『わらしべ長者、あるいは恋 清談 佛々堂先生』 服部真澄
¥1,500+税 講談社 2008/11/5発行
ISBN978-4-06-215084-2
佛々堂先生シリーズ第二作。
「縁起 夏 極楽行き」が良かった。わらしべ長者だー。
田辺の定年退職と前後して、妻が癌を再発し病死した。男やもめのわびしい日々に、佛々堂先生が訪ねてくる。亡妻の、生前の頼まれごとを実行するために。
旅が趣味だった妻が見た、得もいわれぬ景色を夫にも見せたいと願ったのだという。
養蜂家かられんげ草のタネを受け取り、れんげを鋤きこんだ米を作る青年にタネを渡してワラを受け取り、畳床専門の職人にワラを渡して職人の得意先の名人が作った魚籠を受け取り、魚籠を渡して石を受け取り、石はいま如泥と呼ばれる名人指物師の昼寝の台となって代わりに幻の杯を受け取った。
一周回って養蜂家に帰り、養蜂家は杯の礼に、田辺と佛々堂先生を蓮沼へと案内した。
幻のごとき白蓮の花の群れ…。
美しいわー。
¥1,500+税 講談社 2008/11/5発行
ISBN978-4-06-215084-2
佛々堂先生シリーズ第二作。
「縁起 夏 極楽行き」が良かった。わらしべ長者だー。
田辺の定年退職と前後して、妻が癌を再発し病死した。男やもめのわびしい日々に、佛々堂先生が訪ねてくる。亡妻の、生前の頼まれごとを実行するために。
旅が趣味だった妻が見た、得もいわれぬ景色を夫にも見せたいと願ったのだという。
養蜂家かられんげ草のタネを受け取り、れんげを鋤きこんだ米を作る青年にタネを渡してワラを受け取り、畳床専門の職人にワラを渡して職人の得意先の名人が作った魚籠を受け取り、魚籠を渡して石を受け取り、石はいま如泥と呼ばれる名人指物師の昼寝の台となって代わりに幻の杯を受け取った。
一周回って養蜂家に帰り、養蜂家は杯の礼に、田辺と佛々堂先生を蓮沼へと案内した。
幻のごとき白蓮の花の群れ…。
美しいわー。