6時半、何時ものように雨戸を開けてビックリ
一面の濃い霧に
庭先の花壇も白色の中にボーっと見えるだけ
途端に、朝早く車で出勤する娘のことが気になりだす
少しでも
早く出て、ゆっくり細心の注意で、運転してもらわないと
家の前の道路では、走り去る車の尾灯が、僅か30m位で霧の中に
消えて行ってしまう
まるで走っていた車なんか、無かった
かのように-------
そういえばもう何年、いや何十年前になるだろう?どうしても片付け
なければならない、用事が有り鹿野山へ
途中から少しづつ
霧が見え出し、鹿野山の上町から下町へ着く頃には、目の前が、た
だ白一色の世界になり、慣れない道に不安と恐れで、ハンドルにし
がみ付き、動けなくなってしまったことがあった
濃い霧に消防団の
方々が出てきて、誘導して下さり、目的の地に着くことが出来た
二度とあんな思いはしたくない
と思ったことを、ふっと思い出した今
朝の霧だった