実家でミカンを作っているわけではないが、ご近所さんからいただいた物を大阪の我が家にマメに送ってくれるのだ。
大阪でももちろんのことだがスーパーにミカンは並んでいる。
いつもいつも大きな箱でミカンを送ってくるので送料と内容物との採算があうのかどうか、多少疑問に思うところだが、そこのところはまぁ、親心と言うことろであまり考えないようにしているのだが…
しかしその中で食べきれずに腐ってしまったり、捨ててしまう物は実は殆どない。
箱の底で他のミカンの重みで痛むほんの数個なのだ。
さて、送ってもらったミカンはと言うと、毎回我が家だけでは食べきれない量である。
小さめのスーパーのレジ袋に小分けにして玄関の靴箱の上に並べて置くと、庭掃除をしている最中にご近所さんに会ったりする。
このあたりのご近所さんには殆ど私の怒声やこいちゃんいっくんのわめき声が響き渡っていると思われるのでそのお詫びのつもりで少しずつ配っている。
茶飲み友達が訪ねてくればお土産に持たせ、知り合いの家にちょっとしたお願い事をしにいく際にも手土産は欠かせない。
ミカンはお年寄りはもちろん子供が食べる果物の中でも手軽で大変喜ばれる。
別に期待しているわけではないのだが、配ったミカンは色々な物に化けて我が家に帰ってくる。
ちょっとしたスナック菓子や、桃、ハム、子供たちのオモチャや本にまで化ける。
そして、以前よりご近所さんや知り合いも気兼ねなく話しかけてくれるようになったようだ。
これはちょっと嬉しい。
色々な物に化けたミカンだったが、とうとう残されたミカンが数個になった。
そこでパンを焼く際に入れる「具」がなかったため、残りわずかになったミカンを絞り、水の代わりに投入してパンを焼いた。
甘い、バターの焦げる臭いがしてパンが焼き上がり早速頬張ってみると外はかりっとして中はふわふわの甘酸っぱい味が口の中に広がった。
こうして最後は我が家の朝食のパンに化けたのだった。
ミカン、あなどりがたし…である。
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