いただいたコメントの中に、いくつかの疑問や誤解などがありました。 聖書について知らない方も多いことと思いますし、良い機会ですので、私のできる範囲で、答えていきたいと思います。
1)キリストによる救いは、キリストが生まれる前に死んだ人に対して、不公平ではないか?
聖書には、イエスキリストは、キリストの十字架以後の人々だけの罪のために死なれたとは書かれていません。
“キリストはすべての人のために死なれた“(2 コリント5:15)
と、聖書に書かれています。 キリストは全人類の罪の刑罰を受けて下さったのです。
アダムとエバが罪を犯して、人間に罪が入り、それによって、人間は死ぬ者となりました。 しかも、罪を裁かれ、永遠の地獄に行く者となってしまいました。
しかし、その直後に、神様は救い主による救いを預言されました。 また、その後も、神様は、何度も、預言者を通して、救い主をこの地上に送ることを語っておられます。
キリストの十字架以前の時代の人々は、神様が救い主を送って下さり、その救い主が自分を救って下さることを信じることによって、救われたのです。
旧約聖書には、キリスト生誕以前の信仰者たちのことが、たくさん書かれています。
異邦人も、神様が預言者を遣わしたり、イスラエル人の捕虜や奴隷を通して、また、イスラエル人との婚姻などによって、神を知り、信じることが出来ました。
また、聖書は、こう言っています。
“わたしを熱心に捜す者は、わたしを見つける。“ (箴言8:17)
“もし探り求めることでもあるなら、神を見いだすこともあるのです。“(使徒17:27)
キリスト以前でもキリスト以後でも、もし神様を心から求めるなら、神様は、どんな奥地であろうと、何らかの方法でお応え下さり、その人を救いへと導くことがおできになるのです。
そして、神を求めることは、人間の義務です。
“神について知りうることは、彼らに明らかであるからです。それは神が明らかにされたのです。神の目に見えない本性、すなわち神の永遠の力と神性は、世界が創造された時からこのかた、被造物によって知られ、はっきりと認められるのであって、彼ら(神を信じない者)に弁解の余地はないのです。“(ローマ1:18)
(Semakimo)