心霊回顧録・・・その５

今回で早くも５話目になりました。
振り返って見ると自分でもたいした事ない体験記だな～とは思いますが、これぐらいの恐怖度であるからこそブログなんかで記事にしてられるだけの余裕が保ててるんだと思います。


【職場での怪】


これは、ボクが店長になる為の研修をしてたお店での出来事。

店舗の簡単な概要としては、オフィス立地型店舗でテナント物件としては珍しい部類に入る２階層型の店舗スペースでした。

売場は１階のみでしたが在庫室・従業員室として地下1階をも所有してる店舗でした。

余談としては売場に２階層のスペースがあれば売上も大きかったんですがね。

それはさておき、その店舗で約２年半ほど研修＆店長として働いてました。

幽霊好きなボクとしてはお察しの通り、地下室が怪しいと睨んでたわけです。
不気味な静けさと暗さ、それに室温が地下とのせいもあり低い、普通の人からしても初めに感じる不気味さは今でもスタッフ間の語りネタとなっています。

好き者のボクは当然、社長にツッコミます。
社長もボクの性格は知っているんで誰にも言うなよ？と念を押し、奇妙な話しを語りました。


社長が常駐して店を運営してた頃、昼休みの合間に地下の仮眠室にある簡易ベットで仮眠を取っていたところ突然、足を引っ張られたらしいんです！

見ると真っ暗でしたが非常口灯に照らされ浮かぶ女性のシルエットが足元に見えたそうです。

寝る前にスタッフのKさんという女の子に「何時頃になったら起こせ」と命令しておいたらしいのですね。

時間かと思い起き上がると目の前には誰も居なかったらしいのです。
いつの間に出ていったんだ？と思いながら1階の事務所に戻るとスタッフ全員売場で忙しく働いてたそうです。

当然、社長をわざわざ起こしに行った人は誰も居ません。怖がらせるとイケないと思い、Kさんには自分で起きたという事にしておいたらしいんです。頼んだ時間にも近かったとの事もあって。


そんな話しをボクにしてくれたんです。

実はね、ボクも社長をマネて店長を引き継いでからは仮眠室を独占するのも引き継いでたんですね（笑）

ある日の事・・・、部下のOクンに数時間の指揮を任せ仮眠してました所、起きる間際に強烈な金縛りに襲われたんです。
しかもボクの側には何者かの気配を感じながら。

その時すぐに社長の体験談を思い出しました。

すっかり忘れてたんで、意表を突かれた気持ちでした。もちろん恐怖感も尋常じゃなかったですね。
それでなくても、地下室は何者かの話し声が聞こえたり、異様な気配を感じたり、原因不明の水漏れや壁など大亀裂発生などおかしな現象だらけだったんです。

なんとか金縛りが解け、後ろを振り返らず事務所まで駆け込んだんですが、
ボクもまたスタッフを怖がらせてはイケないと内緒にしてたんです。

もうしばらく我慢すれば人事異動で店舗が変わるので誰にも話さず異動の日を向かえようと思ったんです。
それから異動数日前に、ベテランの女性スタッフが突然退職を言い渡して来たのです。
退職理由は無難なのを述べてね。
それはそれで受理したんですが、彼女が辞める直前の送別会での発言。

「ぶっちゃけますけど～・・・・あの店なんかいるから辞めるんです！！」
皆、そうとう酒が入ってたのもあり聞き流してたんですがボクは「やっぱりな」と思ったのは言うまでもありません。


それからしばらくしてですが、僕もその店を離れ現在も働いてる店に落ち着いたのではありますが先月、取引先であるゴミ回収業者さんからの問題発言。

業者「そういえば、○○店も系列一緒のお店さんですよね？」
ボク「そうですよ、以前はボクそこに居たんです」

業者「異動してよかったですね！」
ボク「どうしてですか？」

業者「ココだけの話しなんですが・・・・ウチの会社で有名なんですよ」
ボク「まさか幽霊が出るとかwww？？」

業者「近いですね・・」
ボク「つまり？」

業者「あの店の地下室・・・・
死体のニオイが充満してるんです！！」

　　　　　　注)イメージ

ゴミ回収屋さんの中に葬儀屋や死体清掃業の経験者がいるらしく、その手のニオイに敏感らしいんです。腐乱臭とかではなく死体から発せられる独特のニオイ？らしいんですね。

まさかとは思いますが、原因不明の壁の亀裂や水漏れの壁周辺のアングルが頭をよぎりました。

壁を掘り返してみると奥には・・・・・・・。なんて妄想が走りましたが、その場はそこまでの会話に留めましたが、実際問題としてゴミ置き場も地下なんで業者さんにはしんどいみたなんですね。回収のたびに「うううぅ」っとむせてしまうらしいのですが、肝心の店スタッフにはそのニオイとやらは分かりません。

幽霊が居たとして発せられてるニオイかほんとに死体がどっかしらに埋まっててのニオイなのか、今では確認しようがありませんが、ボク的に一つ言えることは「二度とあの店では働きたくない」という事だけです。


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