どうも!
遂に(というかようやっと)緊急事態宣言と相成りましたね。
これにともない、最後まで残っていた参加予定イベントがもれなく中止となり、これで心置きなく島に引きこもれる、とある意味一安心した今日この頃です。
さて今回は、
「聞いたことあるけどそもそも黒曜石って何?」
「いや私は聞いたことすらないんだけど・・・」
って人達向けに、簡単に説明をしておこうと思います。
「へー、キレイな石だね。」
で済ませてしまわれると、とても悲し・・・もといとてももったいないのです。
以下、質問形式にてまとめます。
Q:黒曜石とはどういう石?
A:火山で生まれる天然ガラス
黒曜石(英名オブシディアンobsidian)は、ガラス成分を多く含んだマグマが火山から噴火した際、急速に冷え固まることでできる「天然のガラス」です。
コップ等のガラス製品みたいに平らに割れて、とても鋭い破片が出来ます。これは普通の石等とは違い、中身が規則正しく並んだ状態(結晶構造と言います)でなく、ぐにゃぐにゃな状態になっているからです。なので、どちらかというと水のような「液体」に近いです。学者によっては、
「固体に限りなく近い液体」
なんて言われたりします。
Q:色はやっぱり黒?
A:色々あるよ!
色は名前の通り黒色が多いですが、産地によっては赤、茶、銀、虹模様など、様々な色が見られます。中には正反対の白いものもあったり!
また、石にもよりますが、塊では黒く見えても、薄く割ってみるとかなり透明だったりすることもあります。
これを太陽や光源にかざすといい感じにキラキラ光って、とてもキレイなんですよ~・・・。(恍惚)
こんな感じ。
Q:中には何が入ってるの?
A:大体がガラス。でも水もちょびっと入ってる。
天然ガラス、という事で、中身は7~8割がガラス成分(二酸化ケイ素SiO2)ですが、実はほんの少しだけ水分が入ってます。マグマから生まれたのに水分が入っている、というのも、中々ヘンテコな話です。
Q:で、実際のところ何がすごいの?
A:切れ味
上でも軽く書きましたが、黒曜石は平らに薄く割ることができ、とても鋭い破片を作れます。この破片が持つ切れ味はハンパではなく、地球の天然の岩石から作れるものとしては、理論上最高の切れ味を出せるのだとか。
これは古代の人々もよく知っていたようで、石のナイフや矢じり等(石器と言います)を作る際の原料として、この黒曜石をよく用いていました。場所によっては、黒曜石をとるために命を懸けていた節もあります。これについては後々別の記事で詳しく書こうと思います。
ちなみに、聞いた話ですが、今でも神経の手術をするお医者さんの中に、黒曜石で作ったメスを使っている人がいるとか。なにそれカッコいい。
以上、軽く(という割には少し長くなりましたが)まとめてみました。
これで黒曜石はどんな石か、少しでも皆様に伝われば幸いです。
これら以外にも書きたいことはまだまだ沢山あるので、順次書いていこうと思います~。