台風一家

ご近所クッキング 2回目

前回パン作りを教えていただき、お土産にいただいたお宅から今度は晩御飯料理を作るお誘いを受けた。
彼女は某フライパン通販会社の販売をしている。
声をかけていただけるのは嬉しいが、それをきっかけに「鍋を買って!」とか「フードプロセッサーを買って!」と、いつ言われるのかとドキドキしている。

すでに子供達は冬休みの為、疲れるのを承知で3人でお邪魔することになった。
今回は「にくじゃが」「とりのから揚げ」「ブロッコリーサラダ」の3品。
私のリクエスト通り、晩御飯としてもって帰れる充分な量を用意してくれていた。

まず肉じゃがは材料を鍋に放り込み、水を一滴もいれずに醤油、みりん、酒を50mlづつ投入。
その上に(ここがこの鍋の見せ場)穴のあいたプレートを一枚セットし、上にブロッコリー、鳥のささみ、生卵をのせていく。
本来ならさらにもう一段増やして最上階でピラフ用のご飯を3合まで炊くことが出来るらしい。

凄いのは凄いが、我が家の狭いキッチンではこれだけの鍋やプレートは洗いきれない。
おののく私に「洗い物はこれだけ!」と彼女は満足げに教えてくれたが、これではお皿を洗う余地がないではないか…。
そして、蓋をして弱火で20分。
10分経ったところで一回混ぜ合わせ、味を染み込ませていく。
その間に、隣のもうひとつのIHではとりのから揚げを作る。
これもこの通販会社お勧めの体に良い油と鍋を使用し、ほんの少しの量でから揚げを作ると言うものだ。
コツは密封される蓋。

鶏肉に満遍なく火が回った音を聞き分けて蓋を取り、裏についた水滴を丁寧にふき取り、鶏肉を裏返しては蓋をする。
始めは「1センチの油でから揚げが出来る」と聞いてかなりびっくりしたのだが、こうゆうからくりであった。
美味しくあがった鶏肉に子供達は大興奮。
すぐ食べる、と言うことを聞かない。
いえに帰ってからと言い聞かせるが、樹はひっくり返って泣き始め相手さんも苦笑いである。

が、ここでなめられては困るのでとりあえず「味見」だけをさせて我慢させることになった。
味見をしている間にも、別のメニューが出来上がる。
先ほどの肉じゃがとサラダ用の具材に火がとおり、美味しいにおいがしてくる。
肉じゃがが水を一滴も加えなかったおかげで、しっかりと味がつき、煮崩れもない上に、材料の味がよく出ていて美味しい。
卵もゆで卵になり、ささみとブロッコリーも簡単にナイフで切り分けてお皿に盛るだけである。

鍋を3段重ねてしまう辺りは、ものぐさの私の心を鷲掴みである。
あっと言う間に3品の料理が出来上がった。
材料費だけでもお支払いしたい、と申し出ると肉代だけ…と1000円受け取ってもらった。

晩御飯にそれらを出すと、あろうことか伴侶は「この肉じゃがの味付け好きなんだよね~。やっぱりいつものこの味がいいや」と私が作る肉じゃがと完全に間違えている。
このまま黙っておこうかとも思いつつ、これは他所で作ったのだと伝えると、正直面食らっていた。
鍋を3段重ねられた時点で、かなりその気になったのだが、毎日私の料理を食べている伴侶にも判別がつかないくらいなら、当分我が家の狭い台所ではいつものお鍋で十分かもしれない…。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「料理 食べ歩き スイーツ ショッピング」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事