もちろん目的は玩具類なのだが、普段はキリがないので買うことはほとんどない。
実家に帰省すると甘いおばあちゃんとおじいちゃんのおかげで1日1個は買ってもらえるので、子供達は100円ショップに行くのを非常に楽しみにしている。
今日も実家の近くにある100円ショップに向った。
そこで、こいちゃんといっくんは1個ずつ玩具を選ぶことが出来るため、おおはしゃぎ。
いっくんは小さなピンポンを籠にスイッチで投げ入れるミニゲームを購入。
さっさと選んだいっくんに対し、こいちゃんはなかなか決まらない。
毎回のことではあるが、こいちゃんは慎重すぎ、「はやく帰りたい~」と言ういっくんはすっかり退屈ぎみである。
やっとこいちゃんがハロウィンの衣装マントを「かわいい」と気に入りレジに向おうと言うときだった。
退屈したいっくんが飾りの金モールに付いていた星や紐の飾りをちぎってしまったのである。
帰ってきた伴侶はいっくんが持っていたミニゲームを棚に返し、泣き喚きひっくり返るいっくんを尻目にその金モールを購入することに。
何気ない気持ちで飾りをちぎってしまったいっくんは玩具を取り上げられ、泣き叫ぶ。
「ごめんなちゃいぃ、もうちまちぇんからぁ~」
周りの人は何事か、とこちらを振り返る。
「100円なんだから、買ってあげればいいのに」と、思っているかもしれない。
おまけにすごい泣き声で、まるで虐待でもしているかのようだ。
床にひっくり返っているいっくんにひたすら説得を繰り返すも、大人の一番嫌がる方法を知っているかのように声を張り上げて騒ぎ立てるからたまらない。
鼻水とよだれと涙でぐちゃぐちゃの顔を真っ赤にして必死に伴侶にしがみつくが、毎回その文言を印籠のように振りかざし、一向に反省する様子はないのだ。
伴侶と私は会計を済ませて店からいっくんを出し、懇々とお説教。
楽しみにしていた玩具を買ってあげたかっただけに私達もつらかったが、その気持ちに負けないようにいっくんを車に乗せてなぜこうなったのか説明をすると、いっくんも自分が悪かったことをすでに受け入れていて気持ちの整理をつけようと必死になっているらしかった。
私にしがみつき「我慢ちゅるから、ずっとだっこちてて」としゃくりあげながら、途切れ途切れに訴えるのを聞いていると可哀想だった。
家に帰るころには涙もましになっていたが「かなちぃ」と私にしがみついたまま小さな小さな声でつぶやいた。
帰宅して、昨日伴侶に組み立ててもらった恐竜の玩具を見ているうちにだんだんと機嫌が直り、やっと笑顔が浮かびはじめてから、漸く伴侶と私も胸をなでおろした。
いっくんの笑顔を見て、やっと消え始めた胸の痛みに、つくづく「やれやれ、躾って、難しい…」と再確認するのだった。
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