遠距離のキャンプなど度々愛車ウィッシュを使い、酷使するくせにメンテナンスには殆ど行かないため、他に不具合が見つかったら困る…。
少し心配しながら店内で待つことにして席に着くとトヨタの女性社員が飲み物のオーダーを取りに来た。
いつも思うのだが、喫茶店のようにメニュー表を見せてくれて、ジュースやコーヒー、昆布茶や麦茶などが選べるのはなかなか気が利いている。
家ではあまり飲むことのない昆布茶を頼んでいっくんをキッズルームで遊ばせた。
2週間ごとに入れ替えているという店内の2台の展示車は新型のウィッシュとアルファードであった。
新型ウィッシュは2007年の記念セールと言うことで諸経費込みで2百7万とか何とかでかでかとステッカーが飾られていた。
アルファードはさすがに大きくて、いっくんが並ぶとバスのように見える。
真っ白いアルファードはぴかぴかに研かれ、室内のシックな内装で高級感抜群である。
興味深げに眺めてカタログなどを開いていると、ウィッシュを購入したときに担当だった男性が声をかけてきた。
我が家のキャンプブームを話しているうちに「アルファードをフルフラットにしてベッド状態にしてみましょう」と手際よく座席をたたみ始めた。
あっというまに、凹凸はあるものの、運転席、助手席から後部座席までべったりと倒れた完全なフルフラットに姿を変えた。
あまりの広さと、天井までの高さ、その開放感に私まで寝そべりながら、つくづく大きい車だったらキャンプしやすいだろうな~としみじみ考えた。
いっくんは座席を飛び跳ねながら前方から後方へと走り回る。
それでも頭を打つこともなくはしゃぎ廻って嬉しそうに笑っているのをみると、とんでもない衝動買いをしそうになってだんだん自分が怖くなってきた。
頭を冷やそう、と靴を履き車を降りるとオイル交換が問題なく終了した、とのことでサービスマンが連絡にきた。
お礼を言って帰ろうと思ったのだが「急な話なんですけどね、今月はミニバンフェアなんですよ~。今現在のウィッシュがどれくらいで下取りに出せるか、アルファードでお見積もり出しましょうか」と訪ねられ「…お願いします…」と頷いてしまった。
帰宅して夕方頃にまたその営業マンが来た。
向こうからすれば、私たちがどの程度本気か判らないものの、1台300万円のアルファードが契約とれればものすごい成果である。
私のちょっとした興味と冷やかしは、軽い気持ちだった私がその気になってしまうのでは、と不安になるほど手に届きそうな錯覚にすり替わっていた。
しかし、営業マンが私に見せた見積もりを見て目が覚めた。
ウィッシュの下取り価格は95万。
なかなかの物であると思ったが、その下取り価格を差し引いてもアルファードを購入しようと思えばさらに追い金を支払わなければいけないのだ。
金額を見ているうちに冷静になってきた。
今年からいっくんも幼稚園に入り、養育費は二倍になるのに、そこまで夢中になる必要があるとは思えないような…。
アルファードオーナーにはなれそうもないが、せめていっくんをアルファードの車内に乗せてあげることが出来たのは、嬉しいようなむなしいような…
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