冷蔵庫の秘境

夕飯の準備をしていたら何も買っていないことに気付いた。
仕方ないので何かないか、と冷蔵庫を散策すれば出るは出るは危険な食べ物達。
まず出てきたのはスパゲッティー用のタラコケチャップ。
茹でたスパゲッティーに描けるだけで美味しいタラコスパが出来上がる。
確か最後に使ったのは半年前、もらったのがさらに半年前。使う勇気はとっくに過ぎてる。身の安全のため中身を洗って分別してゴミへ出しました。
次に現れたのは、濃縮昆布つゆ（三倍濃縮）。賞味期限は去年の今頃でした。いったいどうして忘れていたのか、冷蔵庫の一番奥でこんなにも悠然と立っていたにも関わらず目に留まることはなく、中身を捨てて燃えないゴミへ出しました。
次の思い出の品は、そうめん（残りひと束）確かこれは、2年前の夏、お隣さんが実家から帰った土産としてくれた物。けっこう高いそうめんで大事に取って置いてから、もう2年が経ったのでした。きっと食べれる。そう思い、もう一度冷蔵庫に戻しておきました。今年の夏、きっと思い出せることを願って。
最後に現れたのはピザトースト用コーダチーズ。パンに載せてレンジで焼けば美味しいチーズトーストの出来上がり。そんな出来上がりを毎日食べることを夢見て、去年の10月、賞味期限残り3日となり値引きシールの貼られたこの品を買いました。実際に使ったのは1度だけ。あんま美味しくない、また次の料理にでも混ぜよう。そう思い冷蔵庫の奥底に封印しておきました。チーズは保存食、そうそう食べられなくなるはずがない。初めはそう思いました。現実は、見た目普通、奥は自家製ブルーチーズの出来上がりでした。少し甘酸っぱい、そんな香りがした瞬間、燃えるゴミに出すことを決意しました。皆様の冷蔵庫にも何か忘れ物はないでしょうか。いつかきっと食べる、そんな思いを込めて。しかし、思いだけでは消費期限は乗り越えられないことを忘れないでください。最後に食材さん、ごめんなさい。