毎年開催される大きな河原での花火大会。
毎年本当に素晴らしい花火で感動物なのだが、人が多く、歩きにくいのもたまに傷・・・
と思っていたら、今年は母が面白い企画を探してきた。
行くだけで体力を消耗する花火大会を、のんびりショッピングセンターの屋上で眺めないかというものである。
屋上を無料開放した上、ちょっとした出店も出るらしく、私は大賛成である。
なんといってもトイレが綺麗!食べ物もエレベーターで買いに行ける!
そして河原と違って歩きやすいため、曾婆ちゃんも参加できることになったのだ。
車が入ってこれないように仕切りがされた屋上駐車場で、子供達はさっそくゲームを楽しんだ。
盆踊りらしきものも催されて、駐車場にシートを敷いて、みんな花火に備える光景は立派な花火大会である。
真っ暗になり、上がった花火は、そりゃあ河原に比べると小さく見えたが、上がる花火に驚く曾婆ちゃんを見ていると、足場の整った場所から見られる花火大会に感謝したい気分であった。
子供達は少し小さめの花火に悪態をつくような事もなく、素直に喜んでくれた。
そして、お別れの時。
こいちゃんといっくんをおばあちゃんたちに預けて、私と伴侶だけ自宅である大阪に帰ることになっていたのだ。
それまで生意気な口調で反抗していたこいちゃんは私にすがって、泣いた。
いっくんも涙声を出しつつも、それでも二人とも大阪に帰るとは言わない。
やっぱり実家が楽しいのが判っているのだ。
まだ、すがって泣かれるのは良い方で、伴侶などは全く子供達が寄ってこないので少し苦笑いであったのだが・・・・
これが私の、しばしの本当の夏休みなのである。