


と、すぐに大〇先生ご一家(先生・奥様・娘のゆーちゃん)がお祝いに豪華な胡蝶蘭を持って来てくださいました。   




10月18日(水)
早速、文化振興協会からお二人が我が家にいらして、賞の説明と今後の計画をどうするか、先ずは打ち合わせてくださいました。


さぁ大変、受賞と同時に表彰式、個展開催、が付いてきましたよ。

しかもその表彰式は12月22日(金)
招待客のご案内準備にすぐ取り掛かるようにとのこと、、、


個展開催は12月22日(金)を入れて一週間ぐらい
場所は富士吉田市民会館3階ギャラリー3室使ってやること。



う~~んしかし、既に予定がぎっしりでこれからとても遣り切れないほどいろいろありますWW 

どうしたらよいのか途方に暮れるほど仕事があるある。。。


① 『第八回光晨書展開催』
    日時:10月27日(金)~29日(日)
 場所:富士吉田市民会館3階ギャラリー

 出品者30数名、この会だけでもあれこれ準備しながら、
 それはそれは何から何まで大変な仕事量💪
 

 でも、28日(土)には豊田市から尤京さん一家がいらっしゃる。
    小学1年生になった〇〇君に会える楽しみがあるんだけどね♡ 


②  毎日新聞社主催『女流100人展(東京日本橋高島屋にて)』への刻字
   作品締切11月。 


③ 『日本刻字展』作品締切12月初旬
  我が教室の生徒さん達の指導も有り。


④  『日本の書展』への刻字作品締切1月初旬


⑤ この 芙蓉文化賞受賞に伴う 、表彰式・感謝の宴・個展
 すべての事を成し遂げながら、同時に並行して、作品の構想や
 個展全体の構想と、準備する各種のもの、人の手配、、、

 何かふっと頭に(心に)浮かぶと、師匠に相談してみる
 (たぶんうるさかったことでしょう)

 間に合うかどうか・・・いつも考えながら進ませる。
 
 
 こんな時、我が教室の優秀な生徒さん達は、
 毎日のように朝から教室に詰めてくれて
 陳列するところの各種作業、、、
 足りないものやらで買い物に出かけてくれたり 
 大忙しでしたね、
 感謝してもしても余りありますが、
 振り返ってみると
 楽しい充実した時間でもありました ✌('ω'✌ )三✌('ω')✌三( ✌'ω')✌




さてさて 12月19日搬入始まる

さぁ、どんなでもこんなでも幕は上がります。
皆さんありがとうございますお蔭様で


ハイ
芙蓉文化賞記念展覧会始まりました。



 日時:12月22日(金)~24日(日)
場所:富士吉田市民会館3階ギャラリー





お花の飾りつけは、いとこの ちーちゃん "(-""-)"
 


ちーちゃんには感謝のしっぱなし、
ありがとう♡
会場ではお花に見入る方々続出で人気でした。




それにしても自分の年齢は38歳から忘れてしまっているから、なんとか乗り切れたけど、1月は日本刻字展開催で東京へ行ったり来たり🚌

個人的にも、身の回りで良い変化が起こりゴタゴタしっぱなし。


ついでに2月は『女流100人展』にて、またまた東京に行ったり来たり🚌



凄かったです!!


                     ーつづくー
  
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芙蓉文化賞受賞記念【 萱沼香竹書道展 】  

2023-12-18 22:56:13 | 作家の個展
 第26回芙蓉文化賞受賞記念
【 萱沼香竹書道展 】 
     
 古代から時空を旅する作品群 (書・刻字・自詠漢詩作品・等々)

 ※ 秘蔵の資料
   拓本 許阿瞿画像石題記(きょあくがぞうせきだいき)
      何君閣道摩崖碑 (かくんかくどうまがいひ)
  その他
    
※ 愛用の文房四宝
     硯・筆・墨・・・

※ 愛用の雅印各種 等々

多くの皆さんのご来場をお待ちしております 💛  
     

 日 時 : 令和5年12月22日(金) 午後1時~午後5時
             (          〃                午前11時~表彰式) 
              令和5年12月23日(土) 午前9時~午後5時
                  〃  24日(日) 午前9時~午後5時 


場 所 : 富士吉田市民会館3階 市民ギャラリー 
        住所: 〒403-0013 富士吉田市緑が丘 2-5-23
        電話:  0555-23-3100



  作品の一例  
  
  作品サイズ 横 360cm×縦 180cm



では、会場にてお待ちいたしております🙇


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安藤豐邨先生個展開催ー1

2023-05-16 21:13:17 | 作家の個展
安藤豐邨先生、満を持して
令和5年4月20日~26日
東京上野の森美術館にて個展開催されました。

先生は、思い起こすと第一回を中国南京博物院で
次は北京歴史博物館
山東省博物館
西安陝西省博物館

と、ほぼ5年おきに個展開催をなされてまいりました
そして
新型感染症が蔓延したり・・・で
西安交通大学芸術館での個展から7年経ち

漸くこの日を迎える運びとなったのです。


※『安藤豐邨展・書のひろば』の動画にて豐邨先生が今回の展覧会に対する 熱い想い を語っております。
どうぞご覧になってください。



ピンクの花が緑に映えて美しい、とってもいい季節





上野駅公園口を出たらすぐの




個展会場は上野の森美術館 




会場準備は二日がかり
 




受付の準備も着々と
 



 




整いました・・・「こんにちは」




多くの方々がご高覧くだされば幸いです。


            ーつづくー

        
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